レ・キャビノティエ・シンフォニア・グラン・ソヌリ 1860
時計製造に置いて難しい構造の一つに「グラン・ソヌリ」という複雑機構があります。ミニッツリピーターの上位版で毎時、毎15分ごとに自動で音を鳴らすシステムで職人の中でも特に優れた技術を持っていないと作れないと言われています。現存する腕時計のなかでもこの機能を備えているモデルは希少でとても高額な事で有名です。スイスのウォッチブランド「ヴァシュロンコンスタンタン」は、そんな特殊機構の中でも特に難易度の高い技術が必要とされるグラン・ソヌリを搭載したコンプリケーションウォッチを2017年、SIHHにてそのヴェールを脱ぎました。そこに姿を現したのが「レ・キャビノティエ・シンフォニア・グラン・ソヌリ1860」です。長い歴史を持つ時計ブランドであっても、腕時計用ムーブメントで究極の複雑機構で知られるグラン・ソヌリを採用するのは前例がなく、約10年かけて今回ようやく発表されました。
ルーツは1906年、ヴァシュロンコンスタンタンは1827年、1908年にグラン・ソヌリを搭載した懐中時計を発表しています。以降数々のコンプリケーションモデルを発表しており、音系モデルでは2013年に世界最薄のミニッツリピーターを搭載したキャリバー1731も完成させています。
長い歴史の中で生まれたムーブメントはいくつもありましたが、グラン・ソヌリを搭載した腕時計用のムーブメントは作られてこられませんでした。それほどまでに高い技術が必要とされていたのがここからも分かります。
グラン・ソヌリ機構を搭載したキャリバー1860は、両回転で巻き上げが可能になっていて、特殊な安全装置を設けています。これによりグラン・ソヌリを守り長い時間使える耐久性にも優れたモデルになっています。全727個もあるパーツを約500時間かけて組み立てる気の遠くなる作業によって一つのムーブメントはこれにより安全性を高めているわけです。さらに特筆すべき点は、キャリバー1860はわずか37mmのムーブメントサイズにグラン・ソヌリを搭載していることです。空間に余裕のある懐中時計とは技術的にも大きく変わってきます。それに加えて72時間のパワーリザーブ、グラン・ソヌリモードで20時間となっています。
そんなキャリバー1860を搭載したレ・キャビノティエ・シンフォニア・グラン・ソヌリ 1860は、存在感のある45mmのゴールドケースで非常にシンプルな文字盤に仕上げられています。対してケースバックはその複雑な機械が眺められるようにシースルーになっています。ヴァシュロンコンスタンタンが生み出した芸術品とも言える腕時計の一つとしてこれからも語られるモデルではないでしょうか。
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