少しグリーンがかった鮮やかなブルーの色を見て「ティファニー」を連想する人は少なくないでしょう。
今回は、世界的に有名な高級ブランドであるティファニーの象徴的カラー『ティファニーブルー』に着目。
この色に込められた意味や、ブランドカラーとして選ばれた理由などを解説していきます。
多くの女性を魅了するティファニーブルーとは
ティファニーブルーは、上品さや優雅さを感じられる色合いですよね。
この色が初めて登場したのは1845年。ジュエリーを宣伝するために発行したカタログ「ブルーブック」の表紙に使用されました。その後、ジュエリーケースや店舗の外装などにも取り入れられるようになり、ティファニーブルーはブランドカラーとして定着していったという時代背景があります。
色の由来は幸せを運ぶ鳥「コマドリ」に関係している
ティファニーブルーは、コマドリの鮮やかな青色の卵に由来しています。
コマドリは春の訪れを告げる鳥であり、昔から「幸運をもたらす鳥」として知られてきました。
そのため、イギリスでは昔から大切な資産を記録する台帳の表紙によく使用されていたそうです。また、青色は真実や高潔さの象徴ともいわれています。
まさに「ティファニーの品々はどれも気高くあらねばならない」というティファニーの信念にふさわしい色といえるでしょう。
1998年以降、ティファニーブルーは色彩商標として登録されているためカラーコードなどは一般公開されていません。
独特の洗練された色合いは、他社では絶対に真似できない特別なカラーなんです。
ティファニーブルーがブランドカラーに選ばれた理由
ティファニーブルーがブランドカラーに採用された背景には、主に2つの要素があるといわれています。
1つ目は、宝石との相性です。
ターコイズブルーの色は宝石との相性が抜群なので、「多様な宝石と調和しながらその輝きと美しさをより一層引き立てることができる」という理由から選ばれた可能性もあると考えられています。
2つ目は、当時のトレンドです。
1848年頃、ターコイズジェムストーンが世界的に大きな注目を集めていました。この流行に乗り、ティファニーはターコイズ色に似たブルー(ティファニーブルー)を自社の象徴的な色として採用したとされています。
ターコイズはビクトリア朝の花嫁のお気に入りで、ターコイズでできた鳩のブローチを結婚式の出席者に贈ったため、この色の人気が高まったといわれています。
購入者だけが手に入れられる「ティファニーブルーボックス」
指輪やネックレスを包装する箱の「ティファニーブルーボックス」は当時からとても人気があり、箱だけ購入したいという声も多かったそうです。
しかし、創業者は「製品を購入した人だけがもらえる箱」として箱単体での販売は許可しませんでした。
このような経緯もあり、ティファニーブルーボックスは一部の人しか持つことができない特別な箱として認知され、より多くの人がティファニーの製品を買い求めるようになったのです。
「ティファニーには、どんなにお金を出されても決して売らないものがひとつある。…ただし商品を購入された方には無償で提供する。それは、ティファニーの名を冠したボックスである。」— ニューヨーク・イブニング・サン紙、1899年
引用元:ティファニー公式サイト
世界中で愛されるティファニーブランドの魅力
ティファニーは、卓越した品質と優れたデザインを提供し、ジュエリーだけでなく時計やアクセサリー、ホームグッズなど幅広いジャンルを展開しています。その独自の魅力は、多くの人々の心を捉えて離しません。
ラグジュアリーブランドの中で屈指の歴史を持つ老舗ブランド
ティファニー(Tiffany&Co.)の創業者であるチャールズ・ルイス・ティファニーが、友人のジョン・バーネット・ヤングと共同でお店を開いたことがティファニー(Tiffany&Co.)の歴史の始まりです。
1837年の創業当初は、ジュエリーではなく文房具と装飾品を扱っていました。
その後、フランス王室からダイヤモンドの王冠を買い取ったことが話題となり、「キングオブダイヤモンド」と称賛され宝石商としての地位を確立。
また、ティファニーはシルバーアクセサリーにおいても先駆的な存在です。
今ではシルバーの純度基準となっている92.5%「925」を最初に用いたのもティファニーです。
このように、ティファニーは創業当初から独自のデザインと卓越した品質で多くの人たちを魅了し続けています。
婚約指輪の王道デザインを生み出した
ティファニーは、1886年に独自のデザインである「ティファニーセッティング」を生み出し、婚約指輪の歴史に革新をもたらしました。
ティファニーセッティングとは、6本の爪でダイヤモンドを留めて美しい輝きを最大限に引き出すスタイルのことです。
今や婚約指輪の王道ともいえるこのスタイルは、ティファニーから発信されたものだったのです。
デザイン性が高く幅広いシーンで採用されている
ティファニーブルーは、その美しさと洗練されたスタイルから広く愛され、さまざまなシーンで採用されています。
たとえば、アメリカの1ドル札や議員勲章にもティファニーのデザインが採用されており、その品位と格式を象徴しています。
さらに、ホワイトハウスの陶器や上質な宝飾品、洗練されたインテリアアイテムなど、幅広い領域でティファニーのデザインが輝きを放っています。
トロフィーも製作している
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ティファニーブランドの活躍の場は、ジュエリーや製品のデザインに留まりません。
ラグビー、バスケットボール、野球、ゴルフなど、世界的なスポーツ大会で贈られるトロフィーの製作も、ティファニーが手掛ける分野の一つです。
ティファニー製のトロフィーは、優れた品質とエレガントなデザインが融合し、勝利の栄誉を称えるための特別な存在となっているのです。
多くの有名人が愛用している
ティファニー製品は多くの有名人も愛用しています。
たとえば、女優のオードリー・ヘプバーンは映画『ティファニーで朝食を』でティファニーの魅力を世界中に発信。また、モデルのカーラ・デルヴィーニュや歌手のビヨンセ、女優のリース・ウィザースプーンなどもティファニーのジュエリーを身に着ける姿がよく見かけられています。
ティファニーは彼らにとってもステータスや洗練されたイメージを象徴する色となっているようです。
ティファニーブルーがなくなるって本当?
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ティファニーを象徴する色であるティファニーブルーは、約150年にわたって絶大な人気を誇ってきました。しかしながら、現在その歴史は新たな局面を迎えつつあります。
2021年4月1日、ティファニーブルーの公式Instagramアカウントが驚きの投稿をしました。「Introducing our new House color.(新しいハウスカラーのご紹介です)」という言葉と共に、鮮やかな黄色の化粧箱が紹介されたのです。
この黄色い箱は「ティファニーイエロー」と呼ばれ、一部ではエイプリルフールの冗談だと思われていました。しかし、同年6月には状況が変わります。ティファニーは「ルイヴィトンLVMH(モエ・ヘネシー・ルイヴィトン)」に買収され、その後ティファニーイエローの導入が正式に発表されました。まさかのエイプリルフールの冗談が現実となったのです。
なお、「ティファニーブルーは完全に消えてしまうの?」という疑問が一部の人たちから出ていますが、現時点で明確な答えはありません。
ただし、エイプリルフールの投稿文に「ティファニーブルーには手を出すことはありません」と明記されていることから、完全になくなるとは考えにくいでしょう。
とはいえ、今後ますますティファニーブルーボックスの希少価値が高まる可能性もあるため、所有している方は大切に保管しておくことをおすすめします。
ティファニーは中古市場でも高い需要がある
中古市場においても、ティファニー(Tiffany&Co.)の製品は高い需要があります。
ティファニー製品で使用されているダイヤモンドや上質な素材は、どれも一級品ばかり。
ティファニーブルーボックスや保存袋といった付属品もすべて価値があるので、捨てずに保管しておきましょう。
なお、ブランド品買取専門店のMARUKA(マルカ)では、現在ティファニーの商品を高価買取中。たしかな実績を持つプロの査定士が正確な査定を行います。
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