オメガ

今回ご紹介致しますのはオメガの2015年に発表された新作腕時計「シーマスターブルヘッド2016リオ限定モデル」になります。
「シーマスターブルヘッド」1969年当時、数々の名作を生んだオメガ、スピードマスターマーク2、フライトマスターなど特にクロノグラフのモデルを発表致しました。その当時秘かにファンの間で流行したと言われるオメガのポピュラーな形とは違ったデザインをしたモデルが「シーマスター・ブルヘッド」です。

NASAによるスピードマスター正式採用発表によりオメガの時計特にクロノグラフ機能付きの物が今までとは比べものにならないくらい世界から注目をあびておりました。NASAが出した課題、耐衝撃、耐熱、耐寒などには多くのブランドの時計は風防が吹き飛んだり止まって動かなくなったりと無理難題に思えましたがこの過酷なテストにオメガのスピードマスターだけが唯一クリアしたのです。そしてこの年アポロ11号の飛行士であったバズ・オルドリンと共に月面着陸致します。
1968年に発表した名機Cal.321の後継として新型のCal.861の登場により更にオメガの知名度は上がりました。この当時他にもライバル会社もこぞってクロノグラフモデルを推しておりました。クロノグラフ機能を持つブランド時計と言えばロレックスのデイトナ、IWCのポートフィノ、タグホイヤーのカレラ、ブライトリングのナビタイマーなどがあります。

ブルヘッドの復刻モデルが登場したのは2013年。そして2015年に2016年のリオデジャネイロオリンピックの公式時計として世界限定316本の生産でマニアにも大注目のオリンピックコレクションを記念に作られたモデルです。
オメガはオリンピックと深い関係がありこれまで公式時計として採用された回数は最多で、初めて担当したのが1932年のロサンゼルスオリンピックで単一ブランドとしては初めての事でした。2016年のリオオリンピック、2018年のピョンチャンオリンピック、2020年の東京オリンピックまで公式時計を担当する事が決まっています。
こちらのモデルは元々あります人気の「ブルヘッドモデル」を採用。見た目が牛の頭に似ている事からファンの間で話題になったもので竜頭ボタンを12時位置に設置することにより昔の一般的な持ち運び時計である懐中時計のような操作が可能となった遊び心のあるモデルです。
上下12時位置、6時位置に竜頭があり時計としても珍しい形の物になります。そして
ユニークなカラーリングとなっております。こちらはリオ大会のロゴをイメージしレザーブレス部分は青にそして縫い目（ステッチ）部分はオリンピックのカラーである青、黄、赤、緑、黒が使われています。その他ベゼル部分の数字にも五色が使われています。
ムーヴメントにはオメガの傑作機能、「コーアクシャル機能（コーアクシャルキャリバー3113）」を搭載。コーアクシャルとは二つあるガンギ車を同じ軸上に位置付けることによりガンギ車の先端にかかる負担を最小限まで抑える事のできる機能であり、1974年に開発された機能です。これにより潤滑油補給の必要がなくなったためオーバーホールをするまでの期間が長くなりました。この功績でロンドン市立大学名誉工学博士号を授与しています。難点としてはコストがかかり又大量生産が非常に難しくなってしまうということです。
要約すると通常のゼンマイでは歯車の劣化がどうしても進みますので4年に一回程度メンテナンスがいりますがこのコーアクシャル機能搭載のオメガの時計ならそのメンテナンスを10年に一回程度ですむ、ということです。
コ　ーアクシャル機能を付けた人気モデルは多数あります。スピードマスター、シーマスター プロフェッショナル、シーマスター プラネットオーシャン、シーマスター アクアテラ、デヴィル プレステージなどです。
シーマスター・ブルヘッド2016リオ限定モデルはコーアクシャル機能も搭載したとってもユニークなデザインで、裏蓋にはリオデジャネイロオリンピックの大会ロゴと316本限定生産を記すシリアルが打たれております。
価格は￥1,000,400-、ケースサイズは43ｍｍ、無反射コーティングのボックス型サファイアクリスタル風防を採用、Cal3113搭載、コーアクシャル・エスケープメント、コラムホイール式クロノグラフ機構、パワーリザーブ52時間、COSC認定クロノメーター、15気圧防水等他ハイスペックな逸品になっております。
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