「エメラルドのお手入れ方法や保管方法は?」
「エメラルドを扱う際の注意すべきことはある?」
エメラルドは、割れやすく、変色もしやすい宝石になるので、お手入れの仕方が大切になります。
今回は、「エメラルドを扱う注意点」や「エメラルドのお手入れ方法」などについて紹介していきます。
また、エメラルドの特徴や歴史、意味なども合わせて解説しているので、参考にしてください。
エメラルドについて
エメラルドに関する以下について解説していきます。
- エメラルドの特徴
- エメラルドの歴史
- エメラルドの意味
エメラルドの特徴
エメラルドは、その内部にインクルージョンと呼ばれるキズのような物質が多く含まれています。
これらは結晶生成時に地中で形成され、天然の特徴を示すものです。
もちろん、内包物が少ないエメラルドもありますが、透明で明るい濃い緑色のものほど価値が高くなります。
天然のエメラルドは、内包物を隠すために樹脂やオイルに浸す処理を行います。
これにより、内包物が見えにくくなるだけでなく、割れやすさも軽減され耐久性が向上します。
一方で、処理を施していない天然で内包物の少ないエメラルドは「無処理」や「ノンオイル」と表記されることがありますが、これらの表記がない場合はほとんどが処理済みであると考えられます。
エメラルドは衝撃に弱く、ジュエリーの製作においても取り扱いが難しいため、熟練した職人でも苦労することがあります。
エメラルドの歴史
エメラルドの歴史は、紀元前4000年にまで遡ります。
古代エジプトでは、エメラルドが既に価値あるものとして高く評価され、重宝されていました。
その後、古代ローマ人やインカ帝国の人々にも受け継がれ、神聖な石として崇拝されました。
伝説の英雄アレキサンダー大王は、エメラルドを自身の守護石とし、数々の戦いで勝利を収めたと言われています。
また、古代エジプトの絶世の美女クレオパトラは、エメラルドに魅了され、生涯を通じて愛し続けたという逸話も残されています。
1900年代に入ると、ティファニーやカルティエなどのハイジュエリーブランドがエメラルドを使用したジュエリーを次々と制作し、その美しさを広く知らしめました。
エメラルドの意味
エメラルドはその美しい緑色から、「幸運、幸福、夫婦愛、安定、希望」という宝石言葉があります。
さらに、「愛の成就」というロマンチックな意味も持ち、恋愛のお守りとしても人気があります。
古代エジプトの女王クレオパトラが愛したように、エメラルドは古くから愛の象徴として大切にされてきました。
近年では、浮気を防止するお守りとしても効果があるとされ、大切なパートナーとの絆を深めたい方にもおすすめです。
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エメラルドを扱う注意点
エメラルドを扱う際の注意点は以下の通りです。
- 温度変化に弱い
- 衝撃に弱い
- 紫外線に弱い
それぞれの注意点について紹介していきます。
温度変化に弱い
エメラルドは、デリケートな性質も持ち合わせており、注意が必要なのが、急激な温度変化です。
熱いお湯に浸した後に冷水につけたり、真夏の炎天下からエアコンの効いた室内に持ち込んだりすると、内包物と呼ばれる結晶の欠片が破損し、エメラルドの輝きが損なわれる可能性があります。
衝撃に弱い
エメラルドは、モース硬度7.5~8ですが、非常に割れやすいという繊細な性質を持っています。
確かに、モース硬度だけを見ると、ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つように思えます。
しかし、エメラルドは内部に多くの気泡や液体、鉱物などの内包物を含んでいます。これらの内包物が、エメラルドを割れやすくするのです。
ちょっとした衝撃でも簡単に割れてしまうため、取り扱いには十分な注意が必要です。
エメラルドの指輪をぶつけて欠けてしまったという話は、多いので注意するようにしましょう。
紫外線に弱い
傷やくもりを隠すために、エメラルドには含浸処理が施されることが一般的です。
この処理は、エメラルドの美しさを保つ上で効果的ですが、紫外線の影響を受けると退色や変色する可能性があります。
ただし、通常の日常生活で短時間身に着ける程度では、変色することは珍しいです。
しかし、長期間日光に当たる場合は、変色する可能性が高いので注意するようにしましょう。
エメラルドのお手入れ方法
デリケートなエメラルドのお手入れ方法は、以下の通りです。
- 柔らかい布で拭く
- 超音波洗浄機は使用してはいけない
- 宝石専門店でクリーニングに出す
それぞれのお手入れ方法について紹介していきます。
柔らかい布で拭く
エメラルドのジュエリーは、身に着けていると汚れや皮脂が付着します。これらの汚れや皮脂は、エメラルドの輝きをくすませ、美しさを損なってしまいます。
なので、以下の手順でエメラルドをメンテナンスするようにしてください。
- ぬるま湯に中性洗剤を少量溶かす。
- 柔らかい歯ブラシまたは眉毛ブラシを使って、ジュエリーを優しく洗う。
- 洗浄後は、きれいな水でよく洗い流します。
- 柔らかい布で水分を拭き取ります。
選叙する際の注意点は以下になります。
- エメラルドは衝撃に弱いので、強くこすったり、ブラシをかけたりしない。
- 洗剤が残っていると、変色などの原因となる可能性があるので、しっかりと洗い流す。
- 完全に乾燥してからジュエリーケースに収納する。
上記のように、定期的にメンテナンスすることでエメラルドの美しい輝きを維持することができます。
超音波洗浄機は使用してはいけない
超音波洗浄は、一般的な宝石の手入れ方法ですが、エメラルドには使用してはいけません。
なぜなら、エメラルドには内包物が多く含まれており、超音波洗浄の強い振動はこれらの内包物にダメージを与え、エメラルドが割れたり、欠けたりする原因になるからです。
さらに、含浸加工されたオイルが流出し、輝きが損なわれる可能性もあります。
このように、エメラルドの性質上、超音波洗浄機は向いていないため絶対に使用しないようにしましょう。
宝石専門店でクリーニングに出す
自分でメンテナンスするのが不安な方は、プロに依頼することで新品同様に仕上げてもらえます。
特に価値のあるジュエリーなどは、宝石専門店でのクリーニングがおすすめです。
クリーニングの相場は約2,000円になり、アクセサリーの種類や汚れの状態によって価格が異なります。
また、宝石が付いているアクセサリーの場合、クリーニング以外の修理も可能な場合があるので、サービス内容は事前にお店に確認することが大切です。
エメラルドの保管方法
エメラルドの保管方法は以下になります。
- 日光や乾燥を避ける
- 他のジュエリーと接触しないようにする
それぞれの保管方法について紹介していきます。
日光や乾燥を避ける
エメラルドのほとんどはオイルや樹脂で処理されており、この処理は乾燥によって効果が失われることがあります。
その結果、元々の傷が目立つようになる可能性があります。
なので、エメラルドを保管する際には、乾燥を防ぐために直射日光やエアコンの風が当たる場所を避け、ジュエリーボックスなどに収納することが重要です。
他のジュエリーと接触しないようにする
エメラルドを他の種類の宝石と一緒に保管するのは避けるようにしてください。
エメラルドは一般的に他の石よりも割れやすい傾向があり、他のジュエリーと接触すると、衝撃で割れてしまう可能性があるからです。
なので、ジュエリーボックスは仕切りがあるもので、他の宝石と接触しないものを選ぶようにして下さい。
まとめ:エメラルドの買取はMRUKAがおすすめ
今回は、「エメラルドのお手入れ方法」や「エメラルドの保管方法」などについて紹介してきました。
- 柔らかい布で拭く
- 超音波洗浄機は使用してはいけない
- 宝石専門店でクリーニングに出す
- 日光や乾燥を避ける
- 他のジュエリーと接触しないようにする
上記のお手入れ方法と保管方法を守ることで長く愛用することができます。
価値の高いエメラルドの美しさを保つためには、日頃のお手入れや適切な保管が欠かせません。
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