魅惑の輝きを放つ宝石「トパーズ」。
見るものを虜にする奥ゆかしい色合いが特徴的で、そのカラーバリエーションはとても豊富です。
産出国や色味によって希少価値が変わるという特徴もあり、珍しい宝石として知られています。
今回は、そんなトパーズの特徴や歴史、成分によって変わる種類の違いについてご紹介します。
合わせて買取に出す際のポイントもご紹介していますので、トパーズをあしらったジュエリーが不要になった方は、この機会に買取に出してみてはいかがでしょうか。
11月の誕生石!トパーズの特徴
トパーズの特徴は、カラーバリエーションの多さと硬度の高さです。
トパーズのカラーと種類について
日本語表記で「黄玉(おうぎょく)」と書くほど、イエローカラーの印象が強いトパーズ。
しかし、イエローカラー以外にも「ピンク」「ブルー」「グリーン」「ブラウン」「カラーレス(透明)」などのカラーバリエーションがあります。
その色合いは産出国によって変化し、特殊な処理をすることで宝石の色を変化させることも可能です。
トパーズの代表的な種類である「インペリアルトパーズ」は、シェリーカラーと呼ばれるオレンジ色やピンク色の入った黄金色をしているのが特徴です。
名前にあるインペリアル(Imperial)は、「皇帝」を意味する英単語で、その由来は産出国であるブラジル皇帝「ドン・ペドロ皇帝」に敬意を表すためといわれています。
崇められていた理由のひとつには、皇帝の王冠にトパーズが飾られていたという説があります。
そんなインペリアルトパーズは希少価値が高く、高価なものでありながら、トパーズの中では高い人気を誇る種類です。
2000年頃に登場した不思議な輝きをするトパーズは「ミスティックトパーズ」といいます。
クジャクの羽のような七色の輝きを放つのが特徴で、カラーレストパーズの表面に特殊なコーティングを施すことでその美しさを作り出しています。
トパーズの硬度について
トパーズは硬度が高いため、着飾ったときのジュエリーとしてだけでなく、普段使いとしても身に着けられる宝石です。
鉱物の硬さを示すモース硬度で表すと、トパーズは10段階中の8。
モース硬度8がどのくらいの硬さかというと、金属の研削を行う際に使うやすりに傷を付けられるほどの硬さといわれています。
宝石の中でもっとも硬いとされるダイヤモンドのモース硬度が10なので、トパーズもかなりの高硬度だとわかります。
ペリドットと混合されていた?
トパーズの歴史
古くから愛されているトパーズですが、名前の由来は諸説あります。
一説では、紀元前の紅海に浮かぶ「トパジオン島」の名前から「トパーズ」と名付けられたといわれています。
しかし、トパジオン島で採掘されていた鉱物はトパーズではなく、グリーンカラーで有名な「ペリドット」。
実際にはトパーズは発掘されていないのですが、当時はペリドットがトパーズと混合されていたようです。
こうした背景から、トパーズは間違った認識のまま名付けられたと考えられています。
この他、古代インドの言語で火を意味する「tapas(トパス/タパズ)」から名付けられたという説もあります。
インドではレッドカラーのトパーズを「火の石」と称えたそうです。
また、心臓の上にトパーズを身に着けることで長寿や知性、美しさを保つことができると信じられてきました。
古代エジプトにおいてトパーズは、太陽神ラーを象徴する高貴な石として崇められていました。
邪気や悪意から身を守るべくトパーズをお守りとして身につけていたそうです。
OHとFって何?トパーズの種類
トパーズは、宝石に含まれる成分の量によって「OHタイプ」と「Fタイプ」の2つに分類されます。
OHタイプは酸素のOと水素のHが合わさった水酸基で、Fタイプはフッ素です。
水酸基とフッ素、どちらの成分量が優勢かによって区分するというルールは、JJA(社団法人日本ジュエリー協会)やAGL(宝石鑑別団体競技会)によって2004年から導入されました。
OHタイプ
水酸基が多く含まれているトパーズは、OHタイプに分類されます。
OHタイプのトパーズは光の屈折率が高いため、他のトパーズに比べて光の反射が多く強い輝きを放ちます。
日光を浴びせると色褪せてしまうという特性を持つトパーズですが、OHタイプの場合は色褪せるスピードが比較的遅いのが特徴です。
そんなOHタイプのトパーズには、シェリーカラーのインペリアルトパーズやピンクトパーズが該当します。
いずれも希少性が高く、人気のある色合いです。
特にピンクトパーズは産出量が極めて少ないため、市場に出回ることはほとんどありません。
Fタイプ
フッ素基が多く含まれているトパーズは、Fタイプに分類されます。
Fタイプのトパーズは、放射線照射による処理を加えられていることから、色彩のバリエーションが豊富という特徴があります。
市場に出回っているトパーズのほとんどがFタイプで、ブルートパーズをはじめ、グリーンやブラウンも該当します。
Fタイプのトパーズは他の宝石に比べて産出量が非常に多く、比較的安価で手に入れられます。
実際に、日本でも採掘されることが確認されています。
買取に出すならキレイに!
トパーズのお手入れ方法
トパーズのジュエリーを買取に出す際は、アイテムの状態をきれいにしておくことをおすすめします。
そうすれば、より高額な取引につながりやすくなるためです。
トパーズの普段のお手入れは、基本的にセーム革(鹿革)や柔らかい布で乾拭きするだけでOKです。
拭き取れない頑固な汚れがある場合は、中性洗剤を含ませたぬるま湯に浸して汚れを浮かし、柔らかいブラシで優しく擦りましょう。
なお、ミスティックトパーズに関しては、宝石の表面にコーティング処理を施しているので、ブラシを使用する際はより優しく擦るよう心掛けてください。
トパーズは特性上、急激な温度変化で破損してしまう恐れがあります。
温度には十分に注意し、また熱湯に浸すのは絶対に避けましょう。
汚れを落とせたら、最後に水気をしっかりと取って保管しましょう。
トパーズは高硬度なので、そのままジュエリーボックスなどに収納すると、誤って他の宝石を傷つけてしまう可能性があります。
そのため、なるべく布で覆うか袋に入れて保管することをおすすめします。
また、日光や蛍光灯の紫外線を長時間浴びると変色する可能性があるので、日が当たらない場所に保管することも大切です。
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古くから愛され続け、多彩な色合いで人々を魅了するトパーズ。
その特徴をはじめ、日頃のお手入れと正しい保管方法を把握しておくことで、その輝きを長期間保つことができます。
もし不要であったり処分に困っていたりするトパーズのジュエリーをお持ちであれば、この機会に買取に出してみてはいかがでしょうか?
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