トルマリンの色・種類・特徴・価値!品質を決めるポイントも解説

グリーントルマリンリング

トルマリンは10月の誕生石であり、中でもピンクの石は恋愛運を高めてくれる「愛の石」という呼び名でも知られています。
色のバリエーションが非常に豊かな宝石で、ジュエリーの宝石として人気が高いです。
今回はトルマリンの色や種類、そして価値や品質を決めるポイントなど詳しくお話ししていきます。

目次

トルマリンの歴史や特徴

ブラジル

ルビーといえば赤色が思い浮かぶように、多くの宝石には代表的な色が存在しています。
しかし、トルマリンと聞いても人によってさまざまな色がイメージされ、一定ではないようです。
トルマリンという石について、もっと詳しくお話ししていきましょう。

トルマリンの歴史

トルマリンが初めて採掘されたのは、1500年代のブラジルであると言われています。
トルマリンは初めて採掘されて以来、サファイアやエメラルドなど他の宝石と同じ種類にされることも多くありました。

これはトルマリンの色が多彩であるため、当時の人々では区別がつきにくかったのが理由です。
長く他の宝石と混同されてきたトルマリンですが、19世紀末になり鉱物学の発展によって、正しく認識されるようになりました。

現在の主要な原産地はアメリカ・ブラジル・ケニア・マダガスカル・モザンビーク・タンザニア・ロシアがあげられます。
その中でも、最も産出量が多いのがブラジルです。
それぞれの産地に特徴があり、採掘される色にもやや偏りがあります。

トルマリンの特徴

トルマリンはカラーストーンと呼ばれる宝石の一種です。
宝石の中でも色のバリエーションが多く、ない色がないと呼ばれるほどです。
また、トルマリンは明るく軽やかな色が多いことから、カジュアルな装いでも取り入れられる宝石でもあります。
そして一部の健康グッズなどで、「トルマリン配合」といったキャッチコピーを目にしたことがあるかもしれません。
トルマリンは別名・電気石とも呼ばれています。
これは石を加熱したり、摩擦を起こしたりすると電気を帯びる性質があるためです。

このことから、トルマリンは昔タバコの灰を集めるために用いられていたこともあるようです。
上述したように健康グッズに用いられていることもあり、ジュエリー以外にも用途がたくさんあるのが特徴ですね。

トルマリン・色の種類について

トルマリンリング

トルマリンは色のバリエーションが非常に豊かです。
さらに天然の鉱物であることから、複数の色が微妙に混ざり合う石も多く見られます。
そのため、一概に「トルマリンの色は何種類だ」とは言い切れません。
大まかに色を分類するのであれば、トルマリンは黒・緑・青・赤・ピンク・黄・紫・褐色・透明の9種類になります。

価値あるトルマリンの色は?石の種類

トルマリンは宝石の中でもカジュアルに身につけることができる存在です。
しかし、種類によっては非常に希少であり、ダイヤモンドより高価になるケースもあるでしょう。
ここではトルマリンの代表的な種類について、いくつかご紹介していきます。

価値が高い「パライバトルマリン」と「インディコライト」

パライバトルマリン

トルマリンの中でも最も価値が高いと言われているのが、パライバトルマリンです。
この石は全てのカラーストーンの中でも最も価値があるとされており、蛍光性のある水色が特徴になっています。

1989年にブラジルのパライバ州で偶然採掘された石で、独自の色合いは、市場に出回ると一気に需要が高まりました。
近年でも稀に採掘されるものの、色合いが薄いものが多く、蛍光性を持った鮮やかな石は非常に稀です。
そのため、今後もますます価値が上がっていくと言われています。

パライバトルマリンの次に価値があると言われているのが、深みがかった青色が特徴の「インディコライト」です。
青色が強いほど価値があるとされています。

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鮮やかな赤色「ルベライト」と桃色「ピンクトルマリン」

ピンクトルマリン

まるでルビーのような赤色を放つのがルベライトです。
一部では、ルビーの代用品としてアクセサリー類に用いられるケースもあるようです。
しかし、実物のルビーと比べると、ややピンク色が強い特徴があります。
そのルベライトよりも薄い色合いになると、ピンクトルマリンと呼ばれます。
ルベライトとの違いは厳密に定義されていないため、個体によってどちらに分類されるのか異なります。

ピンクトルマリンでは「ホットピンク」と呼ばれる、ピンクダイヤモンドに近い色を持った石が高く評価され、茶色に近づくと価値が下がっていくようです。

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エメラルドに似た緑色「グリーントルマリン」と「トルマリンキャッツ」

グリーントルマリン

鮮やかな緑色をしているのが、グリーントルマリンです。
エメラルドによく似ており、青みの入ったものや濃いグリーンなど豊かな色相が見られます。

そしてグリーントルマリンの中には、キャッツ効果が現れている石もあります。
これはトルマリンキャッツと呼ばれ、そうでないものよりも価値が高くなります。

個性的な色を持つ「バイカラー」「ウォーターメロン」

パーティーカラートルマリン
トルマリンには個性的な外見を持つ石も存在しています。
バイカラーは2色以上が含まれたもので、3色以上含まれるとパーティーカラートルマリン」または「ウォーターメロン」と呼ばれます。
色の種類が豊富な石であるからこそ、このような複数の色が混じり合った石も珍しくありません。

そして、「ウォーターメロン(スイカ)」ですが、まさにスイカのような外側から緑・白・赤の色合いになっており、輪切りをしたかたちでアクセサリー類に用いられています。
いずれも発色にもよりますが、価値のあるトルマリンとして流通しています。

トルマリンの品質を決める要素とポイント

グリーントルマリン

トルマリンも他の宝石と同様に「カラット(大きさ)」「カット」「内包物の有無」で評価されます。
それにプラスして色の種類や希少性も加味され、値段が決まっていくでしょう。
簡単にトルマリンの品質を決める要素とポイントをまとめると下記になります。

【カラット(大きさ)】

サイズは大きければ大きいほど高くなります。
しかし、トルマリンは大粒の原石が採掘されるため、一定の大きさになるとそこからは値段が上がりにくい傾向があるでしょう。

【カット】

石の美しさを際立たせるカットが施されていると、価値があります。
これに関しては、カッティングの職人の技術が評価されます。石の個性にもよりますが、査定金額としてオーバル>トリリアント>カボションの順になるでしょう。

【内包物の有無】

トルマリンは宝石の中でも不純物や傷が多い存在です。
こうした不純物や傷があると、宝石はにごり、透明感がなくなります。
そのため透明度も高い石であるほど不純物がないとされ、高品質となるのです。
多少傷がついていても、透明であれば評価が高くなる傾向があります。

【色】

トルマリンの価値を決める上で重要なポイントです。
最も価値が高いのが、蛍光性の高いパライバトルマリンです。
一方、緑色のトルマリンは採掘量が多いこともあって、品質が優れていたとしても高値がつきにくい傾向があるでしょう。
ほかにも蛍光が弱かったり、色が薄かったりする場合も価値が低くなります。

トルマリンの査定はプロの鑑定士に依頼する

トルマリンは手頃な価格のアクセサリーに使用されることも多く、あまり値段がつかないのではないかと考えている方も多いようです。
しかし、トルマリンは色そして透明度によっては小ぶりだったとしても、想像以上の価値を持つケースも珍しくありません。

カラーバリエーションが豊富な特殊な石であることから、鑑定を依頼する際には、経験豊富で確かな知識を持つプロの鑑定士に依頼をしてください。
正確な知識を持たない鑑定士に依頼をすると、本来の価値よりも低く査定されてしまうかもしれません。
手元にあるトルマリンがどれくらいの価値があるのか知りたい場合は、プロの鑑定士が在籍しているMARUKA(マルカ)までお気軽にご相談ください。

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お手元に不要なトルマリンがございましたら、ぜひご相談くださいませ。

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