赤珊瑚は価値が高い?宝石買取の豆知識

珊瑚のネクタイピン

周囲を海に囲まれた日本にとって、珊瑚は馴染みが深い宝石です。
美術品やインテリアとして見て楽しむだけでなく、アクセサリーとして実際に身につけることもあるでしょう。
珊瑚の中でも「赤珊瑚」はその深く美しい色合いから、アクセサリーとしても需要が高くなっています。
今回は赤珊瑚の基礎知識や、その価値について詳しくお話していくので、ぜひ参考にしてください。

目次

海の宝石「珊瑚」の価値について

赤珊瑚の指輪

赤珊瑚はご存知の通り、海で形成される石であり、ダイヤモンドといった鉱物とは異なります。
珊瑚は主に珊瑚礁を形成するものと、宝石になるものの二つに分かれます。
その中でも「宝石として扱われる赤珊瑚」はどのような存在で、さらにどれくらいの価値があるのでしょうか。

おさらい:珊瑚とはどんな宝石?

珊瑚はサンゴ虫と呼ばれる生物に由来しています。
このサンゴ虫は、ポリプの群体を構成します。

ポリプとは、サンゴ虫やイソギンチャクといった、一箇所に定着して触手を広げる性質を持った刺胞動物のことです。
このポリプがカルサイト(骨格)を作り、それこそが珊瑚と呼ばれるものになっています。
珊瑚の中でも珊瑚礁ではなく、宝石になるものを形成するのは、6本の触手を持つサンゴ虫です。
このサンゴ虫の作るカルサイトを研磨していくと、美しい光沢が生まれます。
そして、目の覚めるような赤や淡いピンクといった色味を強く帯び、それが宝石として使用されているのです。
珊瑚の成分としては、真珠と同じだと言われています。

珊瑚の産地

珊瑚の生息地域は限られています。
日本では高知県の土佐湾を中心に、小笠原列島や奄美大島、沖縄、五島列島の近海です。
中でも土佐湾は、大きなサイズの珊瑚が打ち上がることで知られています。
歴史も古く、高知県では江戸時代から珊瑚漁が始まっていたと言われています。

珊瑚の色味はバリエーション豊かですが、赤珊瑚と呼ばれる赤みが強い鮮やかな珊瑚は数が少なくなっています。
また日本産の赤珊瑚には、「フ」という白っぽい細い筋があるのが特徴です。
他にも赤珊瑚には海外の地中海産もあります。
それらは日本の赤珊瑚と区別するために、「紅珊瑚」と呼ばれています。

赤珊瑚は最も価値の高い珊瑚

珊瑚には白色や桃色など、さまざまなバリエーションがあります。
そして、その色によって価値が異なります。
珊瑚の中でも最も価値が高いのが、豊かな発色の赤い色をした赤珊瑚です。
赤珊瑚の中でも黒味を帯びた色の赤色であればあるほど、価値が高いとされています。

日本で採取される赤珊瑚には、「フ」と呼ばれる白い筋が存在することが多いです。
赤黒く、さらにこの「フ」がなく、キズもムラもない赤珊瑚はまれな存在であるため、その希少性から高額が付くことも珍しくありません。

Check Point!

  • 珊瑚は海底のサンゴ虫が生み出す宝石
  • 歴史は古く、高知県では江戸時代から珊瑚漁が行われていた
  • 珊瑚の中でも、赤珊瑚は最も高い価値を持っている

珊瑚の買取価格はどういった基準で決まる?

珊瑚のネックレス

豊かな自然が作り出した珊瑚には同一のものが存在せず、人間の手で生み出すこともできません。
そのため、条件の整った珊瑚はその希少性が評価され、高値で取引されることも多くなっています。
そういった珊瑚の買取価格の基準は、一体何で決まるのでしょうか。
ポイントとなる箇所を5つほどご紹介していきます。
赤珊瑚の価値を知りたい方は、チェックしてください。

種類

珊瑚には、カラーバリエーションがいくつもあります。
例えば白い色味が強ければ「ピンク珊瑚」と呼ばれ、より赤みが強いタイプは「桃色珊瑚」と呼ばれているようです。

中でも最も価値が高く、実際に高値でやり取りされているのが「赤珊瑚」で、その名の通り赤い色味がとくに強いのが特徴になっています。
その赤さが黒に近く、濃いほど高額です。

赤珊瑚の赤い色味は、カラーグレードという5段階のランクで評価されています。
最も黒色に近い深い色味の赤珊瑚が最高ランクのSランクであり、ほとんど目にすることができないと言われているほどの希少性があります。
反対に価値が低いのはDランクです。
赤珊瑚というには色味が足りていなかったり、ムラが生じていたりするものが、Dランクだと評価されるでしょう。

珊瑚にはさまざまな色味があり、その中でも赤珊瑚の価値が最も高くなっています。
その赤珊瑚の中には「血赤珊瑚」と呼ばれるタイプがあり、赤珊瑚の中でもさらに高値で取引されているでしょう。

その色は名称が示す通り、まるで血液のような赤黒さが特徴で、一見するとほとんど黒い色合いのものもあるようです。
重厚感を感じるだけでなく、宝石として身につけたときの存在感も抜群であることから、非常に価値が高くなっています。

血赤珊瑚は非常に希少なために高価ではあるものの、その他の美しい赤色を持つ珊瑚も高額査定を受けるケースも多々あります。
その他の淡い色合いも若い女性を中心に人気があり、市場や珊瑚の状態などによっては高価買取が見込める場合もあるでしょう。

ヒ・フの有無

赤珊瑚に限ったことでなく、珊瑚の中には「ヒ」「フ」が存在しています。

まず「ヒ」は、簡単に言うならば珊瑚のひび割れを指します。
珊瑚は当然自然界のものですから、まったくの無傷であることは難しいのです。
当然、ひび割れが少ない珊瑚ほど、高額になるでしょう。

そして「フ」は、日本産特有の白っぽい筋を指します。
とくに透明感のある珊瑚ではこの「フ」が目立ってしまう可能性が高く、買取価格に影響を及ぼします。
こちらの「フ」に関しても「ヒ」と同様に、存在しない方が高額になるでしょう。

ただし、その位置や大きさに関しては、アクセサリーとして加工した際に影響がほとんど出ないケースも多々あります。
再度加工した際に目立たなくなるようであれば、査定額にはそれほど影響が出ないかもしれません。

産地や形状

他の宝石類では、あくまで宝石の大きさやコンディション、ランクなどが買取価格に反映されます。
しかし珊瑚に限っては、加えて産地もその価値に影響を及ぼすでしょう。

かつて日本ではたくさんの珊瑚が採取できたため、乱獲されていました。
そのことが問題になり、現在では日本産の珊瑚は減っています。
その一方で日本の領土、とくに太平洋側で採取される珊瑚は世界的に見てもクオリティが高いとされています。
品質が良いにも関わらず数が少ないこともあって、日本産の赤珊瑚は高値が付くことが多いようです。

そして、珊瑚の形もチェックの対象になります。
例えば形状が整っていないものは、買取では不利になるでしょう。
また、アクセサリーとしての加工がしにくい形状や、カットする部分が少ないと判断される珊瑚も高値がつきにくい傾向があります。

貴金属や宝石とセットであること

アクセサリーとして加工された珊瑚の場合、添えられた他の宝石によっても査定額が異なります。
ただし、これは持ち込んだ買取店によっても評価が分かれるので要注意です。

例えば宝石買取専門店では、赤珊瑚にダイヤモンドが添えられたデザインのアクセサリーであれば、それぞれの石が査定の対象になるでしょう。
その一方で、通常の買取店ではアクセサリー全体の評価になり、それぞれの石に対する評価はされないケースも多々あります。

とくに赤珊瑚に添えられた石が小さい場合は査定対象外になり、メインになっている赤珊瑚のみが評価の対象になるケースもあるようです。
手持ちのアクセサリーを売却するならば、どちらのタイプの買取店に持ち込んだ方が高額になるのかを検討した方が良いでしょう。

Check Point!

  • 赤珊瑚の中でも「血赤珊瑚」は特に高い価値を持つ
  • ひび割れや筋が少ないことや、産地などによって価値が変動する
  • 持ち込む買取店次第で評価の仕方が異なるため、注意が必要

赤珊瑚をできる限り高価買取する方法

珊瑚のアクセサリー

現在手元に赤珊瑚があり、売却を検討している方もいるかもしれません。
また、今すぐではなくても、将来的に売却するかもしれないというケースもあるでしょう。
赤珊瑚を売却する際には、できるだけ高価査定を狙いたいものです。
どうすれば赤珊瑚の高価買取が実現するのでしょうか。

普段からの取り扱いは丁寧に

珊瑚は酸に弱い性質を持っています。
そのため、調理をする際にレモン果汁やお酢といった酸性の液体が付着すると変色してしまうので、注意が必要です。
また熱にも弱いため、調理の際はもちろん、暖房の風やドライヤーにも当てないようにしてください。

さらに、珊瑚は硬い素材とは言えません。
保管する際には、他のアクセサリーと当たらないように、仕切りのあるボックスやクッション性のある袋を利用してください。
そして、皮脂や汗は赤珊瑚を劣化させる大きな要因です。
アクセサリーとして身に着けたあとは、柔らかい布で優しく拭いてください。
水が付着した際にもよく拭き取り、しっかりと自然乾燥させることが大切です。

珊瑚のお手入れ方法

普段は乾いた布で拭く程度で構いませんが、しっかりとお手入れしたいときには、柔らかい布を濡らして絞ったものを使い、そっと拭き取ることをおすすめします。

しかし、この水拭きも、汚れがどうしても気になるときのみです。
珊瑚には小さな孔がたくさん空いており、液体を吸収してしまいます。
そのため、水で洗浄してしまうと内部まで乾かすことが難しく、最悪のケースでは変色してしまうのです。

また、赤珊瑚の中にはアンティーク品としての価値が高い逸品もあります。
そういったアンティーク品は、お手入れをしてしまうことで価値が下がってしまうケースも多々あるため、売却をする際にも現状のまま持ち込んでください。

珊瑚の買取に強いMARUKA(マルカ)にお任せください

赤珊瑚を含む珊瑚の売却を検討しているのであれば、MARUKA(マルカ)にご相談ください。

MARUKA(マルカ)には、豊富な知識と経験を持つプロが在籍しており、正確な鑑定をおこないます。
また、日本国内だけでなく海外にも再販ルートを確保しており、世界で一番高く売れる地域へと販売するため、他店よりも高額査定をつけることが可能です。
また、赤珊瑚は宝石としての価値だけでなく、アンティーク品としての価値があるものもあります。

MARUKA(マルカ)ならばそういった価値も見抜き、どこよりも適正な鑑定を実施します。

Check Point!

  • 高価買取を狙うなら、珊瑚の取り扱いには注意が必要
  • 酸性の液体や高熱、水分、皮脂、衝撃などに気を付けよう
  • 売却検討中の珊瑚はぜひMARUKA(マルカ)へ

赤珊瑚はダイヤより希少かも?

天使の像と珊瑚

独自の美しい色合いが特徴の赤珊瑚は、希少価値が非常に高い存在です。
珊瑚には白やピンクなど多彩なカラーバリエーションがありますが、その中でもより黒に近い赤色の「血赤珊瑚」は非常にまれな存在であり、めったに目にすることはできません。

そのため、状態によってはダイヤモンドよりも希少性が高いと判断され、高額査定になるケースもあるでしょう。
だからこそ赤珊瑚を売却する際には、確かな目利きを持った鑑定士がいる買取店に依頼してください。

MARUKA(マルカ)には、宝石鑑定のスペシャリストであるGIA G.G.(米国宝石学会 宝石鑑定士)が在籍しています。
珊瑚は通常の宝石と異なるため、真贋と価値の見極めは、プロの鑑定士でなければできません。
実績を積んだ鑑定のプロが在籍しているからこそ、珊瑚の高価買取が可能です。
不要な珊瑚の買取は、ぜひMARUKA(マルカ)にお任せください。

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