骨董品に使われる「ブロンズ」とは?特徴や魅力などを徹底解明

骨董品でよく耳にする「ブロンズ」は、その歴史がとても長く、日本では紀元前ごろから人々の身近にあり重宝されてきました。
現在は、主に骨董品や美術品に使われていることから、実際にブロンズ像をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
ブロンズ像の制作には高度の技術やコストがかかるため、多くの買取業者では高額買取になることも珍しくありません。

そこで今回は、ブロンズの特徴や魅力とともに、ブロンズ像の買取相場、高額買取を目指せるお手入れ方法についてご紹介します。
また、買取専門店を選ぶ際のポイントについてもまとめているので、不要なブロンズ像を持て余している方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

赤褐色の色合いが特徴!
ブロンズとは

ブロンズ(青銅)は、銅と錫、亜鉛と鉛の四元素をメインとした合金のこと。
85%の銅に錫などの物質を15%混ぜ合わせたものが、一般的なブロンズとされています。
ブロンズというと、骨董品や像、硬貨に使われる素材というイメージがありますが、ファッションアイテムにもなる腕時計や、お店の顔になる看板などに用いられることもあります。
そんなブロンズの語源は「Bronze statue(ブロンズ・スタチュー)」とされています。
明治時代の文明開化により日本に西洋の文化が伝わってきたころ、金属を使って製造された像を「Bronze statue(ブロンズ・スタチュー)」と呼んでいました。
この名称が短くなり「ブロンズ」になったのではないかといわれています。

ブロンズの特徴

ブロンズは光沢があり、経年変化するのが特徴。
赤褐色褐色暗褐色黒褐色緑青色の順に色が変化します。
合わせる錫の量によっても色が変化し、たとえば錫の量が少なければ10円玉などに見られるような赤銅色になり、錫の量が多くなると黄金色になります。
そして錫の量が一定以上になると白銀色になります。
なお、制作したときの気温や季節、焼き具合などによって多少色が変化することもあります。
ブロンズは銅に比べ硬度が高いほか、研磨や彫刻などの加工ができる柔らかさも兼ね備えています。
また、劣化しにくい素材のため、屋外に置く像やモニュメントなどの材料としてよく用いられています。
最近はその用途が多様化され、芸術的な作品などにも用いられるようになり、現在では骨董品や芸術作品として価値のあるものとされています。
名の知れたブロンズ像の作品には、たとえばフランスの彫刻家ロダンによる「考える人」や、日本の東大寺にある「奈良の大仏」などがあります。
なお、奈良の大仏は世界でもっとも大きいブロンズ像ともいわれています。

ブロンズと銅の違い

「ブロンズと銅は同じもの」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。
しかし、これら2つはまったくの別物です。
ブロンズと銅の相違点は「合金か否か」です。
ブロンズが「銅と錫、亜鉛と鉛の四元素をメインとした合金」であるのに対し、銅は「金属そのもの」。
銅は金属のなかでも加工のしやすい素材であり、形を自在に変化させられます。
また、熱や電気を通しやすい特性もあることから、パソコンや調理器具にも使用されています。
さらに、耐食性も高いため錆びにくく、ブロンズ像や船の材料などにも用いられています。
なお、銅はオリンピックで使われている「銅メダル」には使われていません。
銅メダルの素材は主にブロンズであり、純銅が使われるのは稀だといわれています。
にもかかわらず銅メダルという名称なのは、ブロンズと銅を厳密に区別する必要がほとんどないため。
ブロンズ像が「銅像」と呼ばれることにも、銅メダルと同じ意味合いがあるそうです。

ブロンズの魅力

ブロンズの最大の魅力は、経年変化するところです。
繰り返しになりますが、ブロンズは時間の流れとともに色が赤褐色から徐々に変化します。
そのスピードや度合いは一定ではなく、アイテムや人によってそれぞれです。
また、環境によってどのように経年変化するかは変わってくるので、そのうちオンリーワンのブロンズに仕上がります。

中国から伝わった!
日本におけるブロンズ像の歴史

ブロンズの起源は、紀元前3000年ごろとされています。
メソポタミア文明の初期のシュメール文明のときにイラン高原で銅や錫を採掘し、ブロンズを鋳造していたそうです。
その後、日本にブロンズが伝わったのは紀元前3世紀ごろで、朝鮮半島を経由して中国から伝来し、日本全域に知られるようになったといわれています。
そして中国・朝鮮からの渡来人によって技術が伝えられ、紀元前1世紀ごろになると国内でも生産されるようになりました。
当初は、祭儀などで使用する道具を主に生産していましたが、7世紀ごろから大型の仏像なども作るようになったそう。
戦国時代になると、火縄銃や大砲などの武器にもブロンズを使用するようになりました。
こうして時間の経過とともに鋳造技術・彫刻技術は安定かつ発達していきました。

意外と知らない!
ブロンズ像の買取について

ブロンズ像は希少価値が高いことから、骨董品としての価値も高いのが特徴です。
そのため、一般的な美術品や骨董品より高額買取になることも珍しくありません。
そんなブロンズ像は、多くの買取業者で取り扱われています。
もし不要であったり処分に困っていたりするブロンズ像があれば、買取に出してみてはいかがでしょうか?
続いて、ブロンズ像の買取相場や高額買取を目指せる方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ブロンズ像の買取相場

ブロンズ像の制作には、高度な鋳造技術・彫刻技術やコストが必要になるため、無名作家の作品であっても高値で売却できる可能性があります。
これは言い換えれば、有名作家の作品であれば、より高値で取り引きできる可能性があるということ。
たとえば、北村西望や富永直樹、舟越保武、サルバドール・ダリなどが手掛けたブロンズ像は、数十万円で買い取ってもらえることもあるようです。
なお、ブロンズ像の価値を見極める際は、鋳造技術・彫刻技術のみならず、芸術的な感性も重視されます。
作家の美意識や思考、価値観などの内面表現がどのくらい傑出しているかがカギとなるようです。

ブロンズ像の買取額をアップさせる方法

上述したように、有名作家の作品であれば高額買取が望めますが、ほかにも買取額をアップさせる方法はあります。
具体的には、「鑑定書や付属品をつける」や「きれいな保存状態を維持する」「お手入れしてきれいな状態を保つ」というものがあげられます。

鑑定書や付属品をつける

ブロンズ像には「鑑定書」や「付属品」がついてくることがあります。
鑑定書は「本物である証明書」になるため、付属している場合は買取時にまとめて出すことで高額買取が期待できます。
「本物かどうかを判断する基準のひとつ」として活用されるため、鑑定書があれば本物と認められやすくなるのです。
とはいえ、鑑定書がないからといって買取額がグッと下がることはほとんどありません。
付属品には「箱」「ブロンズ像を乗せる台」「作者名・作品名が記載された栞」などがあります。
これらはコレクションのひとつとして一定の需要があるため、ブロンズ像と一緒に出すことで買取額が高まる可能性があるのです。
そのため、手元にある場合は必ず一緒に出すことをおすすめします。
なお、作者名・作品名が記載された栞があれば、鑑定書がなくても誰の作品なのかを判断してもらえます。
査定にかかる時間の短縮に貢献できる場合があるため、栞も忘れずに持参することをおすすめします。

きれいな保存状態を維持する

ブロンズ像を少しでも高く買い取ってもらうには、保存状態も重要になります。
ブロンズ像に傷があったり一部が欠けたりしていると、査定額が下がる可能性があります。
満足できる価格で売却するためにも、ブロンズ像は箱に入れて丁寧に保管するようにしましょう。
具体的には、湿気が多いところで保管するのはNG。
ブロンズ像が濡れてしまい、錆びてしまう可能性があります。
ブロンズ像の保管場所には「水分に触れないところ」を選び、万一濡れてしまったときはすぐに拭き取って錆びが発生するのを防ぎましょう。
なお、ブロンズ像に傷や破損がある場合、少しでも買取額をアップさせようと自ら修理する方もいますが、手を加えることはなるべく避けるのが賢明です。
なぜなら、手を加えることでブロンズ像の価値が低下してしまう可能性があるためです。
傷や破損が気になったとしても、修理はせずそのまま買取に出すようにしましょう。

お手入れしてきれいな状態を保つ

高額買取を目指すのであれば、買取に出す前になるべくお手入れをしてきれいな状態にしておくことが大切です。
なぜなら、ブロンズ像があまりにも汚れている場合、買取価格が下がってしまう可能性があるため。
少しでも買取価格をプラスにするためにも、売却する際はあらかじめお手入れを行いましょう。
ブロンズ像をお手入れする際は、まずブロンズ像が乾いている状態で真鍮ブラシを使って表面の汚れを落とします。
その後、中性洗剤を溶かした水でブラッシングしましょう。
一通りブラッシングしたら洗剤を水でよく洗い流し、水気をよく拭き取ったのち乾燥させ、刷毛にワックスをつけて全体的に伸ばします。
仕上げに木綿の布で乾拭きして終了です。
ブロンズ像は年に1〜2回ほど定期的にお手入れをすることで、その美しさを長く保つことができます。ぜひ参考にしてみてください。

ブロンズ像の買取で失敗しない!
買取専門店を選ぶ際のポイント

ブロンズ像を売却するなら、やはり1円でも高く買い取ってもらいたいと考えるもの。
どこに買取を依頼するかによって、ブロンズ像の査定額に違いが出てしまうことがあります。
「やっぱり違うところに買取依頼しておけばよかった」と後悔しないためにも、買取専門店選びのポイントを押さえておきましょう。

骨董品・美術品の知識がある

ブロンズ像を売却する買取専門店を選ぶ際は、「骨董品・美術品の知識があるかどうか」を質問しましょう。
当然のことながら、専門知識を有していない場合はブロンズ像を低価格で買い取られてしまうことが考えられます。
自分では価値がないものだと思っていても、予想以上に価値の高いブロンズ像だという可能性もあります。
正確に査定してもらうためにも、専門知識を有している買取専門店を選ぶようにしましょう。
また、専門知識と合わせて「骨董品・美術品の買取実績」に着目することも大切です。
なぜなら、買取実績が豊富な買取専門店の場合、利用者が多いことが読み取れ、結果として「安心して利用できる」と判断しやすくなるため。
また、買取実績をホームページに掲載している場合は、買取価格がどのくらいになるのか、ある程度参考にすることもできます。
もちろん、作者や作品の状態によって買取額は変わってきますが、ひとつの目安として考えることが可能です。

手数料がかからない

買取専門店によっては、「出張費用」「査定費用」「買取キャンセル料」などの手数料が発生することがあります。
また、宅配買取を利用した場合に売却をキャンセルしたら「返送料」を請求されることも。
さらには、買取ができなかった場合に「処分費用」が生じたりすることもあります。
そのため、買取専門店を選ぶ際は手数料の有無とその金額を聞いておくことが大切です。

販売ルートを持っている

買取専門店は、買い取った商品を一般のお客さまや業者に販売することで収益を得ています。
つまり販売ルートが少ない買取専門店だと、買い取ったブロンズ像を転売するのが難しくなってしまうため、買取額が低くなる可能性があります。
反対に、多くの販売ルートを持っている買取専門店なら、適正価格を提示してもらえる確率がグンと高くなります。
そのため、ブロンド像を買取に出す前に、買取専門店の販売ルートがどのようになっているかチェックするようにしましょう。

出張買取を実施している

多くの買取専門店では、主に「店頭買取」「宅配買取」「出張買取」の3つで売却を受け付けています。
店頭買取は、店舗に直接アイテムを持ち込み、査定してもらう買取方法です。
宅配買取はアイテムを買取専門店に発送し査定してもらう買取方法、そして出張買取は専門スタッフが自宅に訪れ、その場で査定する買取方法です。
ブロンズ像を売却する際は、「出張買取に対応しているかどうか」をチェックするのがおすすめです。
というのも、店頭買取・宅配買取の場合は、自分自身もしくは配送業者でブロンド像を持ち運ぶ必要があり、途中で傷をつけたり破損させたりする恐れがあります。
その点、出張買取であれば買取専門店の専門スタッフが自宅まで来て、その場で査定から買取までを行うため、ブロンド像を家から出すことなく売却できるのです。
つまり、傷がついたり破損したりする心配がないため、高額買取を狙いやすいといえます。

丁寧に説明してくれる

ブロンズ像を満足できる価格で買い取ってもらうためには、「丁寧に説明してくれる買取専門店かどうか」を考えることも大切です。
なぜなら、専門知識に長けている人でなければブロンズ像の価値を正しく図るのは困難なためです。
言い換えれば、売却者のほとんどはブロンズ像に関する知識を持ち合わせていないといえます。
そのような状況下で、もし低い買取額を提示されたとしても、気づかない可能性は十分高いと考えられます。
そのため、「なぜそのような金額になったのか」「どういったところがマイナス査定なのか」などを丁寧に説明する専門スタッフが在籍した買取専門店を選ぶのが賢明といえます。
もし、質問したことに対してあいまいな返事で言葉を濁したり、説明を省いたりする場合は、取引をキャンセルするのがおすすめです。
最悪の場合、悪質な買取専門店ということもあるため、被害を未然に避けるためにも利用は避けるようにしましょう。

自社メンテナンスを実施している

買取専門店によっては「自社メンテナンス」を実施していることがあります。
この場合、買取専門店が別の業者にメンテナンスを依頼する必要がなく、それに伴い仲介手数料など余分な費用が発生しなくなります。
そのため、自社メンテナンスを実施している買取専門店の中には、浮いた分をお客さまに貢献できるようにと、高額買取に注力しているところがあるのです。
そうした買取専門店を利用すれば、ブロンズ像の高額買取を狙いやすくなります。

ブロンズの買取なら
MARUKA(マルカ)がおすすめ

骨董品として人気のあるブロンズ像は、キレイな彫刻技術や美術的な感性だけでなく、経年変化も楽しめます。
また、経年変化が現れたブロンズ像は世界にひとつだけのものになるため、ほかの骨董品や美術品よりも希少価値が高くなる傾向にあります。
何十年、何百年も経った骨董品は本物か偽物かの判定が難しく、査定士によって価値の付け方もさまざまです。
古い歴史のある骨董品を後世に受け継ぐためには、正しい知識をもつ専門査定士による正確な査定が重要になります。
MARUKA(マルカ)には、経験豊富な専門査定士が在籍しています。
そのため、骨董品や美術品を正しい知識のもと鑑定・買取することが可能です。
またMARUKA(マルカ)では、店頭買取のほか、出張買取も行っています。
プロの査定士が自宅までお伺いして、現金にて買取をさせていただきます。
なお、出張費・手数料・キャンセル料はすべて無料です。
もし、自宅に不要なブロンズ像をお持ちでしたら、「古いガラクタだ」と処分してしまう前に、買取に出すことを検討してみてはいかがでしょうか? 
骨董品や美術品をはじめ、工芸品や武具も取り扱っていますので、ぜひ一度MARUKA(マルカ)にご相談ください。
骨董品の買取はこちらから。

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