ルビーの鑑定基準とは?高く売れるルビーや偽物の見分け方を紹介

「ルビーの鑑定基準はなに?」
「合成ルビーの見分け方は?」

ルビーはダイヤモンドに次ぐ硬度を持ち、「紅玉」の名で昔から人気のある宝石です。

その深紅色の輝きは、見る者を虜にし、高級宝石として愛されてきました。

しかし、近年では「合成ルビー」も多く出回り、偽物を見分けることが難しくなっています。

今回は、「ルビーの偽物の見分け方」や「ルビーの鑑定する際の基準」などについて詳しく解説していきます。
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目次

ルビーの特徴

ルビーは酸化アルミニウムの結晶からできた宝石で、鮮やかな赤色をしているのが特徴です。

硬度ではダイヤモンドに次いで硬く、青色のサファイアと同じコランダムから成るが、不純物の違いにより色合いが異なります。

名前の由来はラテン語の「ルベウス」で、これは赤を指す言葉です。

古代ギリシャでは「石炭」と呼ばれており、中世になると「ルビー」と呼ばれるようになりました。

古代ギリシャやリグ・ヴェーダにもその存在が記されており、インドでも古くから使われていました。

ルビーの粉末は薬としても使われ、アラビアやペルシャでも病気の治療に利用されました。

宝石言葉としては、情熱や純愛、勝利など様々な意味があります。

産地

ルビーは限られた数の国でしか産出されません。

ルビーの産地
  • ミャンマー
  • ベトナム
  • カンボジア
  • タイ
  • スリランカ
  • マダガスカル
  • タンザニア
  • モザンビーク
  • 中央アジア


主要な産地はミャンマーであり、他にもベトナム、カンボジア、タイ、スリランカ、マダガスカル、タンザニア、モザンビーク、そして中央アジアなどがあります。
産地ごとのルビーの特徴

  • ミャンマー(ビルマ): 最も高品質なルビーとして名高い「ピジョンブラッド」をはじめ、透明度と色の濃さが際立つルビーが発掘されます。
  • ベトナム: 鮮やかな赤色と紫がかった色合いを持つルビー
  • カンボジア: オレンジがかった赤色やピンクがかった赤色のルビー
  • タイ: 透明度が高く、様々な色合いのルビー
  • スリランカ: ピンクがかった赤色やオレンジがかった赤色のルビー
  • マダガスカル: 鮮やかな赤色と透明度の高いルビー
  • タンザニア: 赤色と紫がかった色合いが混ざったルビー
  • モザンビーク: 鮮やかな赤色と大きな結晶が特徴のルビー
  • 中央アジア: タジキスタンのカラ・クム砂漠などでは、濃い赤色をしたルビー

ルビーの市場価格は、同じ品質でも産地によって大きく異なります。

ミャンマー産ルビーは希少で価値があり、品質も高く評価されています。

そのため、市場ではミャンマー産ルビーが高値で取引される傾向があります。

ルビーの鑑定基準

ルビーの鑑定基準は、以下の要素で決まります。

【ルビーの鑑定基準】

  • 透明度
  • 色合い

それぞれの要素について紹介していきます。

透明度

ルビーの透明度は、内包物の量によって決まります。

内包物とは、ルビーの結晶成長中に他の鉱物や気泡などが取り込まれたものです。

内包物が少ないほど、ルビーの透明度が高くなり、価値が高くなります。

しかし、色合いが重視されるので、内包物が多少あっても価値が大きく下がることはありません。

また、特定の内包物によってアステリズム効果が現れる「スタールビー」は、希少価値が高く、高価で取引されます。

色合い

ルビーの価値は色合いによっても決まります。

中でも色が最も重要で、鮮やかで深い赤色ほど価値が高くなります。

特に、ミャンマー産の「ピジョンブラッド」と呼ばれるルビーは最高級品として評価されます。

ピジョン・ブラッドとは、文字通り鳩の血のような色合いを指し、その美しい色調と希少性から高値で取引されています。

同様の色合いを持つルビーとして、タイ産の「ビーフ・ブラッド」も有名ですが、ピジョン・ブラッドほどの希少性はありません。

一方で、市場に出回っている95%以上のルビーは、美しい色調を得るために加熱処理が行われています。

加熱処理されたルビーでも価値が下がることはなく、しかし非加熱のものは非常に希少であるため、高値で取引される傾向があります。

ルビーの価値において、傷は重要な要素です。

一般的に、ルビーは硬度が高いため傷がつきにくいとされています。そのため、傷があることはマイナス要因とされます。

傷には、宝石をカットする際にできるものと、日常の使用によって生じるものがありますが、どちらの場合でも、傷があるとルビーの価値は下がってしまいます。


MARUKAでは有資格者を筆頭に常に査定士に宝石鑑定の勉強をさせておりルビー買取に自信あります。
他店で評価の低かったルビーをあきらめることなく是非MARUKAにお持ちください。

天然ではない合成ルビーが存在する

「合成ルビー」は、天然のルビーにそっくりな人工宝石です。

天然のルビーはコランダムの中に内包物が含まれているため、肉眼で内包物が見えます。

しかし、合成ルビーは内包物がなく、色も不自然に均一で美しいのが特徴です。

天然のルビーは極めて希少であり、そのため高い価値があります。

一方で、合成ルビーは人工的に作られた人工宝石であり、希少価値はほとんどありません。

一般的に、同じ大きさの天然ルビーと比べて価格は1,000分の1程度と言われています。

合成ルビーは、価格が手頃であったため、多くの人々に人気があり、昭和初期までは、日本でもジュエリーとして販売されていました。

しかし、天然ルビーの高い価値が広く認知されるにつれて、合成ルビーの需要は減少していき、国内のジュエリー市場ではほとんど合成ルビーが取り扱われなくなりました。

数が減りましたが、今現在も合成ルビーが出回っていることもあり、購入の際は注意が必要です。

偽物のルビーの見分け方

ルビーの偽物の見分け方は、以下の通りです。

偽物のルビーの見分け方
  • 紫外線に当てる
  • 内包物の有無
  • カットが左右対称か


それぞれの見分けるポイントを解説していきます。

紫外線に当てる

天然ルビーと合成ルビーを見分ける簡単な方法は、紫外線(ブラックライト)を使用することです。

天然のルビーはブラックライトを当てると、比較的淡い光を放ちますが、人工のルビーは非常に強く輝きます。

しかし、天然のルビーが淡い光を放つのは、主にクロムの影響であると言われていますが、内包物として鉄が多い場合、蛍光反応が弱くなるという考えもあります。

そのため、ブラックライトの蛍光反応だけで本物かどうかを判断するのは注意が必要です。

他の要素の「内包物の有無」「カット」を確認して総合的に判断することが大切になります。

ブラックライト自体は、雑貨店や100円ショップなどでも手に入りますので、簡単に試すことができます。

ただし、ブラックライトを直接見ることは危険ですので、使用する際は注意が必要です。

内包物の有無

ルビーの内包物の有無で偽物か見分けることもできます。

天然のルビーは自然な形で生成されるため、内包物を含んでいるのが一般的です。

一方、合成ルビーは人工的に合成されるため、内包物がほとんどありません。

そのため、人工ルビーは透明度が高く、内包物がほとんど見られない特徴があります。

しかし、この見分けは肉眼ではかなり難しいので、ルーペを使用しなくてはなりません。

また、天然ルビーでも内包物がほとんどないものもありますが、これらは非常に希少なものであり、市場に出回ることは稀です。

このように、内包物の有無も偽物と見分ける判断材料の一つになります。

カットが左右対称か

天然のルビーは、カットが左右非対称であることが一般的です。

これは、天然のルビーが色の美しさと大きさを最大限に引き出すことを目指しているためです。

カットを左右非対称にすることで、不要な部分の削りを最小限に抑え、より大きな石を残すことができます。

そのため、左右対称の形をしているルビーは、合成ルビーである可能性があります。

高く売れるルビーの特徴

高く売れるルビーの特徴は以下の通りです。

高く売れるルビーの特徴
  • 非加熱ルビー
  • ミャンマー産のルビー
  • スター効果があるルビー


それぞれの特徴について紹介していきます。

非加熱ルビー

加熱処理は、ルビーやサファイアなどの宝石に施されております。

この加熱処理は、宝石の色の濃さを調整したり、色ムラを均一化するために行われます。

なので、ルビーも輝きや色合いを引き立てるために加熱処理が施されています。

一方で、非加熱ルビーは加熱処理を施さずに自然な輝きを持つ希少な宝石です。

このような非加熱ルビーは、現在では非常に稀少であり、その希少性から高い価値が付けられています。

中古市場でも、非加熱ルビーは高価買取されており、売却する際には鑑定書などを確認することが大切です。

ミャンマー産のルビー

ルビーの価値は、産地によっても大きく異なります。

高品質のルビーが採れるのは、主に東南アジアの国々であり、特にミャンマー、タイ、スリランカがです。

中でも、「ピジョンブラッド」と呼ばれる最高品質のルビーは、ミャンマーの鉱山でしか採れません。

その鮮やかで深い赤色と強い輝きから、1カラット当たりの価値は他のルビーよりも10倍以上も高くなります。

また、産出量も非常に少ないことも、高値で取引される要因です。

他にも、タイで採れる「ビーフブラッド」や、スリランカで採れる「チェリーピンク」なども高値で取引されます。

ビーフブラッドはピジョンブラッドよりも黒味の成分が多く含まれるため、価値は半分程度ですが、産出量が少ないため、高値で取引されることがあります。

チェリーピンクは透明度が高く、明るいピンク色が特徴です。ファッション感覚で用いられることが多く、売却価格は比較的低めですが、その明るい色合いから人気を集めています。

このように、産地によっても価値が異なり、ミャンマー産のルビーは高値で取引されています。

スター効果があるルビー

先述でも紹介しましたが、星のような輝きのスター効果を持つルビーは高値で取引されています。

スター効果は、ルビー内部の針状の鉱物によって生じ、まるで星が光り輝くような筋状の光を生み出します。

光に当てると、3本の線が交わるような形でスター効果が現れ、その幻想的な輝きを楽しめます。

スター効果を持つルビーは非常に希少であり、特に内包物が少なく、はっきりしたスター効果が見られるものは価値が高いです。

ルビーを売却する際には、光に当ててスター効果があるかどうかを確認することをおすすめします。

まとめ:ルビーを売るならMARUKAへ

今回は、「ルビーの鑑定する際の基準」や「ルビーの偽物の見分け方」などについて紹介してきました。

【ルビーの鑑定基準】

  • 透明度
  • 色合い

ルビーの価値は透明度や色合いによって決まります。内包物は透明度に影響するが、色が重視されるため、少なくても価値は大きく下がりません。

ピジョンブラッドやビーフブラッドのような色合いのものは高値で取引されます。また傷が多いルビーは、価値が低くなります。

偽物のルビーの見分け方

  • 紫外線に当てる
  • 内包物の有無
  • カットが左右対称か

ブラックライトの蛍光反応を確認することで天然と合成ルビーを見分けることができます。

天然ルビーは淡く、合成は強く輝くが、蛍光反応だけで判断するのは注意が必要です。

内包物の有無も判断材料になり、天然のルビーは内包物があるのが一般的です。また、カットが左右非対称なら天然の可能性が高く、左右対称であれば合成ルビーの可能性が高くなります。

このように、偽物のルビーの見分け方は難しいので、鑑定する場合は宝石買取店を利用することをおすすめします。

MARUKAでは、宝石に精通した鑑定士が在籍しているので、ルビーの鑑定も可能です。

また、ルビーの買取を強化しているため高価買取することができます。ルビーの鑑定や売却を検討している方は、ぜひお問い合わせください。

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