数あるブランド時計の中でも人気の高いロレックスは、その時々に応じて相場が変動することでも知られています。
ロレックスの売却を考えているのであれば、できるだけ買取価格が高まっているときに手放したいものです。
そこで今回はロレックスの相場が変動する理由や、実際の買取価格の推移について詳しくお話ししていきましょう。
ロレックスの価値は一定ではない!相場変動の要因について
他のブランド品であっても、買取価格が変わることは多々あります。
しかしロレックスの場合は、相場変動が他と比べて大きく、手放す際にはタイミングが最も重要になります。
なぜロレックスの価格は変動するのでしょうか。
変動の要因その1.需要と供給
ロレックスの買取相場が推移するのは、需要と供給のバランスが変わることが一つの要因になっています。
ロレックスの中でもとくに人気の高い時計になると、正規取扱店の店頭に一度も並ぶことがなく、常に入荷待ちの状態が続きます。
そういった人気モデルを正規取扱店で購入できなかった愛好家は、中古市場に流れてくるものをチェックします。
そうなると中古品であっても供給が足りず、さらに価値が高まっていくでしょう。
変動の要因その2.為替相場
ロレックスは当然ながら、海外で生産されたものが日本に輸入されています。
そのため、為替の変動も買取相場が推移する大きな要因になっているでしょう。
為替レートはご存知の通り、日々変動しています。
円高のときには輸入品の国内価格が下がるため、ロレックスの買取価格も低くなるでしょう。
その一方で円安のときは、輸入品の国内価格が上がるため、買取価格も連動して高くなることになります。
とくに並行輸入店は為替の影響を受けやすいことから、ロレックスの価格が変動しやすくなっているようです。
既に手元にある時計を手放す際には、円安のタイミングがベストだといえるでしょう。
- ロレックスの買取は価格変動のタイミングの見極めが重要
- 需要と供給を比較し、需要が高いときがチャンス
- 為替相場によってロレックスの価格も増減します。
ロレックスの人気モデル「デイトナ」の推移
1963年に登場したスポーツコレクションの旗艦モデルである「デイトナ」は、ロレックスの中でも非常に人気があるモデルです。
「デイトナ・インターナショナルスピードウェイ」にちなんで生み出されたモデルで、時速を測るベゼルが付いているのが特徴です。
クールな外見だけでなく、防水性と視認性に優れているため、実用性もあるモデルになっています。
デイトナRef.116500LN
ロレックスのデイトナの中でも最も人気があるのが、2016年に発売された116500LNです。
文字盤カラーはブラックとホワイトの2種類があり、それぞれ買取価格の推移が異なります。
まずブラックの文字盤では2019年に買取価格が約229万円になり、その後一旦は落ち着いたものの、2021年には約313万円、2022年には約422万円と高騰しています。
そして116500LNはブラックよりもホワイトの文字盤の人気が高く、2019年には約224万円だった買取価格が、2021年で約361万円、2022年では約496万円と高騰しています。
高騰の一要因としては、愛好家の間で廃盤や新作が発売されるのでは……と噂されていることがあげられるでしょう。
デイトナRef.116520
116520は1世代前のデイトナで、2000年から2016年までロングセラーモデルとして親しまれてきた時計です。
116520はシンプルなデザインが採用されており、幅広い年齢層から支持されていることもあって、高値で取引されています。
文字盤はブラックとホワイトの2種で、ブラックの方が買取価格がやや高い傾向があるでしょう。
実際のホワイトの買取価格は2019年に約193万円、その後一旦は落ち着いたものの2021年には約263万円、2022年には約330万円と高騰しています。
ブラックは2019年に約193万円、その後2021年には約263万円、2022年には約330万円になっています。
また116520には「クリームダイヤル」と呼ばれているレアな時計が存在しており、最新であるほど、上記よりも高値で取引されているようです。
デイトナ116519LN
116519LNは現行のホワイトゴールド製デイトナです。2017年に登場し、年々値段が上昇している注目のモデルになっています。
買取相場の推移としては2019年に約310万円程度で、2020年には約337万円で取引がされていました。
その後は2021年になると約438万円と大幅に高騰し、さらに2022年では約582万円になっています。
116519Lのスティール×ブラック文字盤の定価が339万1,300円です。
中古品を定価以下で購入した方からすると、ほんの数年で資産価値が大幅にアップしたことになるでしょう。
ロレックスの人気モデル「エクスプローラー」の推移
ロレックスの「エクスプローラー」は、未知なる世界に果敢に挑んでゆく探検家(エクスプローラー)のために開発されたモデルです。
エクスプローラーが持つ最大の特徴としては、その時間だけを示すシンプルなデザインである点です。
シンプルだからこそ年齢を問わず、幅広いシーンで着用できることもあり、日常使いに適したロレックスとして人気を集めています。
ロレックスエクスプローラーI124270
I124270は2021年に登場した、ロレックスエクスプローラーの新作です。
エクスプローラーの特徴であるシンプルな見た目はそのままに、実用性が大きく向上しています。
さらに日本人の体格と相性が良いとされる35mmサイズであることから、買取価格は常に上位をキープしているでしょう。
販売されたばかりであるため、年単位の相場価格の推移はまだ出ていないものの、発売されて以来、約120万円で取引されています。
124270の定価が793,100円ですから、現状でも定価以上で取引されているのが分かります。
ロレックスエクスプローラーI214270
214270はロレックスのすべてのラインナップの中でも、トップクラスの人気を誇るモデルです。
スーツに合うデザインで実用性も高く、さらに価格も抑えられていることから、多くの人から支持を受けています。
需要が高いこともあり、高値で取引される傾向はあるものの、買取相場としては非常に安定した推移を見せています。
2019年には約67万円、2020年に約69万円、2021年に約99万円、2022年には約110万円です。214270は2010年から製造されており、2016年にマイナーチェンジされています。
買取価格としては、最新型の方が約10万円ほど高く取引されているでしょう。
ロレックスエクスプローラーII216570ホワイト
2011年から2021年にかけて製造された216570ホワイトは、存在感のある太い針、オレンジ色のGMT針など、ロレックスのラインナップの中では明るくポップな印象を受ける個性的なモデルです。
ホワイトとブラックの文字盤があり、各カラーに大きな価格差はありません。
ただし、時期によって各カラーの人気が入れ替わり、若干買取価格に差が生じるタイミングもあるようです。
実際の買取価格については2019年に約81万円、2020年に約92万円、その後2021年には約113万円、2022年に約127万円と推移しています。
ロレックスの人気モデル「サブマリーナ」の推移
ロレックスのサブマリーナは、1953年に世界で初めてのダイバーズウォッチとして誕生しました。
その後も最新技術と操作性を追求した時計が次々と登場し、高い性能を持ったスポーティーなモデルとして人気を集めています。
完全防水仕様が施されていることから実用性にも優れており、日常使いとしてのニーズも高いことから、ロレックスの中でもとくに正規販売店で入手が困難な人気モデルです。
サブマリーナデイトRef.126610LV
Ref.126610LVは2020年に登場した新型モデルです。
セラミックベゼルが通称・グリーンサブと呼ばれるモデルになっており、内部ではムーブメントが最新のものにバージョンアップされています。
定価は約1,177,000円で、発売された当初は200万円前後を推移していました。
その後、2021年に入っても大きく価格相場が変わることはなかったものの、2022年には約300万円と高騰しました。
しかしあまりにも高値になりすぎた反動で、2022年の夏には205万円程度を推移しています。
サブマリーナデイトRef.126613LB
Ref.126613LBは、2020年に登場したイエローロレゾールの時計です。
イエローゴールドとステンレスのコンビモデルであり、ベゼルと文字盤をブルーにそろえた通称・青サブと呼ばれるタイプです。
定価は1,632,300円ですが、発売されて以来常に定価以上で取引されている人気モデルです。
初登場した2020年から約180万円程度で取引され、2021年の年末にかけてじわじわと上昇していました。
その後2022年1月には相場価格が高騰したことを受け、一時は270万円近い金額で取引されていました。
その後は買取相場は落ち着いており、2022年の夏には220万円前後を推移しているようです。
サブマリーナデイトRef.126610LN
Ref.126610LNも先立ってご紹介したサブマリーナと同じく、2020年に誕生した新型モデルです。
定番人気のサブマリーナが41mmサイズになったことで注目され、内部構造も進化しています。
新品を定価で購入するのは非常に困難なモデルになっており、発売当初はロレックス販売店をめぐる人も表れ、大いに話題になりました。
Ref.126610LNの定価は1,118,700円ですが、発売された当初から約150万円近くで高値取引されており、ピークとなる2022年の2月には230万円台と高騰しました。
しかし、高騰しすぎた反動によって2022年7月には170万円ほどに落ち着いています。
ロレックスの今後の価格推移の予想
現時点で、2024年1月以降のロレックスの価格推移は、上向きに上昇する傾向にあると考えられます。
主な要因としては、ロシア・ウクライナ問題によるロレックスの価格改定が挙げられます。
世界情勢により年々輸入・輸出コストが増加しているため、ロレックスは近年値上がりの価格改定を多く行っております。
そのため、それに伴い買取額も上昇する傾向にあり、購入・売却額共に増加すると考えられます。
- 今後も価格推移は上昇の可能性大
- 世界情勢の影響で輸入・輸出コストが増加したのが理由
- 当面は上昇傾向にあり?
変動する価格の把握が高価買取の鍵
ロレックスの買取価格の推移についてご紹介してきましたが、売却するタイミングによって価格が大幅に変わっていきます。
ロレックスの場合、年単位ではなく数ヶ月単位で値段が大きく変わるケースも珍しくありません。
ロレックスの売却を検討しているのであれば情報を収集し、変動する価格を把握することが重要です。
さらに高値で売却するタイミングを逃さない決断力も必要になるでしょう。
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