エメラルドの本物と偽物の見分け方とは?品質基準や特徴も解説!

「エメラルドとはどんな宝石?」
「エメラルドの本物と偽物の見分け方は?」

上記のようにエメラルドについて疑問に思っている方はいるのではないでしょうか。

エメラルドは、産地によっても特徴が異なり、近年では人工エメラルドとの見分け方も難しくなっております。

今回は、「天然のエメラルドの見分け方」や「エメラルドの産地ごとの特徴」などについて解説していきます。

これから、エメラルドの購入や売却を検討している方は、参考にしてください。

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目次

エメラルドとは?

エメラルドは、ベリルと呼ばれる鉱物の一種です。ベリルには様々な色があり、その色によって呼び名が異なります。

例えば、緑色のベリルはエメラルド、青色のベリルはアクアマリン、ピンク色のベリルはモルガナイト、赤色のベリルはレッドベリルと呼ばれています。

同じベリルなのに、色が違うのは、含まれる微量元素の違いによるものです。

エメラルドはクロムとバナジウムを含むため、緑色に発色します。一方、グリーンベリルは鉄が多く含まれるため、エメラルドよりも淡い緑色になります。

エメラルドの名前の由来は、古代まで遡ります。古代では、緑色の宝石をラテン語で「スマラグドス」と呼んでいました。

これがサンスクリット語、ギリシャ語を経て、現在の「エメラルド」へと変化したと言われています。

このように、エメラルドは緑色の宝石として古くから人々に愛されており、その美しい色は、多くの人々を魅了し続けています。

エメラルドの産地ごとの特徴が異なる

エメラルドは、世界中で採掘される宝石ですが、産地によって特徴が異なります。
ここでは、代表的な産地とそれぞれのエメラルドの特徴をご紹介します。

【コロンビア】

  • 世界最大のエメラルド産出国
  • 深い緑色と高い透明度が特徴
  • “トラピチェ”と呼ばれる特有のインクルージョンを持つものも

【ザンビア】

  • コロンビアに次ぐエメラルド産出国
  • 青みがかった緑色と鮮やかな色彩が特徴
  • 比較的大粒の原石が採掘される

【ブラジル】

  • 黄色味を帯びた緑色と透明度が特徴
  • “サンタマリア”と呼ばれる最高級品は、深い青緑色と高い透明度を誇る

【パキスタン】

  • 淡い緑色と絹糸状のインクルージョンが特徴
  • “シルク”と呼ばれる

上記のように、産地によって、色、透明度、インクルージョンなどに違いがあり、他の国ではインド、ロシア、アフガニスタンなどでも採掘されてます。


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エメラルドと人工処理の関係

エメラルドの価値を判断する上で、人工処理は重要な要素です。

ほとんどのエメラルドは、色や透明度を改善したり、傷やヒビ割れを保護するために、加熱処理やオイル処理などの加工が施されています。

加熱処理は、エメラルドの色を鮮やかにするために施されます。ルビーやアクアマリン、サファイアなどの宝石にも同様の処理が行われます。

オイル処理は、エメラルドの表面にある傷やヒビ割れにオイルを浸透させて目立たなくするものです。

これらの処理は、エメラルドの価値に大きく影響します。一般的に、処理されていないエメラルドの方が価値が高いとされています。

このように、エメラルドを購入する際には、産地や人工処理の有無を確認することが重要です。

エメラルドの安物に注意

エメラルドは、美しい緑色と希少価値から、多くの人々を魅了する宝石です。しかし、市場には安価な偽物が多く出回っており、購入時に注意が必要です。

【安物の偽物の特徴】

  • イミテーション: 色ガラスや合成石をエメラルドと偽ったり、天然石を貼り合わせて作られる。
  • 内部: ガラス石には気泡が混じっている。
  • 貼り合わせ痕: 石に貼り合わせ痕がある。
  • 冷却ヒビ入りクオーツ: 人工的に熱衝撃を加えて亀裂を生成した合成石。見た目は自然で美しい。

上記にのような特徴を持つ、偽物が出回っているので見分けることが大切になります。

見分け方に関しては、後ほど詳しく説明していきます。

偽物を購入してしまわないように以下の購入時のポイントを守るようにしてください。

購入時のポイント

  • 信頼できる販売店で購入: 偽物が少ないと評判の良い店を選ぶ。
  • 鑑別書を発行してもらう: 鑑定書は偽物を見分けるための重要な証拠。
  • 価格が異常に安い: 安すぎるエメラルドは偽物の可能性が高い。

このように、エメラルドを購入する際には、これらのポイントを参考に、偽物に騙されないように注意するようにしてください。

天然のエメラルドの見分け方は?

天然のエメラルドの見分け方は以下の通りです。

  • 紫外線を当てる
  • 傷を確認する
  • 宝石買取店に確認してもらう

それぞれの見分け方について解説していきます。

紫外線を当てる

近年は人工エメラルドが作られるようになり、天然との見分け方が難しくなっています。

そこで、紫外線を使って天然・人工エメラルドを見分ける方法をご紹介します。

紫外線ライトをエメラルドに当てた時の色によって、天然と合成をある程度見分けることができます。

紫外線ライトを当てた際に、強い赤色の場合は、人工エメラルドの可能性が高く、暗めの赤色、黄緑色、無色の場合は、 天然の可能性が高くなります。

また、天然エメラルドは、人工エメラルドよりも色ムラや濃淡があるのも特徴です。

しかし、紫外線照射による判別方法は、完全な判断基準ではないので注意が必要です。

エメラルドを見分ける際は、紫外線照射による判別方法を参考に、他の鑑別方法と併用して総合的に判断することが大切になります。

傷を確認する

天然のエメラルドは、長い年月をかけて自然の中で形成されるため、表面に多少の傷や欠けがあります。

一方、人工エメラルドは人工的に作られるため、傷や欠けがほとんどありません。

天然エメラルドは、研磨された表面にも、微細な傷や欠けが見られるが、人工エメラルドは研磨された表面は滑らかで、傷や欠けが少ないのが特徴です。

しかし、近年の技術革新により、傷を付けた人口エメラルドも存在するので、傷だけでは見極めるのは難しくなっております。

なので、傷の有無以外に、色や透明度、インクルージョンなどの特徴も総合的に判断する必要があります。

宝石買取店に確認してもらう

これまで紹介した見分け方を試しても、真贋の判断は素人では難しい場合があります。

なので、宝石買取店に依頼することで、長年の査定経験と専門知識を持つスタッフがお客様のエメラルドを丁寧に査定し、真贋を見極めてくれます。

国際基準の資格がある鑑定士に依頼することで、鑑定書がない場合でも鑑定が可能です。

また、売却する際には、宝石単体の価値だけでなく、ジュエリーなどのデザイン性も考慮し、高価買取してくれるのでおすすめです。

国内外に独自の再販ルートを保有しており、販売力もあるため、高価買取が期待できます。

このように、天然と人工のエメラルドを見分けることは素人では難しいこともあるので、宝石買取店にて鑑定してもらうのもおすすめです。

エメラルドを売却する際の評価ポイントは?

エメラルドを売却する際の評価ポイントは以下の通りです。

エメラルドを売却する際の評価ポイント

  • 状態
  • 産地
  • 付属品の有無


各ポイントについて解説していきます。

状態

エメラルドジュエリーは、デリケートな宝石でもあるため、適切な方法で丁寧にケアする必要があります。

エメラルドジュエリーを査定に出す前に、お手入れをすることで高評価を得られる可能性が高まります。なぜなら、お手入れされたジュエリーは、以下のようなメリットがあるからです。

  • 輝きが蘇る: 汚れや皮脂を取り除くことで、本来の美しい輝きを取り戻すことができます。
  • 傷や汚れが目立ちにくくなる: 傷や汚れを修復することで、見た目が美しくなります。
  • 価値が上がる: 状態の良いエメラルドは、査定額が高くなる可能性があります。

上記のように、査定に出す前にメンテナンスすることで査定額アップにつながります。

お手入れ方法は、柔らかい布で優しく拭いたり、汚れがひどい場合は水洗いすると、きれいになります。

しかし、エメラルドは熱や振動に弱い宝石なので、熱いお湯や超音波洗浄機を使用すると、含浸処理した樹脂が溶けたり、ヒビが入ったりする可能性があるので注意が必要です。

このように、エメラルドの状態は査定額に大きく影響するので、査定に出す前にできるだけ綺麗な状態で出すようにしてください。

産地

エメラルドは産地によって、査定額がアップする可能性があります。

エメラルドの主要産出国であるコロンビアには、それぞれ異なる魅力を持つ2つの有名な鉱山があります。

ムゾー鉱山は、最高品質と称される深みのある緑色のエメラルドを産出することで有名です。長い歴史と伝統を持つ鉱山であり、希少価値の高いエメラルドが採掘されます。

一方、チボール鉱山は、ムゾー鉱山とは対照的に、より鮮やかで透明度の高いエメラルドが産出されます。近年注目を集めている鉱山であり、宝石愛好家からの人気を高めています。

上記の、ムゾー鉱山やチボール鉱山などの産地を示す鑑別書や証明書があれば、希少価値から査定額がUPする可能性があります。

このように、コロンビア産の「ムゾー鉱山」や「チボール鉱山」で採掘されたエメラルドは高くで売却できる可能性があります。

付属品の有無

エメラルドなどのジュエリーは、宝石単体の価値だけでなく、様々な要素が査定額に影響します。

査定では、貴金属(金・プラチナ等)の重量と純度、ダイヤモンドやその他の宝石の品質、デザイン性、ブランド価値など、ジュエリー全体を総合的に判断されます。

また、鑑別書や産地証明書、購入時の箱や紙袋などの包装用品、ギャランティーカードなどの付属品があると、真贋の判断や査定がスムーズに進み、プラス評価になる可能性もあります。

カラーストーンは、専門家でも評価が難しい場合があり、査定に時間がかかることがあります。鑑別書があれば、スムーズに査定が進むだけでなく、評価がアップする可能性もあります。

エメラルドジュエリーが、ブランド品の場合は、購入時の箱や紙袋などの包装用品やギャランティーカードがあると、評価が高くなるので持参するようにしてください。

このように、エメラルドジュエリーを売却する際は、鑑別書や産地証明書などの付属品を用意することで、高く売却できる可能性があります。

まとめ

エメラルドは、希少価値の高い宝石です。本物のエメラルドであれば、買取においても高価査定が期待できます。

エメラルドは産地によって、価値に違いがあります。特に、コロンビア産のムゾー鉱山やチボール鉱山で採掘されるエメラルドは、高額買取できる可能性があります。

市場には、天然エメラルドよりも安価な人工エメラルドも出回っています。購入の際は、色みや傷、内包物などをしっかりと確認し、本物であることを確かめるようにしましょう。

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