ダイヤモンドの1カラットの大きさは？価格や価値基準について紹介

「カラットって何？」

「1カラットのダイヤモンドはどのくらいの大きさ？」

カラットは宝石の重さを表す単位で、1カラットは0.2グラムと定められています。

1カラットのダイヤモンドは直径約6.5ミリメートルで、5円玉の穴よりもひと回り大きい存在感のあるサイズです。

価格は品質によって100万円から200万円が相場で、4C（カラット、カラー、クラリティ、カット）という国際基準で評価されます。

また、ブランドの有無や市場動向によっても価格が大きく変動します。

本記事では、カラットの基礎知識から、ダイヤモンドの価値を決める要素まで、詳しく解説していきます。

カラットとは

カラットは、宝石の重さを表す単位です。

多くの人は「カラット」を宝石の大きさを表す単位だと思っていますが、これは誤解です。

具体的には、1カラットは0.2グラムと定められています。例えば、0.5カラットは0.1グラム、2カラットは0.4グラムとなります。

ただし、同じカラット数でも宝石の種類が異なると大きさは変わってきます。

琥珀のような軽い宝石は、同じカラット数のダイヤモンドと比べて3倍近く大きく見えることもあります。

また、カラットは宝石の価値を決める重要な要素の一つです。一般的に、カラット数が大きくなるほど希少性が高まり、価値も上がっていきます。

特に0.5カラット、0.75カラット、1カラットは「マジックサイズ」と呼ばれ、人気があります。

1カラットのダイヤモンドの大きさ

1カラットのダイヤモンドは、直径約6.5ミリメートルの大きさです。

これは、5円玉の穴（5ミリメートル）よりも一回り大きいくらいの大きさになります。

数字だけを見ると小さく感じるかもしれませんが、実際に指につけると、存在感があります。

具体的な例として、0.5カラットは直径約5.17ミリメートル、2カラットは直径約8.21ミリメートルになります。

日本では、婚約指輪に使われるダイヤモンドの平均的な大きさは0.2～0.3カラット（直径約3.8～4.3ミリメートル）程度です。

このように、1カラットのダイヤモンドは、日本の一般的な婚約指輪と比べると、かなり存在感のある大きさといえます。

1カラットのダイヤモンドの価格

1カラットのダイヤモンドの価格は、品質によって異なりますが、100万円から200万円が相場です。

価格差がある理由は、ダイヤモンドの品質を決める「4C」という国際基準があるためです。

4Cとは、カラット（重さ）、カラー（色）、クラリティ（透明度）、カット（研磨の品質）を指し、総合的に評価され価値が決まります。

品質ランク	4Cの基準	価格帯
最高級	Dカラー・フローレス	200万円以上
高級	Gカラー・VS1	150万円程度
スタンダード	Hカラー・SI1	100万円程度

また、同じ1カラットでも、最高品質（Dカラー・フローレス）のものは数百万円になることもあります。

一方で、カラーやクラリティのグレードが低めの場合は40万円程度で購入できるものもあります。

このように、1カラットのダイヤモンドは、品質によって価格が大きく変わりますので、予算に応じて4Cのバランスを考えながら選ぶことをおすすめします。

1カラットのダイヤモンドの買取相場

ここでは、ダイヤモンドの買取相場について紹介していきます。

ダイヤモンドは、品質や状態、ブランドによって買取価格が大きく変動します。

ルース

ルースとは、指輪などの装飾品から取り外された状態のダイヤモンドのことです。

ルースの買取価格は、4Cと呼ばれる基準で決まります。

クラリティ	カラー	買取価格（買取時期によって変動）
VVS1	D	827,100円
VVS2	E	633,200円
VS1	G	414,000円
VS2	F	402,000円
SI1	H	282,000円
SI1	I	252,000円
I1	J	162,000円

なお、この価格はあくまで参考値です。実際の買取価格は、鑑定書の有無や石の状態によって変動することがあります。

また、同じグレードでもカットの善し悪しや蛍光性の強さによって価格が10～20%程度変動することもあります。

ネックレス

1カラットのダイヤモンドネックレスの買取相場は、20万円から40万円程度です。

ブランドの有無や鑑定書の存在も価格に大きく影響します。

ダイヤモンドネックレス

商品画像	型番	買取相場（買取時期によって変動）
	モデル名：ダイヤモンド ネックレス カラット数：0.65ct	60,000円 買取日：2024年11月25日
	モデル名：ダイヤモンド ネックレス カラット数：1.20ct	150,000円 買取日：2024年11月23日
	モデル名：ダイヤモンドテニスネックレス カラット数：約10ct	350,000円 買取日：2024年11月05日
	ブランド名：ハリー・ウィンストン モデル名：ループ バイ ハリーウィンストン カラット数：約1.89ct	1,900,000円 買取日：2024年04月19日

特に高級ブランドのネックレスは、ティファニーやハリーウィンストンなどの場合、プラスαの価値が付き、より高額での買取が期待できます。

リング

1カラットのダイヤモンドリングの買取相場は、20万円から110万円程度です。

商品画像	型番	買取相場（買取時期によって変動）
	モデル名：ダイヤモンド リング カラット数：1.50ct	300,000円 買取日：2024年11月24日
	モデル名：立て爪ダイヤリング カラット数：約1.0ct	350,000円 買取日：2024年11月20日
	ブランド名：ハリー・ウィンストン モデル名：クラシックダイヤリング カラット数：1.01ct	1,100,000円 買取日：2024年08月16日
	ブランド名：ティファニー モデル名：プリンセスカットソリティアリング カラット数：約0.7ct	260,000円 買取日：2024年08月03日

特に高級ブランドのリングは、通常の2～3倍の買取価格になることがあります。

また、立て爪タイプは比較的流通量が多いため、安定した価格で取引されています。

ダイヤモンドの価値はカラットだけで決まらない

これらの要素が複雑に絡み合い、ダイヤモンドの価格は決まります。それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

4Cによる品質評価

ダイヤモンドの価値は、カラット（重さ）だけで決まるわけではありません。

その理由は、ダイヤモンドの品質を評価する基準として「4C」があるからです。

4Cとは、カラット（重さ）、カラー（色）、クラリティ（透明度）、カット（輝き）の4つの要素を指します。

この基準は、ダイヤモンドの美しさや希少性を総合的に判断するために世界中で使われています。

具体的には、以下のように評価されます。

評価項目	内容	グレード例
カラット（Carat）	重さを表す単位。1カラット=0.2g	1.0ct, 0.5ct
カラー（Color）	無色に近いほど高評価。Dが最高ランク	D～Z
クラリティ（Clarity）	内包物や傷の少なさを評価。FLが最高ランク	FL, VVS1, SI1
カット（Cut）	輝きを左右する研磨技術。Excellentが最高ランク	Excellent, Good

例えば、1カラットのダイヤモンドでも、Dカラー・FL・Excellentカットであれば非常に高価ですが、Jカラー・SI2・Goodカットでは価格が大きく下がります。

このように、ダイヤモンドの価値は4Cのバランスで決まります。購入や売却の際には、それぞれの要素をしっかり確認することが大切です。

ブランド価値の影響

ダイヤモンドの価値は、ブランドによって大きく変わります。

具体例として、ティファニーやハリー・ウィンストンなどの高級ブランドのダイヤモンドジュエリーは、同じ4Cのグレードでもノンブランド品の2～3倍の価格で取引されることがあります。

一方、ノンブランド品は純粋に4Cのみで評価されるため、価格差が生じます。

このように、ダイヤモンドの価値は単なる品質だけでなく、ブランドが持つ付加価値によっても大きく左右されます。

市場動向と為替相場の影響

ダイヤモンドの価値は、カラットだけでなく市場動向や為替相場にも大きく影響を受けます。

なぜなら、ダイヤモンドは海外から輸入される商品であり、国際相場が米ドルで取引されているためです。

円安の場合、輸入コストが上昇し、日本国内でのダイヤモンド価格も高騰します。

一方、円高時には輸入コストが下がり、価格が安定する傾向があります。また、世界的な需要と供給のバランスも価格に影響を与えます。

このように、ダイヤモンドの価値は市場動向や為替相場によって変動します。

1カラットのダイヤモンドに関するよくある質問

1カラットのダイヤモンド指輪の価格はいくらくらいですか？

1カラットのダイヤモンド指輪の価格は、品質やブランドによって大きく異なります。

たとえば、ノンブランドの1カラット指輪であれば、Dカラー・VVS1・Excellentカットの高品質なものが約100万円程度で購入可能です。

一方、ティファニーやハリー・ウィンストンなどの有名ブランドでは、同じ品質でも200万円以上になることが一般的です。

1カラットのダイヤモンドネックレスの相場はいくらですか？

1カラットのダイヤモンドネックレスの相場は、10万円から60万円程度が一般的です。

具体例として、ノンブランドのネックレスであれば、Iカラー・I1クラス・GOODカットの場合、約18万円前後で購入可能です。

一方、有名ブランド品や高品質なもの（Dカラー・VVS1・Excellentカット）では50万円以上になることもあります。

さらに、地金の種類（プラチナやゴールド）も価格に影響します。

1カラットのダイヤモンドを選ぶ際の注意点は何ですか？

1カラットのダイヤモンドを選ぶ際の注意点は、品質とデザインのバランスを考えることです。

特に1カラットは存在感が大きい分、内包物（インクルージョン）や色味が目立ちやすくなります。

また、大きなダイヤモンドはデザインによって実際の見た目や使いやすさにも影響を与えます。

日常使いを想定する場合は、高さを抑えたデザインや引っ掛かりにくいセッティングがおすすめです。

まとめ

ダイヤモンドの価値は、カラット（重さ）だけでなく、4Cと呼ばれる品質評価基準によって総合的に判断されます。

4Cには、カラット、カラー（色）、クラリティ（透明度）、カット（研磨の品質）が含まれ、これらのバランスが価格を大きく左右します。

1カラット（0.2グラム）のダイヤモンドの価格は、100万円から200万円が相場となっています。

最高品質（Dカラー・フローレス）では数百万円になることもあります。

また、ブランド価値も重要な要素になり、ティファニーやハリー・ウィンストンなどの高級ブランドは、同じ品質でもノンブランド品の2〜3倍の価格になることがあります。

さらに、為替相場や市場の需要バランスによっても価格が変動するため、購入時には総合的な判断が必要です。