「終活カウンセラーの仕事内容は?」
「終活カウンセラーになるための必要な資格は?」
終活カウンセラーは、相続や遺言、介護、葬儀など、人生の終わりに向けた準備について専門的な知識を持って相談者に寄り添い、アドバイスを行う専門家です。
今回は、「終活カウンセラーの具体的な業務内容」や「終活カウンセラーになるために必要な資格と取得方法」について詳しく解説していきます。
終活カウンセラーについて関心のある方、キャリアとして検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
終活カウンセラーとは
終活カウンセラーは、人生の終わりに向けた準備である「終活」について、専門的な知識を持って相談者に寄り添い、アドバイスを行う専門家です。
保険、介護、相続、遺言、葬儀、お墓など、終活に関わる幅広い分野についてアドバイスを行います。
終活カウンセラーの主な役割は、相談者の悩みを聴き、適切な専門家や専門機関へとつなぐ「架け橋」となることです。
たとえば、相続の悩みがある場合は弁護士や税理士を紹介したり、介護の不安がある場合は介護施設や介護サービスの情報を提供したりします。
終活カウンセラーの仕事内容
終活カウンセラーの仕事内容は、以下の通りです。
- カウンセリング業務
- 税理士や弁護士などの専門家との連携
- 各種手続きのサポート
- 介護施設での活動
それぞれの仕事内容について紹介していきます。
カウンセリング業務
終活カウンセラーの最も重要な役割は、相談者の話に耳を傾け、その気持ちを受け止めることです。
終活は人生の終わりを考えるデリケートなテーマであり、多くの方が不安や戸惑いを抱えています。
相談者が安心して話せる環境を作り、親身になって話を聴くことが求められます。
具体的な業務内容
業務内容 | 詳細 |
---|---|
個別カウンセリング | 終活全般の相談対応、エンディングノートの作成支援 |
専門家の紹介 | 相続・遺言・介護など専門的なアドバイスが必要な場合の橋渡し |
施設での相談 | 介護施設や老人ホームでの終活相談、入居者支援 |
終活カウンセラーは、相談者が自分らしい人生の締めくくりを考えられるよう、寄り添いながらサポートを行います。
専門的な知識と傾聴力を活かし、相談者の不安を解消に導くことが重要です。
税理士や弁護士などの専門家との連携
終活カウンセラーにとって、税理士や弁護士などの専門家との連携は重要な業務です。
相談者の複雑な課題を解決するために、適切な専門家につなぐ「架け橋」としての役割を果たします。
主な連携先
専門家 | 主な相談内容 |
---|---|
税理士 | 相続税対策、生前贈与の相談 |
弁護士 | 遺言書作成、相続トラブル対応 |
司法書士 | 不動産登記、相続手続き |
不動産鑑定士 | 不動産評価、土地問題 |
心理カウンセラー | 終活に関する心理的なケア |
終活には相続税や法的問題など、専門的な知識が必要な分野が多く含まれています。
終活カウンセラーは、相談者の悩みを整理し、適切な専門家を紹介することで、相談者の不安解消をサポートします。
各種手続きのサポート
終活カウンセラーの重要な役割の一つに、各種手続きのサポートがあります。
主な手続き
手続きの種類 | 期限 | サポート内容 |
---|---|---|
死亡届の提出 | 7日以内 | 必要書類の確認と役所への同行 |
年金受給の停止 | 14日以内 | 申請書類の作成補助と提出 |
介護保険の喪失届 | 14日以内 | 手続き方法の説明と同行支援 |
相続関連手続き | 10ヶ月以内 | 専門家の紹介と打ち合わせ同席 |
このように、終活カウンセラーは相談者の状況に応じて必要な手続きを整理し、適切なサポートを提供することで、相談者の負担を軽減します。
介護施設での活動
終活カウンセラーの介護施設での活動は、入居者とその家族に寄り添い、安心な生活と将来への準備をサポートする重要な役割を担っています。
介護施設での活動内容
サポート内容 | 活動詳細 |
---|---|
入居者への定期的な訪問相談 | 個別面談による悩み相談、終活に関する質問対応 |
終活セミナーの開催 | エンディングノートの書き方、相続・遺言の基礎知識など |
家族会での情報提供 | 終活の必要性、家族間での話し合いの重要性の説明 |
個別の終活プラン作成 | 入居者の希望や状況に応じた具体的な終活計画の立案 |
介護施設での活動では、施設スタッフと密接に連携しながら、入居者一人ひとりの状況に応じたサポートを提供します。
介護スタッフからの情報をもとに、適切なタイミングで必要な支援を行うことで、入居者が安心して生活できる環境づくりに貢献しています。
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終活カウンセラーになるには?
終活カウンセラーになるためには、段階的な資格取得が必要です。
ここでは、2級から認定講師まで、終活カウンセラーになるために必要な資格と取得方法を詳しく解説します。
2級終活カウンセラー
終活カウンセラーを目指すなら、まずは2級終活カウンセラーの取得からスタートするのがおすすめです。
この資格は、約6時間の講習と筆記試験で取得できる初級レベルの資格となっています。
試験の詳細
項目 | 内容 |
---|---|
受講時間 | 約6時間の講習 |
試験形式 | 筆記試験 |
受講料 | 15,000円(税込) |
合格率 | 98% |
受講形式 | 会場またはオンライン |
会場での受講ではお弁当が提供され、オンライン受講の場合はエンディングノートが1冊プレゼントされます。
資格取得後は年会費が必要となります。初年度は受講料に含まれていますが、2年目以降は年間5,000円の支払いが必要です。
また、終活の専門家として活動する場合は、1級の取得も検討する必要があります。
1級終活カウンセラー
1級終活カウンセラーになるには、2級資格を取得し、協会の勉強会に参加することが必要です。
さらに、事前レポートを提出し、2日間の講習と試験を受けることで資格を得ることができます。
試験の詳細
項目 | 内容 |
---|---|
受講時間 | 2日間の講習 |
試験形式 | 事前レポート提出後、講習と試験を実施 |
受講料 | 受講料は45,000円(税込、お弁当付き)。オンライン版は50,000円(税込)。別途事前審査費3,000円が必要。 |
合格率 | 公表されていませんが、2級よりも難易度が高いとされています |
受講形式 | 会場またはオンライン |
1級終活カウンセラーは、自分自身の終活だけでなく、他人の終活にも対応できる知識とスキルが求められます。
このため、2級資格で得た基礎知識をさらに深め、他者へのアドバイス能力を高めることが重要です。
1級終活カウンセラーは、高齢化社会において需要が高まっている資格です。
資格取得には一定の時間と費用が必要ですが、終活に関する深い知識と実践力を身につけることができる価値ある投資といえるでしょう。
終活カウンセラー協会認定講師
終活カウンセラー協会認定講師は、終活カウンセラー資格の最上位に位置づけられ、終活カウンセラーの育成や講師として活躍できる資格です。
この資格を取得すると、終活に関する深い知見を持つ専門家として認められ、終活カウンセラーの育成から一般の方への講座まで、幅広い活動が可能になります。
試験の詳細
項目 | 内容 |
---|---|
受講時間 | 4日間の講習 |
試験形式 | ・4日間の講習後に筆記試験を実施 ・各日の最後に筆記試験があり、全てに合格する必要があります |
受講料 | 300,000円(税込、試験代込み・資料代込み) |
受講条件 | ・1級終活カウンセラー資格保持者であること ・協会主催の勉強会に年2回以上参加していること ・エンディングノートの書き方セミナー講師養成講座を受講済みであること |
受講形式 | 会場 |
この資格を取得することで、終活に関する総合的な知識とスキルを持つプロフェッショナルとして、多くの人々の人生の最期の準備をサポートすることができます。
終活アドバイザーと終活カウンセラーの違い
終活アドバイザーと終活カウンセラーは、それぞれ異なる特徴と役割を持つ資格です。
比較項目 | 終活アドバイザー | 終活カウンセラー |
---|---|---|
学習内容 | 社会保障制度(保険・年金・医療)、不動産、金融資産、財産管理、高齢者住宅や施設、死後の手続きなど幅広く学ぶ | 相続・遺言・保険・葬儀・墓・介護・健康について独学で学ぶ |
勉強方法 | テキスト形式で学び、定期的な添削課題をこなす。要点をコンパクトにまとめたテキスト3冊で基礎から学ぶ | 講義を視聴して独学で学ぶ。会場またはネット環境での受講が可能 |
認定機関 | 終活アドバイザー協会(NPO法人ら・し・さ) | 終活カウンセラー協会 |
終活アドバイザーは、社会保障制度から財産管理まで幅広い知識を持ち、より実務的なサポートを提供する立場にあります。
一方、終活カウンセラーは、相談者との対話を重視し、心理面のサポートに特化した役割を担っています。
両者の違いを理解した上で、より実践的なサポートを求めるなら終活アドバイザー、心理的なサポートを重視するなら終活カウンセラーを選択することをお勧めします。
学習期間や取得方法にも違いがあり、自身の目的や状況に応じて適切な資格を選択することが重要です。
終活カウンセラーに関するよくある質問
- 終活カウンセラーは国家資格ですか?
-
終活カウンセラーは国家資格ではありません。
一般社団法人終活カウンセラー協会が認定する民間資格になります。
- 終活カウンセラーの年収はどのくらいですか?
-
終活カウンセラーの資格だけでは、残念ながら直接的な収入は見込めません。
その理由は、「終活カウンセラー」という単独の職業が現時点では確立されていないためです。
終活カウンセラーとして収入を得るためには、以下のような業種と組み合わせて働くことが一般的です。
業種 想定年収 葬祭業 350万〜550万円 介護業 250万〜450万円 保険業 500万〜600万円 金融業 600万〜700万円 終活アドバイザーや関連する資格を取得することで、より幅広い業務に対応できるようになり、収入増加の可能性が広がります。
現時点では資格単独での収入は見込めないため、他の業務や資格と組み合わせたキャリアプランを検討することをおすすめします。
- 終活カウンセラーの合格率はどのくらいですか?
-
終活カウンセラーの合格率は非常に高く、特に2級については約98%という高水準となっています。
資格レベル 合格率 合格基準 2級 約98% 70点以上 1級 非公表 非公表 認定講師 非公表 非公表 終活カウンセラーは、資格取得のハードルを意図的に低く設定することで、より多くの人に終活の知識を広めることを目指しています。
ただし、実務で活躍するためには2級だけでなく、より専門的な1級の取得も推奨されています。
- 終活カウンセラーの需要は今後どうなりますか?
-
終活カウンセラーの需要は今後、着実に増加していくことが予測されます。
日本の高齢化は急速に進んでおり、2024年には65歳以上の人口が全体の30%を超えると予想されています。
この人口構造の変化に伴い、終活に関する相談の需要は今後さらに高まっていくでしょう。
まとめ
終活カウンセラーは、「終活」について専門的な知識を持って相談者に寄り添い、アドバイスを行う専門家です。
主な業務は、カウンセリング、専門家との連携、各種手続きのサポート、介護施設での活動などが含まれます。
資格取得には段階的なプロセスがあり、2級から始まり、1級、そして認定講師へと進むことができます。
2級の合格率は98%と高く設定されており、より多くの人に終活の知識を広めることを目指しています。
終活カウンセラーは国家資格ではなく民間資格であり、資格単独での収入は見込めませんが、葬祭業、介護業、保険業、金融業などと組み合わせることで年収250万円から700万円程度を見込むことができます。