「クラウン・ジュエル」ってなに?

キラキラと輝く美しい宝石は、いつの時代も人々を惹きつけるものです。そんな宝石好きな人ならぜひとも1度は見ておきたい宝石、それが「クラウン・ジュエル」と呼ばれる宝石たちです。クラウン・ジュエルはその名の通り、王や女王が身に付ける王冠や王笏に据えられた宝石たちの総称。世界にはさまざまなクラウン・ジュエルが存在しますが、数々のクラウン・ジュエルを気軽に見学できるのが、イギリスにあるロンドン塔です。

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大きさに圧倒される!光り輝くダイヤモンド・カリナン

現在も宮殿としてイギリス王室が使用しているロンドン塔は、世界文化遺産に登録されており、世界中から多くの人々が訪れる観光地となっています。中世には政争に負けた王族や貴族たちがこのロンドン塔に投獄され、処刑されました。かつては造幣所、天文台、銀行、王立動物園としても使用されていており、まさにイギリスの歴史を振り返るのにぴったりの場所となっています。

そんなロンドン塔には、イギリス王室が儀式の際に使用する王冠や王笏が保管・展示されており、訪れる人々はそこにはめられたクラウン・ジュエルのその輝きを見学することができるのです。

展示されているクラウン・ジュエルの中でも、特に有名なのが2つのダイヤモンド。世界一大きな原石から切り出された「カリナンⅠ世」と「カリナンⅡ世」です。王笏にはめられたカリナンⅠ世はかつての世界最大のカットダイヤモンドであり、「偉大なアフリカの星」という異名を持っています。「アフリカ第二の星」と呼ばれるカリナンⅡ世は王冠のサークレットに据えられており、どちらもその大きさと美しさには圧倒されるばかり。周囲に据えられたサファイアやスピネルなども有名なものばかりで、イギリス王室の歴史と権威を感じさせます。
    

人々を魅了し続ける宝石たち

宝石、特にダイヤモンドの価値は重量や透明度、色、カットの仕上がりによって決まります。カリナンの原石はとても大きく、透明度も色も申し分ないものでしたが、カットの仕方がまずければすべてが台無し。ですので、カリナンの切り出しを行った技師は極度の緊張のあまり、カットが成功した瞬間に失神してしまったといいます。無事成功したカリナンは9つの大きな石に分けられ、そのすべてをイギリス王室や王族が所有しています。

美しく輝き、人々を魅了し続ける宝石たち。ときには権力や富の象徴として、ときには争いの火種として、ときには永遠の愛の証明として人々の手を渡ってきた宝石だからこそ、いつまでも重宝され、愛されているのかもしれません。

宝石のついた指輪やブローチなどが、長年しまわれたままになっている、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。もう使わないのであれば、買取専門店で買取ってもらうことをおすすめします。デザインが古くなっている、ネックレスが切れてしまっている、ピアスが片方紛失しているなどの場合でも心配ありません。宝石自身の価値や、台座となっているシルバーやゴールド、プラチナの価値で査定を行うので、高額査定が期待できます。

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