ルイ・ヴィトンの一部のバッグに使われている「ヌメ革」は丈夫な素材なので、長く愛用し続けられます。
しかし、お手入れを怠ると変色やシミといったトラブルを引き起こすことがあるため、こまめなメンテナンスが欠かせません。
今回は、そんなヌメ革の特徴とともに、トラブル別のお手入れ方法をご紹介します。
お手入れできない場合の対処法についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
ルイ・ヴィトンでよく使われる素材!
「ヌメ革」とは
ヌメ革とは、植物の渋に含まれる「タンニン」を使ってなめした皮革のこと。
ここでいう「なめす」とは、動物の皮ならではの弱点を取り除くことを指します。
というのも、動物の皮はそのまま使用すると、腐敗しやすくなったり乾燥によって柔軟性が失われてしまったりするのです。
そのため、樹液などでなめして前述したトラブルの発生を防いでいます。
ヌメ革は別名「ナチュラルレザー」と呼ばれており、見た目で本革と判断できるほど上質な風合いが特徴です。
化学薬品は一切使わず着色も行わないため、革本来の魅力を楽しめます。
基本的に光沢感が少なめでツヤもほとんどありませんが、使用し続けることで紫外線や空気に触れて酸化し、独特のツヤが出てあめ色へと変色します。
同じヌメ革でも経年変化によって唯一無二のものへと変わっていくため、革特有の魅力を堪能できます。
ヌメ革は丈夫な素材なので、こまめにお手入れすることで長く愛用することが可能です。
では、具体的にどのような方法でお手入れすればよいのでしょうか。
トラブル別にご紹介!
ヌメ革バッグのお手入れ方法
ヌメ革のお手入れ方法は、トラブルの内容によって異なります。
以下で、バッグの代表的なトラブルを例にあげてそれぞれのお手入れ方法を解説するので、ぜひご参考ください。
シミ
ヌメ革は、使用すればするほど手の脂や革の油によって表面がコーティングされていきます。
反対に、新品のヌメ革は未使用のためコーティングが不十分です。
そのため、何らかの手違いで新品のヌメ革が水に濡れると、
シミができてしまうことがあります。
このシミを防ぐには、ヌメ革に防水スプレーを塗布するのが吉。
ヌメ革のバッグを購入したら、はじめに防水スプレーを吹きかけることで
シミを予防できます。
なお、スプレーをかける際は、あらかじめバッグの表面についたホコリを取り除くことが大切です。
革を傷つけないよう、毛先の柔らかいブラシでやさしくケアしましょう。
そして、防水スプレーは一点に集中して塗布してしまわないよう、まんべんなく吹きかけることが大切です。
変色・ムラ
ヌメ革は、日光によって変色する素材です。
そのため、保管場所を誤ったりお手入れを怠ったりすると、変色・ムラが出やすくなります。
ある程度の変色・ムラであれば味わいになりますが、度が過ぎてしまうと美しさが損なわれることも。
ヌメ革のバッグを美しい状態でキープするためには、中途半端な変色・ムラを避ける必要があります。
ヌメ革を美しく均一に変色させるには、日光がまんべんなく当たる場所にバッグを置くことが大切です。
仮に、カーテンや観葉植物などで影ができると、バッグの一部分にしか日光が当たらないのでムラができてしまいます。
また、直射日光を当てると日焼けしすぎる可能性も。
そのため、ほどよい日光がバッグ全体に当たるよう配慮することが大切です。
両面ともに好みの色合いまで変化したら、最後に革用のデリケートクリームや防水スプレーで仕上げましょう。
黒ずみ
バッグを普段から使っていると、どうしても黒ずみが出てしまいます。
完全に防ぐのは極めて困難なため、黒ずみが気になったらすぐにお手入れをするよう心がけることが大切です。
お手入れの方法としては、まず革専用のクリームを柔らかい布に取り、それでバッグの黒ずみを拭いていきます。
黒ずみとクリームが馴染んできたら、別の布で汚れとクリームを拭き取り、さらに別の布で乾拭きすれば完了です。
革専用のクリームを使っているので、ヌメ革を傷つけることなく黒ずみを落とせます。
さらには、クリームによる保湿効果も得られるので、
ヌメ革をより美しく見せることが可能です。
ヒビ割れ
ヌメ革をはじめとする革製のバッグは、外気によって乾燥してしまうことがあります。
悪化するとヒビ割れを引き起こすため、こまめにケアして乾燥を防ぐことが大切です。
ヒビ割れを防ぐには、まずバッグに付着しているホコリを
毛先の柔らかいブラシで取り除きます。
そのあと、バッグ全体に革専用のクリームを薄く塗って完了です。
バッグを保湿することで、ヒビ割れの原因となる乾燥を防げます。
なお、すでにヒビ割れしている場合も、革専用のクリームを塗布することをおすすめします。
ヒビ割れの進行を抑えられるほか、革が柔らかくなり割れ目が目立たなくなるので、ヌメ革バッグの見栄えを整えられます。
お手入れには限界が!
そのときヌメ革バッグはどうすべき?
こまめにお手入れをしていればある程度のトラブルは防げますが、それでも長年使用していると限界を迎えることがあります。
その場合、ヌメ革バッグはどうすればよいのか、以下で主な対処方法を2つご紹介します。
修理・交換
お気に入りのバッグであれば、「修理や交換をして、なるべく長く使い続けたい」と考える方もいるかもしれません。
たとえば、ルイ・ヴィトンをはじめとする高級ブランドでは、メーカー公式のアフターサービスが用意されていることがほとんどです。
そのため、正規店から購入したバッグであれば、正規販売店や公式サイトから修理・交換を依頼できます。
ただし、修理・交換は無償で行っているわけではありません。
費用が発生するほか、高級ブランドとなると高額になることもあるので、あらかじめいくらかかるか確認することをおすすめします。
売却
お手入れに限界を感じたら、売却するのもひとつの方法です。
ルイ・ヴィトンをはじめとする高級ブランドのバッグなら、状態が悪くても基本的に買い取ってもらえます。
なぜなら、高級ブランドの製品は中古・リサイクル市場において需要が高いためです。
もちろん、きれいな状態のバッグより買取価格は低くなりますが、買取不可になることはほとんどありません。
そのため、お手入れが行き届かなかったり、修理・交換の出費を抑えたかったりする場合は、売却することをおすすめします。
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ルイ・ヴィトンの一部のバッグには、
上質な風合いが特徴的な「ヌメ革」が使われています。
長く使うほど独特な味が出てくるので、飽きを感じることがありません。
そんなヌメ革をきれいな状態で保つには、こまめなお手入れが不可欠です。
たとえば、おろしたてのヌメ革はとくに水に弱いので、防水スプレーをまんべんなく吹きかける必要があります。
このほか、変色・ムラや黒ずみ、ヒビ割れなどのトラブルを引き起こすこともあるので、今回ご紹介した方法をもとに念入りにお手入れしましょう。
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ヌメ革のバッグのお手入れに限界を感じたり、今後使う予定がなかったりする場合は、ぜひこの機会にMARUKAにて売却ください。