時計が好きな方の中には、パテックフィリップが憧れだという方も多いでしょう。
パテックフィリップは高級時計の中でもきわめて高価な存在であり、一部の愛好家からは「雲上ブランド」と呼ばれているようです。
パテックフィリップはなぜ高いのでしょうか。その理由をわかりやすく解説していきます。
また、人気モデルの相場価格もご紹介していくので、パテックフィリップについて知識を深めたい方はぜひチェックしてください。
パテックフィリップとは?ブランドについて
スイスのジュネーブで誕生したパテックフィリップは、老舗時計ブランドとして世界中から愛されています。
その歴史は古く、1839年にフランソワ・チャペック氏とアントワーヌ・ノルベール・ド・パテック氏によって創業されました。
それから180年以上ものあいだ、休業することなく続いています。
その人気の理由としては、革新的な技術と美しいデザイン性にあります。
とくに技術力については、部品やムーブメントを含め全ての製造を一貫して自社で行い、細部まで妥協を許しません。
そして古い時代からスイスの時計は貴族から愛され、圧倒的な人気を誇っていました。
しかし、1969年頃にはクォーツ(水晶振動子)を採用した時計が開発されたことで、一気にシェアを奪われていきます。
当時のスイスでは伝統を守る老舗ブランドが休業や倒産に追い込まれていきましたが、パテックフィリップはクォーツの開発にも精力的に取り組んでいきます。
さらに1976年には、現在でも非常に人気の高いスポーツウォッチ「ノーチラス」を発売しました。
このようにパテックフィリップには細部にまでこだわり、そして最新の技術を取り入れながら製造し続けている、世界で見ても稀有なブランドなのです。
パテックフィリップはなぜ高い?考えられる4つの理由
パテックフィリップは、ブランド時計の中でも最高峰の存在であると言われています。
良いものだから高いのだということはイメージできても、具体的にその値段の理由を知らない方もいるかもしれません。
ここではパテックフィリップはなぜ高いのか、考えられる理由を4つほどご紹介していきます。
パテックフィリップはなぜ高い?その理由①:世界的に見ても高い技術を持っているから
時計を製造するブランドのほとんどが、部品の製造およびムーブメントの組み上げは専門業者に依頼をしています。
その一方で、パテックフィリップでは時計のパーツから実際の組み上げまで、全て自社で行なっているという違いがあります。
この方式を採用しているブランドは珍しく、マニファクチュールブランドという括りに入ります。
なぜ時計のブランドは外部の業者に委託しているのかと言うと、高い専門技術が必要であるためです。
全て自社で行えるパテックフィリップは、高い技術力を持っているということの証になります。
そのため、時計そのものの価値も高くなるというわけです。
パテックフィリップはなぜ高い?その理由②:素材にもこだわっているから
パテックフィリップの時計では、プラチナやホワイトゴールドなど貴金属を使うモデルが多くラインナップされています。
最高品質の素材しか使用しないため、パテックフィリップは高価になるのです。
また、一部のモデルではベゼル部分にダイヤモンドをあしらったタイプもあり、当然高値で取引されています。
パテックフィリップはなぜ高い?その理由③:少量しか生産できないから
先ほどパテックフィリップは、マニファクチュールブランドであるとご紹介しました。
現代の時計ブランドでは、部品の製造から組立まで工場で行うことも多くなっています。
パテックフィリップは創業当時から機械を用いず職人が手作業で作り上げているため、大量生産ができません。
そうなると、一点当たりの価額はどうしても効果になってしまうのです。
パテックフィリップはなぜ高い?その理由④:永年修理に対応しているから
一般的なブランド時計でもトラブルが生じたときには、修理してもらうことが可能です。
しかし、時間が経過するとともに部品が製造中止になったり、技術的な問題が生じたりすることから、使い続けることが難しくなるケースも珍しくありません。
しかし、パテックフィリップは永年修理に対応しています。
購入してからどんなに時間が経過していたとしても、パテックフィリップの時計であれば修理を受けることが可能です。
パテックフィリップは購入価格は高いものの、まさに一生涯使える時計だと言えるでしょう。
パテックフィリップを定価で購入することはできる?
パテックフィリップの時計製造や修理におけるこだわりを見ていると、高い理由に納得できるはずです。
価格が高いのも納得した上でパテックフィリップを購入しようと考えても、正規店ではほとんど見かけることはありません。
そもそもの生産数が少ない上に人気も高いため、供給よりも需要が大幅に上回っているためです。
2020年からは一部モデルに購入制限が付きましたが、それでも正規店で入手するのは難しい状態が続いています。
タイミングによっては正規店で予約を受け付けてもらえるケースもあるものの、ほとんどの場合すぐに枠が埋まってしまうようです。
パテックフィリップを手に入れたい方は、ブランド買取店や中古販売店もチェックしてみましょう。
パテックフィリップの人気コレクション「ノーチラス」の相場価格
パテックフィリップ正規店で購入できるケースは稀です。
そのため、中古販売店で状態の良い時計や新古品をチェックしている方がほとんどです。
ここではパテックフィリップの中でもとくに人気が集中しているコレクション「ノーチラス」をご紹介していきましょう。
なお、ここで記載している定価・買取相場はあくまで参考価格であり、買取金額を保証するものではありません。
人気モデル①:ノーチラス 5711/1A-014
定価:¥4,015,000
参考相場:¥49,800,000(2023年4月10日現在)
2021年に販売された比較的新しいモデルです。
なぜ人気があるのかと言うと、ステンレススチール使用のノーチラスが制作される最後の年であったためです。
また、見た目でもノーチラスコレクションの中では、これまでに例のないオリーブグリーンの文字盤カラーを採用しており、個性的な見た目も人気に拍車をかけています。
さまざまな背景もあってノーチラス 5711/1A-014は、販売してからすぐにプレミア価格がついたことでも広く知られています。
人気モデル②:ノーチラス 5711/1A-010
定価:¥3,872,000
参考相場:¥33,999,900(2023年4月10日現在)
こちらも先程ご紹介した5711/1A-014と同様に、2021年で制作が終了した5711/1Aモデルのひとつです。
パテックブルーと呼ばれているブラックブルーダイヤルの美しさや、文字盤サイズのちょうど良さから人気があり、2010年に初登場してから長年、ノーチラスコレクションの中でもとくに需要の高いモデルとして知られていました。
見た目の美しさだけでなく気圧防水も備えているため、実用性も抜群です。
人気モデル③:ノーチラス 5711/1A-011
定価:¥3,575,000
参考相場:¥26,998,000(2023年4月10日現在)
5711/1A-011は数あるスポーツウォッチの中でも、最高峰モデルと呼ばれています。
この他の5711/1Aは生産が終了するということで人気が高くなっていました。
しかし、5711/1A-011に関してはそもそもの人気が高く、正規店で運良く予約ができたとしても数年待つケースも珍しくありません。
パテックフィリップの中でも入手困難なモデルであるため、今後もますます人気が上昇しそうです。
驚くべき価値!高額で取引されたパテックフィリップ
パテックフィリップの時計の中でもとくにプレミアがついているものは、世界のオークションに出品されるケースが多くなっています。
その中でもとくに高い値段がついた時計に「スカイムーントゥールビヨン 6002G」と「グランドマスター・チャイム5175R-001」があります。
天空星座の表示機能が搭載されたスカイムーントゥールビヨンは、過去には1.5億円で取引された実績があるようです。
そして20以上の機能を搭載したグランドマスター・チャイムは、世界でも最高峰の精密さを誇る時計だと言われています。
素材にもこだわった非常に希少なモデルであることから、3億円で取引されました。
パテックフィリップは技術力の高さと美しさで人気
ここまでパテックフィリップはなぜ高いのかご紹介してきました。
パテックフィリップは老舗時計ブランドでありながらも、革新的な技術を採用しています。
さらに時計の製造に強いこだわりを持っており、全て自社内で完結しているのも特徴です。
そして、素材も最高品質のものを使用しているだけでなく、永年修理にも対応しています。
パテックフィリップの値段だけ聞くと、高いと感じてしまう方も多いでしょう。
しかし、その値段にふさわしい価値を持っています。
また、パテックフィリップの時計は値段が下がりにくいこともあり、資産価値の高さも魅力になっているようです。
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