シャネル「2.55」を徹底解説!クラシカルなアイコン的バッグの魅力と種類・相場価格

シャネル2.55

シャネルには数多くの人気ラインがあります。
その中でも登場以来、不動の人気を誇っている伝説的な存在が「2.55」です。
1955年2月に発表されたことにちなんで2.55と名付けられており、現在ではシャネルのアイコン的バッグとして、幅広い世代から支持を集めています。
今回はシャネル2.55の魅力と相場価格についてご紹介いたします。

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目次

シャネル「2.55」の誕生した背景と歴史

今でこそ街中で見られるようになったシャネルの2.55ですが、発表された当時は反発を受けていました。
そんなシャネルの2.55が誕生した背景や歴史についてご紹介していきます。

女性の使いやすさを重視した革命的なバッグ

1955年2月に発表された「2.55」は、当時から革命的なバッグとして注目を集めました。
1950年代、女性用のバッグは装飾的な意味やデザイン性を重視したクラッチバッグが主流であり、実用面を突き詰めたものは少なかったのです。

そのような中、ココ・シャネルは両手を自由に使えるショルダータイプの女性用バッグを発表しました。
ショルダー部分には耐久性の強さからチェーンが用いられたデザインも非常に斬新であり、実用性と華やかさが両立したものでした。
しかし、発表された当時の評価は芳しくありませんでした。
「女性がそのような実用的なバッグを身につけるのは品がない」「はしたない」と反発する声も大きく、批判も上がっていたのです。

今では考えられないことですが、フランスでは1944年にようやく投票権の行使に関する平等の権利を認められているほど男女格差があり、この頃はまだその名残が残っている時代だったのですね。

しかし、その圧倒的な使いやすさとデザイン性が高さから、あっという間に女性の間で広がっていきます。
また、当時のココ・シャネル自身も積極的に2.55を身につけていました。
彼女の颯爽とした姿が進歩的であると、多くの女性から憧れの対象になりました。

カール・ラガーフェルドにより「11.12」の登場

2.55をはじめ、ココ・シャネルは多くの女性に革新的で進歩的なデザインのアイテムを多く発表しました。
しかし、1971年にココ・シャネルが亡くなると一度メゾンは衰退していきます。
そんなメゾンに手を差し伸べたのが、現代でもモードの帝王として名高いール・ラガーフェルドです。

彼は1983年にシャネルのアーティスティックディレクターに就任し、メゾンの立て直しに注力していきます。
その中で、彼は2.55に現代的な解釈を加えた「11.12クラシックハンドバッグ」を発表します。
バッグの表面にCCマークを大胆にあしらったデザインは世界的に大ヒットし、これまでシャネルに興味がなかった若い世代にも広く認知されていきました。

一度は廃盤になりながらも見事復活

シャネルのアイコン的なバッグとして知られている2.55ですが、世間の移り変わりによって、残念ながら廃盤になります。
しかし、2004年には発売50周年を記念して復刻モデル「2.55Reissue(リシュー)」が登場し、再度注目を集めました。

あくまで発売50周年記念の限定モデルとして登場したものの、あまりの反響の大きさに、現在でも継続して販売されるようになったのです。
このように2.55は時代を超えて多くの女性に愛されており、まさに伝説的なバッグとも言えるでしょう。

「2.55」の魅力!デザインの特徴

シャネル2.55

2.55は発表当時から多くの女性に支持されているバッグです。
ここではデザインに注目して、その魅力についてお話ししていきます。

デザインは定番のマトラッセ

バッグの本体にはダイヤ柄のキルティング柄である「マトラッセ」が採用されています。
マトラッセとはフランス語では「ふくれ織」という意味を持ち、女性らしい柔らかな印象を受けるでしょう。
見た目だけでなく耐久性にも優れており、非常に実用的な素材でもあります。

また、2.55以外にもマトラッセが使用されたラインがあります。
カール・ラガーフェルドが手がけた「11.12クラシックハンドバッグ」は、同じマトラッセが使用されています。
そのことから、2.55も11.12も「マトラッセ」と呼ばれ、同じ扱いにされてしまうケースもあるようです。

その他にも定番柄であるからこそ、時計やジュエリー類にもマトラッセが採用されるケースもあります。
「シャネルのマトラッセ」「マトラッセのバッグ」と言っても、それだけではどのアイテムなのか判断できません。

デザインだけでなく収納面も抜群

2.55では見た目だけでなく、実用性にも優れているバッグです。
バッグの内部には、化粧直しに使用するコスメを収納するのにも便利なポケットがついています。
また、フラップを開けた部分が折り返しの二重になっています。
二重の部分には紙やカード類を挟むことができ、ファイルを持ち歩く必要がなく便利だという声もあるようです。
これはココ・シャネルがデザインをする際、ラブレター用にスペースを確保したとも言われており、遊び心にも溢れています。

シャネル「2.55」の値段は?相場価格について

シャネル2.55

1955年に登場して以来、2.55の値段は上昇し続けていますが、とくにここ10年程度、急速に値段が高騰しています。
具体的に2.55は2010年では2850ドルで販売されていたものの、2016年には5000ドルになっており、倍近い値段になっています。

さらに2017年にはユーロ高の影響を受け、おおよそ6~9%の値上げが行われ、2020年にはアイテムは限定的であるものの、全体的に5~17%の大幅値上げがされています。
この大幅値上げがされた際、2.55のエイジドカーフスキン(16×24×7.5㎝)は6500ドルの値段になり、10年前と比べると倍以上の価格になっているのです。

そんな影響なのか、、海外セレブがこぞって持つようになったり、インフルエンサーがSNSで紹介したりといった事情もあり、中古市場でも値段が上がっています。
一般的に高級ブランドであっても、バッグは使えば使うほど値段が下がっていく傾向があります。

しかし、2.55に限って言うならば、使われていてもこなれ感があって味になると、使用した中古品の需要も高い状態が続いています。
あくまで一例ではあるものの、中古市場では14万円前後が相場価格になっており、今後もますます上昇していくかもしれません。

シャネル「2.55」の査定はMARUKA(マルカ)まで

2.55は中古ブランド市場でも需要が高く、相場価格は上昇しています。
そのため、売却する買取店舗によっては相場を把握しきれずに、本来よりも安い価格を提示されてしまうケースもあるようです。
MARUKA(マルカ)では日本国内だけでなく海外の相場も反映した査定額を提示しています。
また、鑑定するのも多くの実績を持つプロの鑑定であるため、正確な鑑定を行うことが可能です。
とりあえず価値だけでも知りたいという方も、お気軽にご相談ください。
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シャネル「2.55」はデザイン性も実用性も抜群

シャネルの「2.55」は、1955年に登場して以来多くの女性を魅了しています。
エレガントかつクラシカルな雰囲気のバッグは、ビジネスシーンだけでなくプライベートでも活用できるでしょう。
実際に2.55はデニムにシャツといったカジュアルな服装にもマッチするデザインであり、オンオフ問わずに身につけることができます。
興味のある方はぜひ実物をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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