ブルーダイヤモンドの歴史と価値が高い理由とは

ブルーダイヤモンド

ブルーダイヤモンドは、さまざまなカラーダイヤモンドのなかでも特に資産価値が高いとされている宝石です。

昔から、ブルーダイヤモンドが採掘されても一般の市場に出回ることはほとんどなく、「人生で一度でも見ることができたら幸運」と言われるほど高く評価されています。

そこで今回は、めったに見ることができないブルーダイヤモンドの外観や種類、産出地などについて解説します。

目次

ブルーダイヤモンドとは

ブルーダイヤモンド

世の中に流通しているダイヤモンドは、無色透明の「カラーレスダイヤモンド」が一般的です。
炭素のみで構成されているカラーレスダイヤモンドに、不純物が混入したり結晶格子が歪むことで「カラーダイヤモンド」と呼ばれる色のついた宝石ができます。

カラーダイヤモンドは、色味によってピンク、オレンジ、レッド、ブラウンなど大きく12種類に分けられます。最も価値が高いとされているのはレッドダイヤモンドで、同じくらい価値が高いとされているのがブルーダイヤモンドです。

ブルーダイヤモンドは希少なダイヤモンド

ブルーダイヤモンドはその名の通り、透き通った美しい青色が特徴です。

色や質のレベルに応じて「オーシャンブルーダイヤモンド」「スカイブルーダイヤモンド」「アイスブルーダイヤモンド」に分類され、色が濃く鮮やかな石ほど希少価値が高いとされています。

過去、ジュネーブで行われたオークションでは12.08カラットのファンシー・ビビット・ブルーダイヤモンドが5,800万ドル(約66億円)で落札されました。このとき落札されたダイヤモンドは所有者の名前にちなんで「オッペンハイマー・ブルー」と名づけられています。

その他にも、2008年には3.73カラットのブルーダイヤモンドをあしらったリングがオークションに出品され、8億を超える価格で落札されています。

質の高いブルーダイヤモンドは、採掘されてもすぐに買い手が現れるため一般的な市場に出回ることはめったにありません。

もし出会えたとしても0.5カラット程度で数百万と高額になるので、大粒のブルーダイヤモンドを所有できるのはごく一部の限られた人たちといえるでしょう。

ダイヤモンドが青くなる理由と有名な産地

炭素のみで構成されるダイヤモンドに「ホウ素」が混ざると、ブルーダイヤモンドになります。
しかし、ホウ素はダイヤモンドが採掘される地層よりも浅い部分に存在しているため、青色のダイヤモンドは産出量が極めて少ないのです。

ブルーダイヤモンドの有名な産地は南アフリカにあるカリナン鉱山で、過去には29.6カラットの巨大ブルーダイヤモンドが採掘されました。
そのほか、アメリカのネバダ州にあるターコイズ鉱山やブラジル、インドでも産出された例があるものの、いずれも産出量は非常に少量です。

ブルーダイヤモンドに込められた意味

ブルーダイヤモンドは、幸せを招く守護石として愛されています。

宝石の意味には「絆を深める」「幸福を願う」「永遠の幸せ」などがあり、ブライダルリングとしても人気があります。

また、結婚60年目の節目である『ダイヤモンド婚』のお祝いとしてプレゼントするご夫婦もいるようです。

ダイヤモンドは4月の誕生石で、身につけていると内側に秘めた輝きを引き出すパワーがあると言われているので、お守りとして身に着ける方も多いです。

そして、ブルーダイヤモンドはヨーロッパの結婚式の風習である『サムシングフォー』のうちのひとつ、サムシングブルーにもよく用いられています。

サムシングフォーとは、結婚式当日の花嫁が4つのアイテム(「新しいもの」「古いもの」「借りたもの」「青いもの」)を身につけることで、さらなる幸運を呼び寄せるという言い伝えです。

サムシングブルーとして選ばれることが多いブルーダイヤモンドは、ブライダルリングの内側にさりげなくセッティングして身につける方も多いようです。

呪いのダイヤとしても有名?

ブルーダイヤモンド

ブルーダイヤモンドは、「呪いのダイヤモンド」であるという話を耳にしたことはありませんか。

呪いのブルーダイヤモンドは『ホープ・ダイヤモンド』と呼ばれています。45.52カラットと圧倒的な大きさを誇る石で、19世紀初頭の銀行家であるヘンリー・ホープが所持していたことが名前の由来です。

ホープ・ダイヤモンドを所有した人たちに次々と不幸が訪れたことから「呪いのダイヤモンド」という別名がつけられたと言われています。

ただし、真偽に関しては不明な点も多いようです。

ホープ・ダイヤモンドの所有者は、ルイ14世やルイ16世、著名な大新聞社の一族、銀行家、有名宝石商など、地位や名誉のある人ばかり。

歴史的に著名な人物たちが多いものの、ホープ・ダイヤモンドの呪いが原因で不幸や悲劇に見舞われたという確固たる記録はありません。

そのため、『呪いのダイヤモンド』は付加価値をつけるための逸話であるというのが有力な説とされています。

なお、現在ホープ・ダイヤモンドはアメリカにあるスミソニアン国立自然史博物館に展示されています。

ブルーダイヤモンドはお店で買える?

小粒のブルーダイヤモンド

天然のブルーダイヤモンドは、希少性が極めて高い石です。

そのため、一般的なジュエリーショップで天然の石を購入できる可能性はゼロに等しく、店頭で見られるブルーダイヤモンドは熱加工処理を加えた『トリーメントダイヤになっています。

カラット数の大きな天然石が流通した場合はすぐに買い手がつき数億円で取引されるため、間近で見る機会はほとんどないでしょう。

小さなカラット数の場合は数十万~数百万円の価格帯で購入できますが、そもそも天然のブルーダイヤモンドと巡り合うこと自体むずかしいです。

長年ジュエリー業界に籍を置くプロの鑑定士でも、目にする機会は滅多にありません。

人工ブルーダイヤモンドの作り方

ブルーダイヤモンドには、非常に高価な天然石と、人工的に青色を付けた処理石があります。
処理石は別名『トリートメントダイヤ』と呼ばれ、手頃な価格であることから結婚指輪などに使われています。

青色に加工する方法は複数ありますが、最も多いのはカラーレスダイヤモンドに放射線を照射して色を変化させる「照射処理(コバルト照射)」です。

放射線を照射して結晶構造を破壊し、その破壊した部分が光の一部を吸収することで青色に見えるようになるという仕組みになっています。

人工的に作られたブルーダイヤモンドは比較的安価で手に入るため、普段使いのジュエリーにも取り入れやすい点がメリットと言えるでしょう。



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ブルーダイヤモンドの買取は専門店で

マルカのダイヤモンド買取

天然石・人工石に関わらず、ブルーダイヤモンドの売却を検討する場合は宝石やダイヤモンドの鑑定に長けた査定士が在籍している買取店への依頼がおすすめです。

買取店のなかには、現場スタッフに鑑定能力がなく、ダイヤモンドの写真を撮り本部の査定士が画像を元に査定しているケースも珍しくありません。細かな傷や輝き具合などが査定額に大きく影響する宝石を、このような方法で適正に鑑定することは不可能といえます。

ダイヤモンドを買取に出す際は、知名度や実績はもちろん、豊富な査定経験を持つ優秀なスタッフがいる買取業者を選びましましょう。

創業70年の実績を誇るMARUKA(マルカ)では、宝石鑑定有資格者による社員教育を徹底しています。
お客様の大切な宝石を丁寧かつ正しく鑑定・査定し、ご納得いただけるまで説明させていただいておりますので、ダイヤモンドを含め宝石の買取をご検討の際はぜひMARUKA(マルカ)までご相談ください。

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