ダイヤモンドに関する基礎的な知識として、硬い鉱物であるということを知っている方も多いでしょう。
中にはダイヤモンドは非常に硬いため、砕けたり傷がついたりすることはないと考えている方もいるかもしれません。
しかし、実際にダイヤモンドは柔らかな素材ではないものの、傷つくケースも決して珍しいことではなく、扱いには注意が必要です。
今回は傷ついたダイヤモンドの価値や修復する方法について、詳しくお話していきましょう。
ダイヤモンドは傷に弱い?

モース硬度10を誇る最高の硬さを持つダイヤモンドですが、実は衝撃に弱く、不適切な取り扱いによって傷や割れが生じる可能性があります。
ダイヤモンドは傷つくこともある
ダイヤモンドの硬さを表すものに、「モース硬度」という数字があるのをご存知でしょうか。
鉱物にはそれぞれモース硬度が割り当てられており、ダイヤモンドは「10」です。
この10という数字はもうモース硬度の中でも最高値になっており、非常に硬い性質を持っていることを表します。
そのため、普段使いするリングに使用されていても、目立った傷がつくようなことはほとんどないかもしれません。
しかし、このモース硬度が10と最高値だったとしても、絶対に傷がつかないわけではないのです。
例えば同じ硬度を持つダイヤモンド同士がぶつかってしまうと、両方に傷が生じる可能性が高まります。
頑丈なダイヤモンド同士がぶつかるため、双方に傷がついてしまうのです。
そのため、ダイヤモンドを施したリングを、複数重ね付けして楽しんでいる場合は注意が必要です。
一定の方向からの衝撃には弱い
ダイヤモンドの取り扱いで注意したいのが、一定の方向から大きな力が加わらないようにすることです。
一定の方向から大きな力が加わることにより、ダイヤモンドに傷がつくというよりも「ヒビは入る」「割れる」といった、さらなる深刻なダメージを招くことにつながります。
これはダイヤモンドが持っている、「へき開面」という特徴によるものです。
ダイヤモンドを構成している原子の配列を見てみると、一定方向に結合が弱い部分が存在しています。
この弱い部分に強い力が加わってしまうと、少しの力でダイヤが大きく割れるといったトラブルを起こす原因になるでしょう。
一定方向から強い衝撃を加えるという状況は、例えばダイヤモンドを施したリングを指にはめていて、どこかにぶつけてしまった……など、日常でも大いに起こり得ます。
- ダイヤモンドに限らず宝石類は美しい輝きを保つため、定期的なお手入れが大切です。
- その際には、ジュエリー専用のクロスで拭くことをオススメします。
- ジュエリー専用クロスは他の布地と違い、柔らかく傷つく心配のない特別な素材でできているものです。
ダイヤモンドは購入前から傷ついている可能性もあるので注意が必要
ダイヤモンドは傷つきにくい硬い鉱物ため、すぐに見てわかるような傷や欠けが発生するケースはそう多くはありません。
そのため、ダイヤモンドを購入する際に、ついダメージを見落としてしまいがちです。
とくに美しいカッティングが施されたダイヤモンドの場合は、素人が少し見ただけでは傷の有無に気づくことができないでしょう。
そのようなときに役立つのが鑑定書です。
ダイヤモンドに傷がある場合には、鑑定書にその旨が記載されています。

また、鑑定書に傷に関する記載がなされていても、必ずしも価値が低いダイヤモンドであるというわけではないのです。
内部の傷に関しても、証明書に記載されているクラリティを確認することで判断が可能です。
ダイヤモンドの傷による買取価格への影響


傷があるダイヤモンドの買取は、状態や修復の必要性によって、予想以上に査定額が下がってしまうことがあります。
ここでは、傷のあるダイヤモンドの買取価格に与える影響と、その理由について詳しく解説していきます。
傷があることでクラリティ(透明度)のグレードが下がる
傷があるダイヤモンドは、クラリティのグレードが低くなり、買取価格に大きく影響することがあります。
クラリティは、ダイヤモンドの透明度を表す重要な品質基準です。このグレードは、FL(フローレス)からI3まで11段階に分かれており、内包物や傷の程度によって評価が決まります。
たとえば、傷の大きさや数が増えると、ダイヤモンドの輝きに影響を与えるため、グレードが下がってしまいます。
特にダイヤモンドの中央部分(テーブル)に傷がある場合は、輝きを妨げてしまうため、より大きくグレードに影響します。
修復のためのカラット数が減少する
ダイヤモンドの傷を修復するためのリカットは、カラット数が減少してしまうので、買取価格が下がることがあります。
たとえば、0.65カラットのダイヤモンドを再研磨する場合、0.60カラット台を維持するためには、修復できる範囲が限られてきます。
職人さんは最大限の輝きを引き出しながら、カラット数の減少を最小限に抑えるよう調整していきます。
傷ついたダイヤモンドをリカットするかどうかの判断は、修復によるカラット数の減少と買取価格への影響を十分に考慮する必要があります。
修理コストが買取価格から差し引かれる
傷のあるダイヤモンドを売却する際は、修理コストが査定額から差し引かれ、最終的な買取価格が大きく下がることがあります。
その理由は、買取店は、傷のあるダイヤモンドを仕入れた後、修理や再研磨をして商品価値を高める必要があるからです。
この修理にかかる費用は、専門技術を持つ職人への依頼が必要となるため、高くつくことがあります。
また、修理後の品質保証のための再鑑定費用も必要となります。これらのコストはすべて買取価格から差し引かれることになります。
ダイヤモンドを傷から守る保管方法


大切なダイヤモンドを末永く美しく保つためには、適切な保管方法が欠かせません。
しかし、多くの方が「どのように保管すれば良いのか」「お手入れの方法は」といった疑問を持っているのではないでしょうか。
ここでは、ダイヤモンドを傷から守るための正しい保管方法とお手入れの方法についてご紹介します。
ケースで個別に保管する
手持ちのダイヤモンドと他の宝石を同じケースで保管していると、ふとした拍子にぶつかり合い、傷が生じるリスクがあります。
ダイヤモンドを保管する際に、見やすさから大きなジュエリーケースを使用している方もいますが、できるだけ個別に保管するようを心がけてください。
そうすることでダイヤモンドだけでなく、他の宝石類の価値も維持することにつながるでしょう。
大きなジュエリーケースを使うのならば、個別に仕切りの入ったタイプを使用することをオススメします。
お手入れはジュエリー専用のクロスで行う
ダイヤモンドに限らず宝石類は美しい輝きを保つため、定期的なお手入れが大切です。
その際には、ジュエリー専用のクロスで拭くことをオススメします。
ジュエリー専用クロスは他の布地と違い、柔らかく傷つく心配のない特別な素材でできているものです。
一般的なタオルやガーゼのような素材では、少なからず傷つく恐れがあるので、使用は避けてください。
また、ジュエリー専用クロスは力を入れなくても汚れをしっかりと落とせるメリットがあるため、ダイヤモンドに大きな力をかける必要もありません。
直射日光や高温多湿を避ける
ダイヤモンドを保管する際は、直射日光を避け、温度と湿度が安定した場所を選ぶことが大切です。
これは、ダイヤモンドが光や温度変化の影響を受けやすく、劣化する可能性があるためです。
また、高温多湿な環境は、ダイヤモンドを留めている金具の変形や腐食を引き起こす原因となります。
保管場所としては、温度が20度前後で安定している押し入れや、タンスの引き出しの中がおすすめです。
専用のジュエリーケースを使用し、できるだけ光の当たらない場所で保管することで、ダイヤモンドの美しさを長く保つことができます。
傷がついてしまったときの対象方法
ダイヤモンドについてしまった傷を目立たなくする方法として、再カット(リカット)があります。
再カットとは、研磨され、カッティングされた宝石を再度カットする方法です。
専用の機械を用いて作業をし、傷のついたダイヤモンドを蘇らせてくれるでしょう。
その他にも透明度を高め、輝きを取り戻すといった効果もあり、傷がついた状態のまま保管しているよりも価値が高まる可能性があります。
ただし、再カットはダイヤモンドの傷を修復するのではなく、周りを削って凹みを直す作業です。
そのため、傷の深さによってはカラットが小さくなる可能性があります。
また元のカラット数が小さいと、再カットが難しいと判断されるケースもあります。
再カットを希望するのならば、ダイヤモンドのリペアを行っている業者に問い合わせをしてください。
もし、傷ついたダイヤモンドを手放したいのであれば再カット前に査定で買取価格を確認するというのも有効です。
査定額がこちらの想定よりも高い場合、再カット後に売却するよりも高額で取引できる可能性があります。



MARUKAではプロの鑑定士がきちんと鑑定させていただくため、正確なお値段で買取額を提示させていただきます。
ダイヤモンドの傷に関するよくある質問
- ダイヤモンドの傷にはどのような種類がありますか?
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ダイヤモンドの傷には、大きく分けて2つの種類があります。
まず、表面に生じる「キズ(ブレミッシュ)」があります。
これは日常生活での接触や衝突によって生じる外傷のことです。特に同じダイヤモンド同士がぶつかったときに傷がつきやすいです。
次に、内部に存在する「インクルージョン(内包物)」があります。
これは天然のダイヤモンドが形成される過程で自然に発生する不純物や欠陥のことです。
完全に無傷のダイヤモンドはほとんど存在しないため、多くのダイヤモンドにこの傷が見られます。
- ダイヤモンドが欠けた場合、修理は可能ですか?
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ダイヤモンドが欠けた場合の修理方法には、以下の3つの選択肢があります。
修理方法 特徴 注意点 再カット 欠けた部分を削って修復 カラットが小さくなる 爪での補強 欠けた部分を爪で隠す デザインが変わる可能性あり 交換 新しいダイヤと交換 費用が高額 欠けたダイヤモンドを修理する場合、まず専門店でコンディション検査を受ける必要があります。
この検査では、ダイヤモンドの傷や欠けの状態を詳しく調べ、最適な修理方法を提案してもらえます。
- ダイヤモンドのクラックとは何ですか?
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クラックは、ダイヤモンドの内部に生じる自然の亀裂や割れ目のことです。
クラックが生じる主な理由は、ダイヤモンドが形成される過程で受ける大きな圧力によるものです。
特に、地殻変動などの自然現象によって発生することが多いです。
石の強度に影響しない小さなクラックは美しい輝きを生むこともありますが、大きなクラックは石が割れてしまうリスクがあります。
- ダイヤモンドの靭性(じんせい)とは何ですか?
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靭性とは、宝石に衝撃が加わったときの割れにくさを示す指標です。
靭性値 宝石の種類 8.0 ルビー、サファイヤ 7.5 ダイヤモンド、水晶、アクアマリン 6.0 ペリドット 5.5 エメラルド 5.0 トパーズ、ムーンストーン ダイヤモンドは世界一硬い宝石として知られていますが、実は衝撃に対する強さは他の宝石に劣ります。
これは、ダイヤモンドが炭素という単一元素で構成されており、その結晶構造に強い方向と弱い方向があるためです。
まとめ
ダイヤモンドは非常に硬い鉱物であるため、傷がつきにくい宝石ではあります。
しかし、ダイヤモンド同士がぶつかれば傷が生じたり、弱い方向に力が加われば割れたりするリスクもあるでしょう。
そのような傷ついたダイヤモンドは、再カットをすることで美しく蘇らせることは可能である一方で、大切な石を削ることになります。
普段からダイヤモンドが施されたアクセサリー類の扱いには気をつけ、いつまでも美しい状態を保つよう心がけましょう。
MARUKAでは、ダイヤモンドの高価買取を行っています。
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もし、お手元に不要なダイヤモンドがございましたら、ぜひ一度査定額をお確かめくださいませ。

