価値のある宝石ランキングTOP10!購入するポイントを紹介

「価値のある宝石はなに?」

「どのように宝石の価値は決まるの?」

宝石の価値は、美しさ、希少性、需要と供給の3つの基準で決まります。

特に、オレンジダイヤモンド、ピンクダイヤモンド、ブルーダイヤモンドは世界的に高値で取引されています。

今回は、「価値のある宝石ランキングTOP10」や「宝石を購入する時のポイント」について解説していきます。

宝石購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ダイヤモンド買取価格シミュレーター
目次

宝石の定義

宝石の定義は、希少性が高く、美しい外観を持ち、モース硬度が7以上の天然鉱物を指します。

宝石として認められるためには、以下の3つの基準を満たす必要があります。

条件説明
美しさ色、透明度、光沢などの外観の特徴
希少性産出量や産地が限られていること
耐久性モース硬度7以上(石英と同等以上)

日本ジュエリー協会(JJA)と宝石鑑別団体協議会(AGL)では、宝石を天然石と人工生産物に分別しています。

この定義によると、天然石のみが正式な「宝石」として認められています。

また、硬度7未満の鉱物は宝石として認められませんが、オパール、真珠、サンゴは、例外的に宝石として扱われています。

これらは、美しさと希少性から、硬度が基準に満たなくても宝石として認められているのです。

宝石の価値を決める要素

宝石の価値を決める要素は、以下です。

  • 処理の有無
  • 産地
  • 希少性
  • 需要と供給

それぞれの要素が価値にどのように影響するかを解説していきます。

処理の有無

宝石の処理の有無は、その価値を大きく左右する重要な要素です。

処理の種類価値への影響代表的な処理方法
エンハンスメント価値は下がらない加熱処理、オイル含浸
トリートメント価値は大きく下がる鉛ガラス含浸、照射処理

天然の非加熱・無処理の宝石は、きわめて希少で価値が高くなります。

例えば、現在流通しているルビーやサファイアの95%以上が加熱処理されているため、非加熱のものは数十倍の価値がつくことがあります。

エメラルドの場合、99%以上がオイル含浸処理されていますが、これは伝統的な処理としてエンハンスメントに分類され、価値を下げる要因とはなりません。

一方で、処理なしの「ノンオイル」エメラルドは極めて希少で、その価値は通常の何倍にもなります。

このように、処理の有無で宝石の価値が大きく変わってきます。

産地

同じ種類の宝石でも、産地によって価値が10倍以上異なることもあります。

宝石有名な産地価値への影響
ルビーミャンマー(モゴック)高品質で希少価値が高い
サファイアカシミール幻の宝石として高値
エメラルドコロンビア(ムゾー)色と透明度が優れ高評価

これらの産地では、特有の地質条件が宝石に独特の色や透明度を与えます。

例えば、ミャンマー産のルビーは「ピジョンブラッド」と呼ばれる深い赤色で知られ、非常に高価です。

ミャンマーのモゴック鉱山から産出されるルビーは、加熱処理を必要としないほど自然な美しさを持ち、他の地域のルビーよりも高値で取引されます。

また、カシミール産のサファイアはその美しい青色と希少性から非常に高い評価を受けています。

このように、産地によって宝石の価値が大きく左右されます。

特定の地域で採れる宝石は、その地域特有の品質や希少性によって市場で高く評価されることが多いです。

希少性

希少性が高ければ高いほど、宝石の価値は高くなる傾向があります。

希少性の基準

基準説明
産出量地球上に存在する量が少ない
品質基準厳しい判断基準をクリアした美しさ
採掘状況鉱山の枯渇や閉山による供給制限

特に希少性が高いとされる宝石は、以下の3つです。

  • アレキサンドライト:昼と夜で色が変化する特性を持ち、1カラット1000万円以上することもある
  • パライバトルマリン:ネオンブルーの輝きを持ち、「幻の宝石」と呼ばれる
  • パパラチアサファイア:「サファイアの王」と呼ばれ、認定基準が極めて厳しい

希少性は時代とともに変化することがあります。

例えば、新しい鉱脈の発見や採掘技術の向上により供給量が増えることで希少性が低下したり、逆に鉱山の枯渇により希少性が高まったりすることがあります。

このように、宝石の希少性は、様々な要因により変動する可能性があることを理解しておく必要があります。

需要と供給

宝石の価値は需要と供給のバランスによって大きく変動します。

需要と供給のバランスが取れているときは価格が安定しますが、どちらかが大きく変動すると、それに応じて価格も変化します。

例えば、市場にダイヤモンドが供給過多になると価値が下がり、逆に供給が極端に減少すると価格が高騰することになります。

また、時代とともに変化するファッショントレンドによって、特定の宝石の人気が急上昇することもあります。


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価値のある宝石ランキングTOP10

価値のある宝石ランキングTOP10
  1. オレンジダイヤモンド
  2. ピンクダイヤモンド
  3. ブルーダイヤモンド
  4. アレキサンドライト
  5. パパラチアサファイア
  6. パライバトルマリン
  7. ダイヤモンド
  8. ルビー
  9. サファイア
  10. エメラルド

世界的に有名な宝石から知る人ぞ知る稀少な宝石まで、価値の高い順にランキング形式で紹介します。

特に、カラー、硬度、産地、1カラットあたりの価格に注目して解説していきます。

オレンジダイヤモンド

産地・オーストラリアのアーガイル鉱山
・南アフリカのプレトリア近郊
硬度モース硬度:10
カラーオレンジ
1カラットあたりの価格・1カラット以上:100万円以上
・最高級品(ファンシービビッドオレンジ):1カラットあたり約2億6000万円

オレンジダイヤモンドは、1カラットあたりの価値が世界一高い宝石として知られています。

2013年に約36億円で落札された14.82カラットのオレンジダイヤモンドは、1カラットあたり約2.4億円という驚異的な価格を記録しました。

オレンジダイヤモンドは、0.3〜0.7カラットで30〜70万円程度、1カラットを超えると100万円以上で取引されています。

特に綺麗なビビッドオレンジの場合、市場での流通がほとんどなく、主にオークションや専門家同士の取引に限られています。

このように、オレンジダイヤモンドは希少性と美しさから、世界の宝石市場で最も価値の高い宝石の一つとして認められています。

ピンクダイヤモンド

産地・オーストラリアのアーガイル鉱山(世界の80%以上を産出)
・インドのコルール鉱山(歴史的な産地)
・その他:南アフリカ、ブラジル、カナダ、タンザニア、ロシア
硬度モース硬度:10
カラーピンク
1カラットあたりの価格1カラット:数十万円~400万円

ピンクダイヤモンドは、一般的なダイヤモンドの数十倍から数百倍の価値があります。

また、ダイヤモンドの約1万分の1程度しか産出されません。

さらに、主な産地であったオーストラリアのアーガイル鉱山が2020年に閉山したため、今後さらに価値が上昇すると予測されています。

最も有名な「ピンクスター」は59.60カラットで、2017年に約83億円で落札されました。

これは宝石の競売価格としては世界最高額となっています。

ブルーダイヤモンド

産地・南アフリカのカリナン鉱山(最大の産地)
・アメリカのネバダ州ターコイズ鉱山
・ブラジル
・インド
硬度モース硬度:10
カラーブルー
1カラットあたりの価格1カラット:数千万~数億円

ブルーダイヤモンドは、全てのダイヤモンドの産出量のうち、わずか0.01%しか存在しない奇跡の宝石です。

最も有名な取引事例は、2016年に約63億円で落札された「オッペンハイマー・ブルー」(14.62カラット)です。

一般的な取引でも、高品質な1カラットのブルーダイヤモンドは数千万円の価値があるとされています。

アレキサンドライト

産地・ロシア(ウラル山脈):最高品質だが現在はほぼ枯渇
・ブラジル(ミナスジェライス州):現在の主要産地
・スリランカ、タンザニア、インド、ミャンマーなど
硬度モース硬度:8.5
カラー青緑~深緑色
1カラットあたりの価格1カラット:約40万円

アレキサンドライトは、世界三大希少石の一つとして知られ、その変色効果から「宝石の王様」とも呼ばれています。

光源によって色が変化する特徴を持ち、昼光下では青緑色、白熱光下では赤紫色に変化します。

高品質なアレキサンドライトの価格は、同じカラットのダイヤモンドを上回ることもあります。

特に、インクルージョンの少ない1カラット以上の石は、数百万円から数千万円の価値があります。

パパラチアサファイア

産地・スリランカ(最高品質・伝統的な産地)
・マダガスカル
・タンザニア
・マレーシア
硬度モース硬度:9.0
カラーピンクとオレンジの中間色
1カラットあたりの価格1カラット:約13万円

パパラチアサファイアは、世界三大希少石の一つとして知られ、その独特の色合いと希少性から「幻のサファイア」とも呼ばれています。

1カラット以上の高品質なパパラチアサファイアは希少で、特に非加熱の物は高額で取引されることがあります。

2018年にイギリス王室のユージェニー王女が約5カラットのパパラチアサファイアの婚約指輪を使用したことで、さらに注目度が高まっています。

パライバトルマリン

産地・ブラジル(パライバ州バターリャ鉱山)
・ナイジェリア
・モザンビーク
硬度モース硬度:7~7.5
カラーブルー
1カラットあたりの価格1カラット:約50万円

ブラジルのバターリャ鉱山産が最も価値が高く、特に「エイトリータ」や「オールドネオン」と呼ばれる最高品質のものは、市場でほとんど見ることができません。

現在は主にモザンビークで産出されていますが、ブラジル産に比べると色が薄く、価格も比較的抑えめです。

ダイヤモンド

産地・ロシア
・ボツワナ
・コンゴ共和国
・オーストラリア
・カナダ など
硬度モース硬度:10
カラーほぼ無色
1カラットあたりの価格1カラット:約15万円〜180万円

ダイヤモンドの価値は、一般に「4C」と呼ばれる基準によって評価されます。

これにはカラット(重さ)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(加工技術)が含まれます。

これらの要素が高いほど、ダイヤモンドの価値も上がります。

例えば、無色透明で内包物が少ないダイヤモンドは非常に高価です。

ルビー

産地・ミャンマー
・タイ
・マダガスカル
・ベトナム
・モザンビーク
・スリランカ
硬度モース硬度:9
カラー赤色
1カラットあたりの価格1カラット:3万~80万円(加熱処理済み)

ルビーは、宝石の女王と呼ばれ、価値ある宝石ランキングで常に上位に入る存在です。

モース硬度が9と非常に硬く、耐久性に優れているため、日常使いのジュエリーにも適しています。

特に、ミャンマー産の「ピジョンブラッド」と呼ばれる鮮やかな赤色のルビーは、最高級品として世界中のコレクターから注目されています。

サファイア

産地・カシミール
・ミャンマー
・スリランカ
・マダガスカル
・インド
硬度モース硬度:9
カラーブルー
1カラットあたりの価格1カラット:コーンフラワーブルーやロイヤルブルーは数十万円~数百万円

サファイアは、産地による特徴も価格に大きく影響し、カシミール産やミャンマー産の良質なものは特に高価です。

特に高品質な青色のものは、長期的な価値の維持が期待できる宝石といえます。

エメラルド

産地・コロンビア
・ザンビア
・ブラジル
・ジンバブエ
硬度モース硬度:7.5~8
カラーグリーン
1カラットあたりの価格1カラット:1万円~15万円

エメラルドは、その美しい緑色と希少性から、価値ある宝石です。

コロンビア産の高品質エメラルドは、その鮮やかな緑色と透明度の高さから、最も価値が高いとされています。


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宝石を購入する時のポイント

宝石を購入する時のポイントは、以下です。

宝石を購入する時のポイント
  • 信頼できる販売店を選ぶ
  • 市場相場を事前に調査する
  • カラットの境目を狙って購入する

それぞれの購入するポイントを紹介します。

信頼できる販売店を選ぶ

宝石を購入する際に最も重要なのは、信頼できる販売店を選ぶことです。

信頼できる販売店の特徴
  • 宝石鑑定士や専門家が在籍している
  • 宝石の詳細を明確に説明してくれる
  • 保証書や品質保証制度がある

まずは、店舗が正規の資格や認定を持っているかを確認することが重要です。

店舗が日本宝石協会やGIA(米国宝石学会)などの信頼できる機関の認定を受けているかを調べましょう。

また、店舗に宝石鑑定士が在籍していることも確認ポイントです。

これにより、宝石の品質が専門的に保証されていることを確認できます。

市場相場を事前に調査する

事前に相場を把握することで、適正価格で購入することができます。

まず宝石のルース(裸石)の相場を調べることをおすすめします。

ルースには商品のブランド価値が含まれていないため、基本的な価値を把握しやすいためです。

また、近年ではインターネットでも相場情報を得ることができます。

ただし、オンラインでの価格情報は、実際の品質や状態が分かりにくいため、参考程度にとどめることをおすすめします。

宝石の価格は、カラット数、カラー、デザイン性、産地などの要因で変動します。

例えば、ダイヤモンドの場合、1カラットと0.99カラットでは、わずか0.01カラットの違いで10万円もの価格差が生じることがあります。

このように、宝石の市場相場は複雑で変動が大きいため、購入前に時間をかけて調査することが重要です。

カラットの境目を狙って購入する

カラットの境目を狙って購入することで、賢く宝石を手に入れることができます。

ダイヤモンドには「マジックサイズ」と呼ばれる価格が大きく変動するポイントがあります。

0.3カラット、0.5カラット、0.75カラット、1カラットなどがその代表例です。

このマジックサイズのわずかに下を狙うことで、見た目はほとんど変わらないのに、価格を大きく抑えることができます。

例えば、0.29カラットと0.3カラットでは、見た目の違いはほとんどありませんが、価格に大きな差が生じます。

1カラットと0.99カラットでは、わずか0.01カラットの違いで10万円もの価格差が生まれることがあります。

このように、カラットの境目を意識して購入することで、見た目の美しさを損なうことなく、賢く予算を抑えることができます。

宝石の価値についてよくある質問

人工の宝石は価値がないのですか?

人工の宝石は、必ずしも価値がないわけではありません。ただし、天然の宝石と比べると一般的に価値は低くなります。

例えば、1カラットの天然ダイヤモンドが100万円する場合、同じ品質の人工ダイヤモンドは1万円程度の価値となります。

将来価値が上がる可能性が高い宝石は?

将来、価値が上がる可能性が高い宝石は、希少性の高い天然石です。

特に世界三大希少石と呼ばれるアレキサンドライト、パライバトルマリン、パパラチアサファイアに注目が集まっています。

世界で最も希少な宝石は何ですか?

世界で最も希少な宝石は、かつてギネスブックにも認定されたペイナイトです。

ペイナイトは1950年代にミャンマーで発見された新種の鉱物で、イギリス人の宝石学者アーサー・ペイン氏の名前に由来しています。

発見から30年以上もの間、世界中でわずか2つの結晶(1.7gと2.1g)しか確認されていませんでした。

2000年代に入ってから、正体不明とされていた宝石の中にペイナイトが含まれていたことが判明し、新たな鉱床も発見されました。

科学技術の進歩により、宝石の成分分析が簡単になったことで、以前ほどの希少性はなくなってきています。

安価な宝石にはどのようなものがありますか?

手頃な価格で入手できる宝石には、アメジスト、シトリン、ガーネットなどがあります。

これらの宝石は美しい輝きを持ちながら、比較的リーズナブルな価格で購入できます。

アメジストは濃い紫色の美しい宝石で、かつてはルビーやサファイアと同等の価値がありましたが、現在では非常に手頃な価格となっています。

宝石の価値は変動しますか?

宝石の価値は、社会情勢や市場の需要供給によって大きく変動します。

変動の主な理由は、原石の採掘量減少と需要の変化にあります。

特に世界三大宝石(ルビー、サファイア、エメラルド)は近年価格が急騰しており、入手が困難になってきています。

まとめ

宝石の価値は、美しさ、希少性、耐久性という3つの基本的な基準に加え、処理の有無、産地、需要と供給のバランスによって決定されます。

特に価値の高い宝石としては、オレンジダイヤモンド、ピンクダイヤモンド、ブルーダイヤモンドが世界的に高値で取引されており、その希少性から投資対象としても注目されています。

宝石の購入を検討する際は、信頼できる販売店を選ぶ、市場相場の事前調査、カラットの境目を意識した購入などのポイントを押さえることが重要です。

特に、マジックサイズと呼ばれる価格変動ポイントを理解し、賢い購入を心がけましょう。

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