木でできた宝石「ジェット」について

宝石は何らかの鉱物といったイメージを抱いている方も多いですが、実はそれに限ったことではないというのをご存じでしょうか。
その定義は広く、一説では自然が生み出した希少性の高い美しい石は、すべて宝石と考えられているようです。
今回ご紹介する「ジェット」も鉱物ではなく、豊かな自然が生み出した宝石です。
今回はジェットについて詳しくお話していきましょう。

目次

黒い宝石「ジェット」

「ジェット」は漆黒の宝石とも呼ばれており、一度見たら忘れられないほどの、深い黒色が特徴の宝石です。
19世紀にはイギリスのヴィクトリア女王が魔よけのために身に着けたとも言われており、海外を中心にお守り代わりに身につける方もいるようです。
ジェットとはどのような特徴を持った宝石なのでしょうか。

ジェットとは

ジェットは樹木の化石です。
もっと具体的に説明するならば、海底で数百万年という長い歳月を経た樹木が圧縮されて炭化し、化石となったものがジェットです。

ジェットの原石は、まるで石炭のような真っ黒な塊です。
それを他の宝石と同様に磨き上げることで、独自の美しい輝きを持つようになります。
ジェットは軽く傷つきにくいことから、日常的に身につけるアクセサリーとして人気があるようです。

ジェットに似た宝石に琥珀がありますが、琥珀は樹木の樹脂の化石であるのに対して、ジェットは木の幹そのものの化石です。
親と子のような関係を思わせることから、同一のアクセサリーの組み合わせとしてデザインされることも多いでしょう。

世界最古の宝石?

世界最古の宝石とも言われているジェットは、イギリスのウィットビーという地域で発見されました。
その歴史は古く、およそ182万年前のジュラ紀の頃のものだと推測されています。
そしてジェットの原石は、他の宝石と比べて研磨がしやすい特徴があります。

その研磨加工のしやすさから、技術がない時代からアクセサリーとして用いられたようです。
スペインのアスチュリアス地方で発見された、紀元前の装身具にも、ジェットが使われていたようです。
そしてジェットは、イギリスのヴィクトリア女王がファッションに取り入れたことで広く知られるようになります。

ジェットは海外では魔よけのお守りとして、故人を偲ぶモーニングジュエリーとしての地位を確立していきました。
1920年にはアメリカで大流行したジェットですが、1990年ごろまで日本ではほとんど存在を知られていなかったようです。

ジェットの質感や使い心地

ジェットは樹木の化石ということもあり、肌当たりの良い質感が特徴です。
さらに独自の温かみもあり、故人を偲ぶモーニングジュエリーとしての需要が高いのも納得できる雰囲気を持っています。
また、ジェットは宝石の中でもとくに重量が軽いのも特徴です。
長時間身に着けていても重さを感じることなく、使い心地の良さも魅力です。

Check Point!

  • ジェットは木の幹由来の黒い宝石
  • 紀元前より使用されている歴史の非常に古い宝石
  • 肌触りが良く、重量が軽いのが特徴

ジェットの価値について

大昔の樹木が水の底に堆積して化石化したジェットは、自然の雄大さとロマンを感じる特別な存在の宝石です。
どちらかと言うと海外での認知度の高いジェットですが、日本でも需要があります。
世界最古の宝石とも言われているジェットには、一体どれくらいの価値があるのでしょうか。

モーニングジュエリーとして

上述したように、ジェットはモーニングジュエリーとしての需要が高くなっています。
その歴史は古く、1861年にヴィクトリア女王が夫であるアルバート公を偲ぶモーニングジュエリーとして身につけるようになったのが始まりです。
当時のファッションリーダー的な存在だったヴィクトリア女王が身につけたジェットは、貴族を中心に広く知られるようになります。

その後も日本の皇室の装飾品として、ジェットが身に付けられるようになっていき、国内でも広く知られるようになっていたとされています。
ジェットは美しく温もりのあるジュエリーなだけでなくパワーストーンとしての需要もあるので、お守り的な意味合いでも人気が高いです。

ジェットの相場について

ジェットを購入するとなると、いくらぐらいになるのか気になっている方もいるでしょう。
購入する店舗やアイテムにもよりますが、イヤリングの場合でおおよそ5,000円から2万円程度、ネックレスの場合は8,000円から4万円程度が相場です。
その他にもファッションリングであれば6,000円から2万円程度が相場になっており、他の天然石と比べると手頃な価格帯になっています。
日本ではモーニングジュエリーとしてのイメージが強いジェットですが、普段使いできるデザインも多く、軽く使い勝手が良いといった魅力があります。

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Check Point!

  • ジェットはモーニングジュエリーとして人気が高い
  • 宝石の中では手頃な相場で購入しやすい
  • 手持ちのジェットの価格が知りたい場合はぜひLINE査定を

ジェットの取り扱いについて

ジェットは鉱物ではなく、樹木の化石です。
そのため、ダイヤモンドといった他の宝石とは、少々取り扱い方が異なっています。
ジェットは扱いやすい宝石ではあるものの、いくつか注意点も存在しているので注意してください。
ジェットを美しいまま保存したいのであれば、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。

お手入れと保管について

ジェットは樹木の化石であるという特徴から、宝石の中では珍しく燃えてしまう性質を持っています。
そのため調理をする際や、アウトドアでキャンプをする時などには、ジェットを用いたアクセサリーは外しておきましょう。

また、ジェットは水に強い性質を持っています。
そのためジェットを使ったアクセサリーが汚れてしまったときには、水かぬるま湯を使って洗うことができるでしょう。
水に浸して汚れを浮かせてから、やわらかいブラシで軽くこすったり、乾いた布で拭いたりすることをおすすめします。
水洗いしたあとには、よく乾かすことも大切です。

何かと使い勝手も良く感じるジェットですが、傷つきやすいといった弱点もあります。
そのため、保管する場合には他のアクセサリーとぶつからない専用のケースや、仕切りの付いたポーチで保管するようにしてください。

ジェットの買取はMARUKA(マルカ)で

街角やインターネット上には、金属買取や宝飾類買取を謳った店舗があります。
しかし、そのような店舗で宝石買取が可能だとしていても、ダイヤモンド以外を持ち込むと断られてしまうケースがあるようです。
宝石買取にはざっくりと分けるのであれば、ダイヤモンド買取とその他の宝石買取に分かれます。

ダイヤモンド買取には4Cという基準があるものの、ジェットを含むその他の宝石を正しく査定するには、確かな知識と経験豊富な鑑定士が必要です。
MARUKA(マルカ)に在籍している鑑定士は、日々、腕を磨くための勉強や修練に努めています。
確かな鑑定眼を持っているからこそ、ジェットの買取にも自信があります。
他店で断られてしまったジェットでも、ぜひMARUKA(マルカ)まで査定をご依頼ください。

Check Point!

  • ジェットは木でできた宝石なので取り扱い少々異なる
  • 燃える可能性があるので火気厳禁であり、傷つきやすい
  • MARUKAではジェットのような珍しい宝石でも買取可能

もう使わないジェットをお持ちならMARUKA(マルカ)へ

ジェットは樹木の化石であり、美しい黒色が特徴のぬくもりのある宝石です。
モーニングジュエリーとしてのイメージの強いジェットですが、普段でも身につけることができるデザインも多く存在しています。
また宝石類の中では珍しく水洗いも可能で、普段使いしやすいことから、魔よけやお守りとして身に付けるのもおすすめです。

もしジェットを使ったアクセサリーの売却を検討しているのであれば、MARUKA(マルカ)までご相談ください。
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