「アクアマリンの見分け方を知っていますか?」
アクアマリンには偽物も存在し、購入前に注意が必要です。
今回は、本物と偽物の特徴や見分け方、そして適切なお手入れ方法について解説します。
さらに、アクアマリンの意味や価値についても触れます。
アクアマリンの購入や売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
アクアマリンとは
アクアマリンは、宝石の一つで、青みを帯びたベリルとして知られています。その名前は、ラテン語で「海水」を意味する言葉に由来します。
アクアマリンは、透明で青い色合いを持つ緑柱石の一種であり、「藍玉」や「水宝玉」とも呼ばれています。
一般的に、市場で見かけるアクアマリンの多くは、緑色から黄褐色を帯びた緑柱石を熱処理して作られています。
エメラルドと比べると価格が比較的低く、身近に手に入りやすい宝石の一つです。
アクアマリンの品質や産地
19世紀初頭まで、アクアマリンの主要産地はブラジルやロシアでした。
しかし、現在ではブラジル、ナイジェリア、モザンビーク、ザンビア、マダカスカルなどが主な産地となっています。
ブラジルは、アクアマリンの名産地として有名です。大粒で傷が少なく、純色に近い淡いブルーのアクアマリンが多く産出されています。
加熱処理によってグリーンの色味を取り除き、美しいブルーを保っています。また、ファンシーシェイプカットのアクアマリンも特徴的です。
ナイジェリアは、比較的新しいアクアマリンの産地です。1983年から採掘が始まり、ブラジル産と比べると傷が多く、加熱処理が行われず天然のまま流通することが多いです。
しかし、濃い色合いで1〜2カラットの高品質なアクアマリンもあります。
モザンビークは、さらに新しいアクアマリンの産地で、1991年に採掘が始まりました。
色味が濃く、高品質なアクアマリンが広く知られています。ただし、中には色が強すぎてグレイがかったものもあります。
アクアマリンの価値
アクアマリンの価値は、色合いによって決まります。一般的な宝石とは違い、淡い色合いの方が価値が高くなる傾向があります。
海の色を思わせる明るい水色が特に好まれ、その中でも「サンタマリア」と呼ばれる鮮やかな青色が最高品質とされています。
この色はブラジルのサンタマリア鉱山で産出され、希少価値が高まっています。
透明度が高く、濃い青色のものを選ぶことが重要であり、くすんだ色合いや濁りがあるものは価値が低くなるので避けるべきです。
このようにアクアマリンの価値は、その色合いと品質に大きく左右されます。
アクアマリンの買取・査定なら高価買取のMARUKAへ!
GG資格の保持者が在籍しておりますので高価買取が可能です!
お気軽にお問い合わせください!
アクアマリンの石言葉
アクアマリンには、「沈着」「聡明」「勇敢」という3つの石言葉があります。
これらは、冷静な判断力、知性の向上、そして困難に立ち向かう勇気を象徴してます。
古代から航海のお守りとして重んじられ、海の女神ディアナの愛石として信仰されてきました。
中世ヨーロッパでは、聖母マリアの石として、精神的な安定をもたらすとされています。
アクアマリンには偽物がある?
アクアマリンには、以下のような偽物が出回っております。
- 似せて作られたガラス製品
- 合成スピネル
- クォーツ(水晶)に染色
上記の偽物のアクアマリンについて紹介していきます。
似せて作られたガラス製品
アクアマリンに似せて作られたガラス製の偽物があります。
ガラス製品の偽物は、製造時にできる気泡があり、傷がつきやすいです。
色もアクアマリンのような微妙なものは再現しづらく、硬度や比重も異なります。
主に鉛ガラスで制作され、アクアマリンに近づけるために鉛を加えたものだが、硬度や比重が異なるため見分けることも可能です。
このように、ガラスで作られた偽物も出回ってるので注意が必要です。
合成スピネル
合成石の一種である合成スピネルは、ブルー、グリーンなどのバリエーションが豊富です。
これらは、天然のスピネルだけでなく、アクアマリンや合成アレキサンドライトとしても市場に出回ることがあります。
合成スピネルの製造には大きく2つの方法があります。
まずは、ベルヌイ合成スピネル(火炎法)です。この方法は、フランスの科学者ベルヌイ氏によって開発されました。
高温の火炎で化学物質の粉末を溶かし、溶けた物質から結晶を形成します。
もう1つは、フラックス合成スピネルです。この方法では、固形のフラックスが溶ける際に他の物質も同時に溶かし、時間をかけて結晶を形成します。
このように、合成スピネルが「アクアマリン」として販売されているケースもあります。
クォーツ(水晶)に染色
クォーツ(水晶)に染色して作られた偽物の「アクアマリン」も存在します。
天然クォーツは豊富に産出され、電流によって振動する性質を持つため、産業用に広く利用されています。
時計、通信機器などに使用され、需要が高いため、合成クォーツが大量生産されています。
そんな合成クォーツを染色して「アクアマリン」に似せて作成されたものが市場に出回っています。
偽物のアクアマリンの見分け方
偽物のアクアマリンを購入しないためにも、見分け方を理解しておきましょう。
偽物の見分け方は以下の通りです。
- チェルシーカラーフィルターを利用する
- 気泡や接着の跡がないか確認する
- 宝石に鑑定士に依頼する
- 値段が安すぎるものは注意する
上記の見分け方について解説していきます。
チェルシーカラーフィルターを利用する
「チェルシー・カラーフィルター」は、宝石鑑別に用いられる便利な道具です。
特定の光だけを透過させることで、宝石の特性を見極めることができます。この道具は携帯性にも優れており、約5,000円程度で手に入れることができます。
アクアマリンをペンライトで照らし、「チェルシー・カラーフィルター」で色を確認することで偽物を見分けることができます。
天然のアクアマリンは淡い緑色になりますが、合成スピネルの偽物は茶色がかったグレーに見えます。
このように「チェルシーカラーフィルター」を活用することで偽物を見分けることができます。
気泡や接着の跡がないか確認する
偽物の中でも特に多いのが、ガラス製のものと「タブレット」と呼ばれるものです。
ガラス製の偽物は、ルーペで観察すると内部に気泡が見られることがあります。これは、ガラスでの製造過程で生じる気泡が原因です。
さらに、「タブレット」と呼ばれる偽物は、2枚のガラスを貼り合わせて作られたもので、拡大すると必ず接着跡が見られます。
その他にも、傷のつきやすさ、色の違い、硬度、比重などの違いによって、ガラス製の偽物を見分けることができます。
このようにルーペを使用し、気泡や接着の跡を確認することで偽物を見分けることが可能です。
宝石に詳しい鑑定士に依頼する
アクアマリンの真贋を見分ける最も確実な方法は、専門機関に鑑定してもらうことです。
素人でも見分ける方法もありますが、判断が難しく、誤解を招くこともあります。
他の宝石も同様に、鑑定は専門家に任せるのが安全です。信頼性のある鑑定機関を選び、将来の買取時に問題が生じないよう注意することが大切です。
CGL、AGTジェムラボラトリー、GIAなどのAGLに加盟している機関を選ぶことがおすすめです。
MARUKAでは、アクアマリンの査定経験豊富な鑑定士が在籍しております!
偽物の商品を見分けることも可能です!
一度確認したい方は、LINE査定よりお問い合わせくださいませ!
アクアマリンのお手入れ
アクアマリンのお手入れ方法は、以下の通りです。
- 石鹸水で洗う
- 超音波洗浄を使う
上記の方法について解説していきます。
石鹸水で洗う
アクアマリンのジュエリーは日常使いしていると、皮脂や汚れが付着して輝きが失われてしまうことがあります。
アクアマリンが汚れてしまった場合は、以下の手順で洗浄しましょう。
- ぬるま湯と石鹸を用意する:洗面器にぬるま湯を張り、中性石鹸を数滴溶かします。
- アクアマリンを石鹸水に浸す:アクアマリンを石鹸水に浸し、指で優しくこすります。
- 汚れがひどい場合は、柔らかい歯ブラシを使う:指でこすりだけでは汚れが取れない場合は、柔らかい歯ブラシを使って優しくブラッシングします。
- 留め金の周りは特に優しく洗浄する:留め金の周りなどは、強くこすると緩んでしまう可能性があるため、特に優しく洗浄する必要があります。
- 水分を拭き取り、乾燥させる:洗浄が完了したら、柔らかい布で水分を丁寧に拭き取ります。その後は、風通しの良い場所で完全に乾燥させます。
- ジュエリーボックスなどに保管する:完全に乾燥したら、ジュエリーボックスなどに保管してください。
上記の手順で洗浄することで、皮脂や汚れを落とすことができます。
アクアマリンのジュエリーを長く使用するために定期的にメンテナンスするようにしてください。
超音波洗浄を使う
超音波クリーナーは、ジュエリーのクリーニングに効果的な方法として知られています。しかし、一部の宝石には使用できない場合があります。
アクアマリンは硬度が高いため、超音波クリーナーで安全に使用できます。
アクアマリンの硬度はモース硬度7.5〜8で、これはクオーツよりも遥かに硬い値です。
そのため、超音波によって石が傷つく心配はほとんどありません。
アクアマリンの超音波クリーニングの手順は以下の通りです。
- 宝石を取り外す
- 洗浄液を準備する
- 超音波クリーナーに洗浄液と宝石を入れる
- スイッチを入れて洗浄する
- 洗浄が終わったら、宝石を取り出して水で洗い流す
- 柔らかい布で水分を拭き取る
アクアマリンを安全に洗浄するには、上記の手順で行うようにしてください。
もし不安な場合は、宝石店でクリーニングを依頼することをおすすめします。
まとめ
アクアマリンの購入や売却を検討している方は、本物と偽物の見分けることが重要です。
アクアマリンは淡い青色を帯びた美しい宝石であり、市場には多様な偽物が存在します。ガラス製品や合成スピネル、染色されたクォーツなどがその例です。
偽物を見破るためには、チェルシーカラーフィルターやルーペを活用する方法があります。
また、専門機関に鑑定を依頼することで見分けることも可能です。
アクアマリンのお手入れには石鹸水や超音波クリーナーが使えますが、超音波クリーナーはエメラルドやオパールなどの一部の宝石には適さないことに注意が必要です。
アクアマリンの特性を理解し、適切な手入れをすることで、美しい輝きを長く楽しむことができます。
MARUKA(マルカ)は、「アクアマリン」の買取を強化しています。
お客様の大切な宝石を丁寧にかつ正しく査定し、ご納得いただけるまで説明させていただいております。
「アクアマリン」の買取をご検討の際は、ぜひMARUKA(マルカ)までご相談ください。