美しく神秘的な特徴を持つ翡翠は、日本でも古くから愛されてきた宝石のひとつです。
中国や古代インカ帝国では、金よりも貴重な宝石として重宝された歴史もあります。
現代でも5月の誕生石として人気が高く、気軽に身につけるアクセサリーとして選ぶ方も多いようです。
今回はそんな翡翠の価値を決めるポイントや種類をお話していきます。
また所持している翡翠の価値を知りたい方に向けて、査定についても解説していきましょう。
翡翠とはどんな宝石?
日本人にとって翡翠は身近な宝石の一つといって良いでしょう。
その他にも中国を筆頭に、翡翠はとくにアジア圏で人気がある宝石です。
それはなぜなのでしょうか。
最初に、翡翠とはどのような宝石なのか知っておきましょう。
翡翠は日本の「国石」
鮮やかで美しい発色を持つ翡翠は、古代から重宝されてきた天然石のひとつです。
日本でも武器のほか神聖な存在として、祀り事の神具としても用いられてきました。
そのため、2016年には一般社団法人日本鉱物科学会から国の象徴とする「国石」として選ばれています。
主な採掘地はミャンマー
翡翠の主なサイズ産地はミャンマーです。
ミャンマーでは石のクオリティを決める翡翠輝石が含まれる割合が高い翡翠が多く、それらは美しい発色や透明度を持っています。
18世紀に入って以降は中国をはじめ海外への輸出が多くなっており、現代では重要な財源として国を支えているでしょう。
また、ミャンマーでは毎年のように翡翠を含む新しい鉱脈が見つかっており、全体的な埋蔵量は未だ分かっていません。
日本では新潟県糸魚川市で翡翠の採掘が行われ、絶妙に結晶が絡み合う美しい石が産出されています。
アジア圏で人気のある翡翠
翡翠は世界的にも人気がありますが、とくにアジア圏での需要が高くなっています。
日本や中国では同じ緑色の宝石として、代表的な存在であるエメラルドよりも需要があり、状態や大きさによっては驚くような高値が付くケースも珍しくありません。
なぜアジア圏での人気が高いのかというのは諸説あるものの、翡翠を持っていると長寿や魔除け、そして幸せを呼び込んでくれると考えられているためです。
さらに中国では西太后が翡翠のコレクターだったとも言われており、高貴な人が持つ特別な石として需要が高くなっているのです。
そんな翡翠をもし手放すのであれば、MARUKA(マルカ)で高価買取を行っておりますのでぜひご利用下さい。
LINE査定で大まかな買取額を調べられるので、買取額の比較もしやすくなっております。
- 翡翠は日本の国石であり、アジア地方では非常に重宝されている宝石
- 日本でも採掘されているが、主な採掘場所はミャンマー
- アジア圏では高価買取のチャンスが大きい
翡翠の種類
翡翠と聞くと、深い艶のある緑色の石をイメージされる方が多いでしょう。
実は翡翠には大きく分けると2種類があり、同じ色合いであっても鉱物としては構成が全く異なります。
そして、翡翠の中には緑以外のものも存在しているのです。
ここでは翡翠の種類について、詳しくお話していきましょう。
翡翠の種類①:ジェダイト(硬玉)
「ジェダイト」とは、ミャンマーを中心に宝石として取引されている翡翠の一種です。
ジェダイトと分類されるためには、翡翠輝石を50%以上含んでいることが条件になっています。
石の中にある結晶の繊維が交差している特徴があり、太陽にかざすと100°以上の角度になっていることが確認できるでしょう。
その様子は後述するネフライトとは全く異なるため、素人でも簡単に区別することが可能です。
ジェダイトは硬玉と呼ばれているだけあって、モース硬度は6.5~7と硬めであり、比重も重くなっています。
ジェダイトのカラーは緑色を始め黒・青・紫・黄色・橙・赤そして淡いピンクと、豊かなバリエーションが見られます。
翡翠の種類②:ネフライト(軟玉)
古代中国では翡翠が現代以上に貴重であり、権威の象徴でもありました。
そう言った中国の翡翠は、「ネフライト」にあたります。
ネフライトは先ほどお話したジェダイトとは異なり、翡翠輝石を含みません。
またモース硬度は6~6.5とやや柔らかめであり、ジェダイトと比べると比重も軽く感じるでしょう。
中国では白く混じりけのないネフライトは「和田玉」と呼ばれており、その中でも「羊脂玉」という種類に分類される翡翠は高値で取引されています。
ネフライトのカラーバリエーションはジェダイトより少なく、主に緑色・黒暗めの緑・白です。
- 翡翠は大きく分けると2種類ある
- ミャンマーで採掘される翡翠は主にジェダイト
- 中国で採掘される翡翠は主にネフライト
翡翠の価値を決めるポイント
翡翠の価値はその種類や色味によって大きく異なります。
実際にどのような翡翠は価値が高いのでしょうか。
手元に翡翠がある方はチェックしてください。
一般的に価値がある翡翠は「ジェダイト(硬玉)」
ジェダイトもネフライトも、それぞれ美しさがあります。
しかし、一般的に価値のある翡翠として扱われ、宝石に分類されているのは「ジェダイト」の方です。
ネフライトも一見すると同じように見えますが、分類としては半貴石にあたり、ジェダイトと比べると価値は低くなるでしょう。
売却を検討しているならば、自分の手元にあるのがジェダイトとネフライトのどちらに当てはまるのかを確認しましょう。
翡翠の価値を決めるポイント①:カラーと透明感
一般的に色のついた宝石は、濃い方が価値が高いとされるケースが多いようです。
しかし、翡翠に関しては濃ければ良いというわけではありません。
例えば一般的な緑色の翡翠で説明をするのであれば、色が濃すぎずに透明感のあるものが価値が高いとされています。
とくにその中でも、とろみのある独特の緑色をした透明感のある翡翠は「琅(ろう)かん翡翠」または「インペリアル・ジェート」と呼ばれ、極めて稀な存在であることから価値が高くなるでしょう。
琅かん翡翠は硬い宝石でありながらも、まるで飴玉のような柔らかさを感じる色合いだと言われています。
色合いが濃すぎたり、逆に薄すぎたりするタイプや、ムラのあるタイプの翡翠は価値が低くなるでしょう。
翡翠の価値は、非常に絶妙な見た目のバランスで決まるのです。
翡翠の価値を決めるポイント②:サイズ
一般的に採掘された翡翠はオーバル型に加工され、カボションカットされるケースが多いでしょう。
そういった加工された翡翠でも、厚みのあるタイプは価値が高くなります。
簡単に言うならば、大きければ大きいほど価値のある翡翠だということです。
ただし、それはクオリティの高いものに限ったことであり、色ムラや傷が多いタイプや、化石のようなゴツゴツとした翡翠は大きくてもそれほど価値がつきません。
そして、翡翠でもとくに価値のある琅かん翡翠はそもそも大きなサイズで採掘されることがほとんどないため、カラーや透明感が重要視されます。
翡翠には偽物もある
翡翠は日本や中国といったアジア圏から非常に人気のある宝石だからこそ、偽物も流通しているようです。
さらに近年では着色の技術も向上しているため、翡翠と似た鉱物を加工し、あえて高値で販売することで本物だと信用させる詐欺も見られます。
翡翠は宝石の中でも、本物であるのかを見極めるのが難しいと言われています。
確実に見分けるためには、正しい知識を持ったプロの目や、専門の鑑別機関へ依頼することになるでしょう。
しかし、素人であっても下記のようなポイントをチェックすることによって、ある程度偽物かどうかは判別できるかもしれません。
- 色がビビットすぎる、のっぺりとした雰囲気など違和感がある
- 翡翠同士を軽くぶつけると高い音がする
- チリのようなインクルージョンがない
- インクルージョンではなく気泡がみられる
このような条件に当てはまると、翡翠は偽物である可能性があるでしょう。
ただし確実ではないため、本物かどうかを確定したいのならば、プロの鑑定を受ける必要があります。
MARUKA(マルカ)は、宝石鑑定のプロフェッショナルです。
世界的権威である米国宝石学会の履修プログラムを終了したスペシャリストであるGIA.G.Gが在籍しており、正確に宝石の価値を見定めさせていただきます。
大まかでもいいのですぐに鑑定額を知りたいのであれば、LINE査定をご利用ください。
LINE査定ならば最短30秒で鑑定し、査定額をお伝えさせていただきます。
- ジェダイトのほうが基本的に価値は高いが、他にも価値を決める要因はある
- カラーや透明感、サイズなど翡翠の価値を決める要素は多い
- 偽物も多く、売却の際には信頼できる鑑定士に鑑定してもらいましょう
翡翠の価値は鑑定書もチェック
翡翠の鑑定書が手元にあるのなら、価値を知るために内容を確認してください。
翡翠はA貨・B貨・C貨の3ランクに分けられており、最高ランクはA貨です。
A貨では研磨と蝋の含浸処理以外の処理はされておらず、美しい輝きを放っています。
B貨は樹脂を用いた含浸処理と着色がされており、C貨は着色された人工翡翠です。
翡翠の買取は価値を判断できるプロに任せる
翡翠はその種類や色によって価値が大きく異なります。
また、アジア圏で人気のある宝石ですから、状態や色によっては想像以上の価値を持っているかもしれません。
そのため、翡翠の査定を依頼する際には確実な知識を持ったプロの鑑定士に依頼をしないと、大きな損をしてしまうことにつながります。
MARUKA(マルカ)には、経験と実績を積んだプロの鑑定士が在籍しています。
「翡翠の売却を検討している」「とりあえず手元にある翡翠の価値を知っておきたい」などあれば、ぜひ一度MARUKA(マルカ)にご相談ください。