180年以上も続く高級ブランドのエルメス。
そんなエルメスが扱うバッグの中で、価格が高いものといえば、「バーキン」です。
そこで今回は、エルメスのバーキンの特徴をはじめ、なぜ価格が高いのか、バーキンにはどのようなサイズがあるのかなどを紹介します。
また、バーキンのバッグに使用されている主な素材についてもまとめているので、ぜひご一読ください。
エルメスのバーキンとは?
エルメスのバーキンの誕生は1984年。
当時、エルメスの社長であった「ジャン・ルイ・デュマ」と、ある女性との出会いがきっかけでバーキンが誕生します。
この出会いはのちに女性たちのライフスタイルを支えることになるので、とても貴重な出会いとなります。
ここでは、そんなバーキンの名前の由来とバッグの特徴をご紹介します。
名前の由来
エルメスの社長「ジャン・ルイ・デュマ」が飛行機に乗っていたとき、偶然隣り合わせとなった女性が、イングランド生まれの女優「ジェーン・バーキン」。
彼女は、持っていたバスケットにたくさんの荷物を詰め込んでいました。
これを見たジャン・ルイ・デュマが、「荷物がたくさん入るバッグをプレゼントしたい」と提案。
こうして、彼女の名前を取って「バーキン」と名付けられたのです。
バッグの特徴
バーキンのバッグは、誕生のきっかけからもわかるように収納力に長けているのが特徴です。
たくさんの荷物を収納できるようバッグの中には仕切りがなく、内側の前面にはオープンポケットが付いています。
また、バッグの背面にはファスナー付きのポケットがあり、小物を分けて収納できる機能的なデザインとなっています。
さらに、バーキンのバッグは耐久性にも優れています。
たくさんの荷物を入れても型崩れしにくいため、美しいフォルムを維持することが可能です。
これにより、長年にわたり愛用し続けられます。
このほか、バーキンのバッグは中身が見えないようフラップ(蓋)が付いており、ベルトで開閉するのが特徴です。
フラップを外した留め具の上に、エルメスの刻印が施されています。
エルメスのバーキンが高い5つの理由
高級ブランドとして長年愛されてきたエルメスですが、その中でもバーキンは価格が高いことで有名です。
そこで以下では、エルメスのバーキンはなぜ高いのか、その理由についてご紹介します。
1:職人による手作り
エルメスのバーキンは、限られた職人によって一つひとつ丁寧に手作りされています。
1人の職人によって最初から最後まで仕上げられているため、バーキンは大量生産ができません。
これにより、バーキンは流通量が少なく希少価値が高くなっているのです。
2:高級な素材を使用している
エルメスをはじめとする高級ブランドは、「タンナー」と呼ばれる皮革の卸業者から素材を仕入れています。
ほかのブランドもタンナーを利用しているため、「タンナーから仕入れた素材を使ったバッグはどれも同じでは?」と思う方もいるはず。
しかし、エルメスが利用しているのは、「アノネイ社」「デュプイ社」といった世界でもっとも優れているといわれるタンナーのみです。
加えて、この一流タンナーで取り扱っている革の中でも、最上級の革しか使用していません。
こうした理由により、バーキンは必然的に価格が高くなっているのです。
3:積み重ねてきた歴史が長い
エルメスはもともとバッグを扱っていたブランドではなく、高級馬具工房から始まりました。
それからフランス王侯貴族の馬具を担当し、エルメスの名が広まるようになったのです。
このことから、エルメスは「高貴な方が使用するのにふさわしい上質なブランド」としてのイメージが定着しました。
創業時の高級馬具工房から現在にいたるまでエルメスには長い歴史が積み重ねられており、そのステータスがバッグの価格に反映されているのです。
4:アフターケアが手厚い
バーキンの価格が高い理由には、手厚いアフターケアも挙げられます。
たとえば、アフターケアにはバッグのファスナー交換をはじめ、ステッチ補修やリペアなどがあります。
エルメスには修理職人のアトリエが世界中に設けられており、ヨーロッパやアジア、アメリカの12都市に点在しています。
修理する職人は、高度な技術を有した方のみ。そのため、プロの手によってバッグをきれいな状態に蘇らせられます。
バッグを一度購入すると長年使用し続けられるためのアフターケア体制が整っていることにより、バーキンは価格が高いのだといえます。
5:限られた顧客しか購入できない
エルメスのバーキンは、「お金があっても買えるわけではない」ということをご存じでしょうか。
バーキンを購入するには、まずエルメス店舗の顧客になるしかありません。
なぜなら、エルメス店舗の顧客、または買い物の回数が多いお得意さまにしかバーキンを紹介してもらえないからです。
さらに、バーキンの入荷のタイミングは半年に約1回といわれており、VIPの方を優先的に案内しています。
つまり、お得意さまになったからといっても必ずしも案内してもらえるとは限らないのです。
仮に、バーキンのバッグを紹介してもらったとしても、色や素材などを自由に選べるわけではありません。
万が一、断った場合は次回から案内してもらえない可能性があるといわれるほど、バーキンの入手は非常に困難です。
このように、限られた方しか入手できないこともバーキンの価格が高い理由となっています。
エルメスのバーキンはサイズのラインナップが豊富
エルメスのバーキンは、サイズが豊富にあります。
そこで、以下ではバーキンのサイズをご紹介します。
バーキン25
バーキン25のサイズは、「縦が約20cm」「横が約25cm」「奥行が約13cm」です。
バーキンのバッグの中でも比較的小さいサイズになっており、バーキン25はちょっとしたお出かけのときやパーティーのときに活用できます。
荷物を多く持つのではなく、お財布やスマートフォン、小さなポーチなどだけでよいという際に重宝します。
バーキン25は小ぶりなので、上品で洗練された印象を演出できるのが特徴です。
バーキン30
バーキン30のサイズは、「縦が約22cm」「横が約30cm」「奥行が約16cm」です。
日本人の体格にマッチするサイズといわれており、別名「ジャパニーズバーキン」と呼ばれています。バーキン25よりも少し大きくなるためお財布やスマートフォンはもちろん、タブレットなどを収納することが可能です。
上品でありながらもカジュアルな装いにもマッチするバーキン30は、デイリーシーンでの活用がおすすめです。
バーキン35
バーキン35のサイズは、「縦が約25cm」「横が約35cm」「奥行が約18cm」です。
B5サイズの書類やノートパソコンが入る大きさで、ビジネスバッグとして最適です。
また、海外ではバーキン35がポピュラーなサイズとなっており、ジーンズなどのラフなスタイルに合わせてファッションを楽しんでいるといわれています。
バーキン40
バーキン40のサイズは、「縦が約30cm」「横が約40cm」「奥行が約21cm」です。
A4サイズが広々と収納できるのがバーキン40の特徴です。バーキンの中で比較的大きいサイズであり、1泊の出張や旅行にも活用できます。
横のサイズが40cm以上となると使用される革も多いので、希少価値が高めになります。
なお、バーキン誕生のきっかけとなった「ジェーン・バーキン」が愛用しているのがこのサイズです。
エルメスのバーキンに使用されている代表的な素材
高級素材を使用しているエルメスのバーキン。
約20種類の革の素材が存在しますが、その中からエルメスのバーキンに使用されている代表的な素材を3つピックアップして紹介します。
ヴォークリスペトゴ
ヴォークリスペトゴとは、雄仔牛の革のことです。
バーキンやケリーなど、定番バッグや財布などに幅広く使用されており、傷の擦れに強いという特徴があります。
革一つひとつに違った表情があり、年式によっては同じ革でも凸凹感が異なるため革の面白みを感じられる素材です。
なお、ヴォークリスペトゴについては以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
代表的な素材「ヴォー・クリスぺ・トゴ(Veau Crispe Togo)」
トリヨンクレマンス
トリヨンクレマンスとは、雄牛の革を使用した素材です。
ヴォークリスペトゴと比べると目が少し大きく、柔らかみのある質感が特徴。
年式によって表面のしわの大きさが変化し、新しいものは表面が細かくなっています。
使い込めば使い込むほど味が出てくるため、経年変化を楽しめます。
なお、トリヨンクレマンスについては以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
クロコ
クロコとは、ワニ革を使用した素材です。
ナチュラルな光沢に滑らかな手触りのクロコは、一つひとつのアイテムごとに大きさや形も異なっているのが特徴です。
クロコ素材を使用したバーキンのバッグは流行に左右されず、デイリーシーンやパーティーシーンなど幅広く活用できます。
なお、クロコについては以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
エルメスの買取ならMARUKA(マルカ)がおすすめ
エルメスの中でとくに人気を集めているバーキンは価格が高く、簡単に手に入れられません。
前述したように、仮にお金があったとしても正規店で購入することも難しいのが現状です。加えて、中古市場で流通している商品数も不足しており、エルメスのバーキンは価格が高騰し続けています。
もし、使用していないバーキンがあれば価格が高騰しているタイミングで買取に出すのがおすすめです。そうすれば、きっと満足のいく買取が叶うはずです。
なお、MARUKA(マルカ)ではバーキンのバッグの高額買取を実施しています。
バーキンだけでなく、ほかのブランドバッグの買取もおこなっているので、使用しないバッグがあればぜひこの機会にMARUKA(マルカ)にお持ちください。