ロレックスは高級腕時計の代表的なブランドです。
中古品でも価値が落ちにくく、将来手放すことを前提に購入する方も多い一方、偽物も多く市場に出回っています。
そこで今回はロレックスを購入する前に確認すべき本物と偽物の違い、偽物を購入しないための注意点をまとめています。
偽物のロレックスかどうかを
見分ける10のポイント
本物のロレックスはプロの職人が一つひとつ手作りしています。
もちろん彼らには、ロレックスの偽物を作っている方よりも、卓越した経験や知識があります
そのためいくら精巧に真似ても技術が追い付かず、陳腐で粗が目立ってしまうのです。
その差が明らかに分かりやすい「ロゴ」、「数字」、「塗料」、「ブレス」、「リューズ」などを見比べれば、査定のプロでなくてもロレックスの真贋を見分けられます。
部位、部品別にその例を解説します。
偽物のロレックスかを見分けるポイント1:文字盤のロゴ
ロレックスの腕時計の文字盤には「ROLEX」と「王冠マーク」が印されています。
偽物は本物と比べると文字がぼやけており、不鮮明です。
肉眼では分かりにくいですが、ルーペなどで拡大すると本物のシャープさと偽物の不鮮明さが際立ちます。
偽物のロレックスかを見分けるポイント2:文字盤の数字
ロレックスの腕時計の代表的なモデル「エクスプローラーI」などの文字盤の数字や針には、夜光塗料が塗られています。
偽物は、その塗料の塗り方が本物と比べると雑で、塗料が塗られていない部分とのバランスが崩れていることがあるほか、塗料の過不足も目立ちます。
この違いもロゴと同様、ルーペなどで拡大すると分かりやすいでしょう。
偽物のロレックスかを見分けるポイント3:針
エクスプローラーIIの赤い針など、ロレックスの腕時計の特徴的な針を見比べてみましょう。
針への塗布は非常にハイレベルな技術が求められるので、真贋の違いがとくに顕著です。
ロレックスの職人は適切な量の塗料を少ない回数で仕上げられますが、技術が低い偽物の職人は何度も塗り直さなくてはならず、本物と比べると針が太くなりやすいのです。
偽物のロレックスかを見分けるポイント4:ブレス
ブレスに刻印されている王冠マークにも、職人の腕の差が生じます。
本物のほうは王冠マークがはっきりと浮き出ており、王冠内の楕円や端の円形も凹凸が見事に刻印されています。
偽物は凹凸が少なく、全体的にぼんやりとしています。
偽物のロレックスかを見分けるポイント5:ベゼル
ベゼルとは文字盤を囲むリング状の部品で、目盛りや時刻などが刻印されています。
その刻印も偽物はシャープな線でなく、太くなっている傾向があります。
さらに通常、ベゼルのふちは「面取」されてシャープな孤を描いていますが、偽物は面取そのものがされておらず、粗が残っていることが多いでしょう。
偽物のロレックスかを見分けるポイント6:ベルト
ベルトとケースのつなぎ目には、「バネ棒」という小さな部品が使われています。
このバネ棒の形状が正規品とは異なる場合、偽物の確率が高いでしょう。
ただし、オーバーホールなどで正規代理店以外を利用した際に、バネ交換時に非正規品のバネ棒が使われることもあります。
中古でロレックスの時計を購入した際にバネが異なることに気づいたら、ほかの部分もあわせてチェックしましょう。
偽物のロレックスかを見分けるポイント7:リューズ
リューズとは、時刻の調整やゼンマイの巻き上げをおこなうネジ部分です。
本物のロレックスは、リューズのギザギザになっている先端部分が少し丸みを帯びています。
そのため、リューズを巻いた際に指が痛くなることはありません。
また、面取りもされており引っかかりにくい仕上がりとなっています。
くわえて、ロレックスのリューズにも王冠マークが施されています。
王冠マークの線が細くスタイリッシュな仕上がりであれば、本物だと判断できます。
一方で、偽物のロレックスはリューズのギザギザ部分が尖っているのが特徴です。
面取りもされていないため、リューズを巻く際は指に負担がかかり巻きづらさを感じます。このほか、偽物にはリューズのギザギザの先端部分が極端に丸みを帯びているものもあります。
リューズのギザギザの先端部分は本物と見比べることによって見分けられます。
王冠マークに関しては、線が太く立体的であれば偽物の可能性があります。
偽物のロレックスかを見分けるポイント8:裏蓋のギザギザ
ロレックスの時計の裏蓋には、ギザギザした円があります。
この裏蓋のギザギザも本物か偽物かを判断するポイントになり、等間隔できれいに並んでいる場合は本物の可能性があります。
また、本物はギザギザの角度が緩やかなのが特徴です。
一方で、ロレックスの偽物の場合は裏蓋のギザギザが雑に仕上がっているため、等間隔に並んでいません。
角度も直角になっているので、よく見ることで見分けることが可能です。
偽物のロレックスかを見分けるポイント9:裏蓋の刻印
ロレックスの時計の裏蓋は、基本的に刻印はありません。
そのため、裏蓋に刻印がある場合は偽物の可能性があると考えられます。
ただし、特別なモデルやケースに関しては裏蓋に刻印があることも。
その場合は、所有している時計が特別なものか否かで判断するようにしましょう。
偽物のロレックスかを見分けるポイント10:シリアルナンバーの有無
偽物のロレックスの見分け方に、シリアルナンバーの有無もあります。
シリアルナンバーとは、時計本体の固有番号のことです。
その時計だけの番号になっているため、シリアルナンバーが被ることはありません。
ロレックスでは、このシリアルナンバーによって本物・偽物を区別できるよう管理されています。
そのため、ロレックスの時計にシリアルナンバーがない場合は、偽物の可能性があるといえるでしょう。
シリアルナンバーは、ベルトを外した「6時」の位置に記されています。
ただし、2004年頃に製造された時計に関してはシリアルナンバーの記載位置が変わったため、ベルトを外したところには記載されていません。
2004年以降に製造された時計は、文字盤の側面にシリアルナンバーが記載されています。そのため、まずは文字盤の側面にシリアルナンバーがあるか確認し、見当たらなければベルトを外してチェックするとよいでしょう。
もし、手元にギャランティーカード(保証書)があれば、番号が同じかを確認しておくのもおすすめです。
ケース交換をした際はシリアルナンバーも変更になるため、その点は念頭に置いておくようにしましょう。
なお、ロレックスのシリアルナンバーから製造年を知る方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
ロレックスの製造年がわかるシリアルナンバーとは?見方と判別表を公開
【モデル別】本物と偽物の見分け方
以下では、モデル別で本物と偽物の見分け方をご紹介します。
デイトナ
ロレックスのデイトナで本物と偽物を見分けるポイントに、「フェイスとリューズの王冠マーク」が挙げられます。
前述したように、本物の王冠マークは線が細くスタイリッシュな仕上がりです。
その点、偽物は王冠マークの線が太く立体的な仕上がりとなっています。
このほか、「裏蓋のギザギザ」もデイトナが本物か偽物かを見極めるポイントのひとつです。
本物はギザギザの角度が緩やかで、等間隔に並んでいます。
一方で、偽物のデイトナはギザギザの角度が直角だったり、間隔もまばらだったりします。
本物か偽物かを見極めるポイントには、「長針の動き」も挙げられます。
デイトナの長針は、クロノグラフ針です。
クロノグラフ針とは、いわゆるストップウォッチのこと。
本来、長針を動かすにはボタンを押さなければなりませんが、押してもないのに勝手に動いている場合は偽物の可能性があります。
さらに、「バックルの内側に施されている刻印」で本物か偽物かを見極めることが可能です。
ROLEXと記載されている刻印の場合は、本物であればはっきり見えてシャープな仕上がりになっています。
その点、偽物であれば刻印が浅く文字がぼやけており、不鮮明です。
また、バックルの内側には「18K 750」のように素材の刻印が施されていることもあります。本物のデイトナにはバックルの内側に素材の刻印は施されていないため、偽物と判断できます。
サブマリーナ
サブマリーナが本物か偽物かを見極めるポイントに、「フェイスの数字」があります。
本物の場合、10・20・30とベゼルに刻まれた数字が彫られたうえに、白い線できれいに塗られているのが特徴です。
しかし、偽物の場合は数字を描いただけのような仕上がりになっており、滲んで見えることもあります。
また、白いインクがはみ出していることもあり、一目で偽物と判断することが可能です。
このほか、「ベゼルの掘り込み」を見て本物か偽物かを判断することもできます。
サブマリーナのベゼルには、上下均一のほぼ丸い形をした掘り込みがあります。
偽物の場合は、上部の半円が大きくなっており、下部の半円と均一ではありません。
上部と下部の半円のバランスがとれていないものは、偽物の可能性が高いと考えられます。
さらに、サブマリーナが本物か偽物かを判断するポイントには、「インデックス上部の夜光塗料の塗り方」もあります。
本物の場合は、インデックス上部にあるケースの中に夜光塗料がきれいに収まっているのが特徴です。
一方で、偽物の場合は夜光塗料をスポイトで垂らしたような、立体感のある仕上がりになっています。
「文字盤の書体」に関しても、本物か偽物かを判断することが可能です。
本物のサブマリーナであれば、「ROLEX」の字は明朝体が使用されています。
その点、偽物の場合も明朝体が使用されていますが、「O」の部分だけが縦と横の線の太さが同じで、明朝体にはなっていません。
また、「ROLEX」の下に記載されている「PERPETUAL」の字を見ても本物か偽物かを判断することが可能です。
本物のサブマリーナはゴシック体が使用されていますが、偽物は明朝体のように見えます。
GMTマスター2
GMTマスター2が本物か偽物かを見分けるポイントに、「フェイスの王冠マークと文字」が挙げられます。
まず、王冠マークは前述したように本物だと線が細くてシャープな仕上がりになっています。
一方で、偽物は線が太くて不格好な仕上がりになっているため、本物と見比べると一目で確認することが可能です。
また、書体に関してはサブマリーナと同じく、「ROLEX」「PERPETUAL」の字で判断できます。
GMTマスター2の場合は、フェイスの下にある「GMT-MASTER II」の印字でも本物か偽物かを判断することが可能です。
本物の場合は白色で印字されていますが、偽物だとグレーで印字されています。
このほか、「GMT針」でも本物か偽物かを見極めることが可能です。
GMTマスターで採用されているGMT針は、本物だと濃い青で矢印付近の先端まできれいに塗られています。
その点、偽物の場合は薄い青色で矢印付近の先端よりも手前のほうで塗料がストップしているのが特徴です。
さらに、「バックルの内側のブランドロゴ」を見ると本物か偽物かを見分けられます。
本物の場合はロゴに色が施されていませんが、偽物の場合は黒っぽい色をしているのが特徴です。
また、本物と見比べてみると書体や字の大きさも異なります。
見た目以外にもある!
偽物のロレックスかを見分けるポイント
ロレックスが本物か偽物かを見分ける方法に、「音」と「着け心地」もあります。
この見分け方は実際にロレックスの時計が手元にないと確認できませんが、購入する際に店舗で手に取った際はあわせてチェックしておくとよいでしょう。
音
一方で、偽物の場合は「カラカラ」と小さい石など異物が入り込んでいるような音がします。
仮に、ロレックスの時計を購入する際には耳に当ててみて「シュルシュル」というような音以外が聞こえてきたら偽物の可能性があるので、購入の際は注意しましょう。
着け心地
そのため、着け心地にもこだわった時計に仕上がっているもの。
偽物の場合は、着けたときに痛みを感じたり違和感を覚えたりします。
着け心地に関しては感覚的な部分ではありますが、購入の前に試着して確認するようにしましょう。
偽物のロレックスを
購入しないため購入先の選び方
これまで紹介した偽物を見抜くポイントは、
いざというときのために覚えておくとよいでしょう。
とはいえ、どのような店舗であれば本物のロレックスを購入できるのかを知っておくことが重要です。
以下で本物のロレックスを取り扱っている主な購入先の特徴を紹介します。
ロレックスの購入先:正規代理店
間違いなく偽物が販売されていない店舗の形態といえば、「正規代理店」です。
デパートや百貨店、メーカー直営店で販売されているロレックスは、すべて保証書付きの本物です。
定価販売なので高価ですが、オーバーホールなどのメンテナンスも充実しているので、ブランド価値や安心感を得たい方は正規代理店の利用をおすすめします。
なお、正規代理店で購入できるのは新品のみです。
ロレックスの購入先:量販店
家電量販店で販売されているロレックスは法律を遵守している貿易会社やバイヤーから仕入れるため、偽物が並んでいる可能性はほとんどありません。
また、量販店のポイントも使えるため正規代理店よりも安く購入できることもあります。
量販店に並ぶのも基本的に新品のみで、中古品は購入できません。
ロレックスの購入先:並行輸入店
中古のロレックスを購入できる店舗のなかで、最も信頼性の高い購入先は「並行輸入店」です。
並行輸入店とはメーカーから商品を仕入れるのではなく、独自のルートを通じて買い付けている店舗のことです。
並列輸入店は、ロレックスなど高級腕時計の「原則定価販売」というルールに従う必要がありません。
そのため、正規代理店と比べて安価で販売できるほか、中古品やヴィンテージ品も取り扱っていることが多いでしょう。
基本的に並行輸入店で売られている商品は、流通ルートが異なるだけで出所や製品そのものは正規代理店と変わりません。
ただし、稀に仕入れたロレックスが偽物であることに気づかずに販売してしまっているケースもあります。
並行輸入店を利用する際は、必ず信頼できる店舗を選びましょう。
ロレックス専門の並行輸入店もあるので、立地や口コミ、販売されている時計の状態などを確認することをおすすめします。
偽物のロレックスの時計は
買取依頼NG!
偽物のロレックスを所有しており、本物と偽って買取に出すのは当然のことながら違法行為です。
偽物のロレックスと知らずに購入し、処分するのであれば自治体でゴミとして出すようにしましょう。
仮に、偽物とわからない状態で買取依頼したという場合は違法行為にはならない可能性があります。
ただし、注意したいのがインターネットオークションやフリマアプリの利用です。
これらのインターネットを通じて売却する方法では、プロの眼による査定がありません。
つまり、偽物と知らずに本物と明言して出品してしまう可能性があるのです。
この場合は知らなかったでは通用しないケースもあるため本物という確証がない限り極力利用は避けるのがよいでしょう。
本物か偽物かわからないという場合で手放すことを考えているのであれば、買取専門店に依頼するのがおすすめです。
たとえば、所有しているロレックスの時計が偽物と知らなかった場合であっても、買取専門店であればプロが査定するので間違って購入されることはありません。
また、本物かつ満足のいく査定額が提示された場合はその場で買取してもらうこともできるので、ロレックスを手放すのであれば買取専門店を利用するのが堅実です。
ロレックスの買取なら
MARUKA(マルカ)がおすすめ
ロレックスの時計に限らず、ブランド時計は海外から偽物が多く流入しています。
これにより、中古市場ではブランド時計の偽物が出回っているのです。
それを知らずに安いからという理由で購入すると偽物をつかまされてしまう恐れがあるので、購入の際には注意しなければなりません。
もし、所有しているロレックスの時計が本物か偽物かわからないという場合は、今回ご紹介した見分け方のポイントをチェックしてみてください。
そうすることで、ロレックスの時計が本物か偽物かを見分けられるはずです。
ロレックスの時計は購入先だけでなく、買取先においても重要なのは「信頼性の高さ」です。
私たちMARUKA(マルカ)は、ホームページでロレックスの買取価格速報を公開し、リアルタイムでお伝えしています。
私たちがロレックスを高く買取できる理由は、薄利でもスピード感のある販売網を構築していること、時計オークションの相場に精通したプロの査定士が買取価格の上限ギリギリで査定することなどが挙げられます。
そして何よりも時計を愛し、好きだからこそ、同じロレックス愛好家であるお客さまの「笑顔」のための買取業務だと査定士全員が考えています。
大切なロレックスの腕時計の買取をお考えの方はぜひお気軽にご相談ください。
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