国内外問わず人気を集めているオメガの時計を長く使用するには、オーバーホールが必要不可欠です。
内部まできれいにできるオーバーホールを行うことで、時計の性能を維持しやすくなります。
そこで今回は、オーバーホールの概要をはじめ、その周期や依頼方法、業者の選び方などについてご紹介します。
オメガのオーバーホールを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
時計に必要なオーバーホールとは?
オーバーホールとは、時計を分解して内部まできれいにするほか、必要であればパーツ交換することを指します。
時計の外部は目視で確認できても、内部までは見れません。
そのため、オーバーホールで内部のパーツの錆びや破損状況を確認し、メンテナンスするのです。
では、オーバーホールを怠ってしまうとどうなるのでしょうか。
時計の内部には潤滑油が使用されており、パーツ同士が擦れて傷が付かないようにする役割を持っています。
しかし、潤滑油は長年保てるものではありません。長く使い続けることによって潤滑油は蒸発し、なくなってしまいます。
それによりパーツに摩耗が起こり、時計の精度の低下につながってしまうのです。
このほか、時計の裏蓋に使用されているパッキンにも注意しなければなりません。
パッキンは汗や水を防ぐ役割を持っているのですが、長く使うことで劣化していきます。
そのまま使い続けてしまうと汗や水が内部に入り込み、パーツに錆びが生じて最悪の場合は動かなくなってしまいます。
こうした点から、オーバーホールで潤滑油の補充やパッキン交換をし、精度を保ち続ける必要があるのです。
オメガのオーバーホール周期
オメガの機械式時計で通常のムーブメントを使用している場合、オーバーホールの周期は3年〜4年に1度といわれています。
また、クォーツ式時計は4年に1度、コーアクシャルムーブメントが使用されている場合は8年〜10年に1度です。
なお、現行モデルのほとんどがコーアクシャルムーブメントを搭載しているのですが、どのムーブメントが使用されているかは事前に確認しておくようにしましょう。
正規修理サービスで受けられるコンプリートメンテナンス
オーバーホールの依頼先のひとつに「正規メーカー」があり、そこでは正規修理サービスの「コンプリートメンテナンス」を受けられます。
コンプリートメンテナンスでは、まずケースの分解が行われ、ムーブメントの各パーツを洗浄します。
次に、必要に応じて部品を交換し、組み立てや潤滑油の注油、ムーブメントの機能チェックが行われます。
なおコンプリートメンテナンスには、ケースやブレスレットの洗浄・研磨も含まれており、外観を新品に近い状態にすることが可能です。
加えて、防水性を確保するために使用されているガスケットの交換も行われます。
最終チェックではオメガの品質基準にクリアしているか確認されるため、徹底したオーバーホールを受けることが可能です。
オーバーホールを正規メーカーに依頼
コンプリートメンテナンスサービスが受けられる正規メーカーにはどのような特徴があるのか、また依頼する方法について以下でご紹介します。
正規メーカーの特徴
正規メーカーには、オメガの知識と技術力に長けた修理技術者が在籍しています。
「技術力がなく直せない」「誤って時計を壊してしまった」などのトラブルが生じる心配がないため、安心して依頼できます。
また、正規メーカーでは純正パーツを数多く取り揃えています。錆びや摩耗、劣化によって不具合のある部品は、新しい純正パーツと交換してもらうことが可能です。
なお、オメガでは2018年7月1日以降に購入した時計であれば、5年間のメーカー保証が設けられており、期間内に何らかのトラブルが生じた際は無料で対応してもらえます。
保証期間が過ぎている、もしくは保証対象外の場合は費用が発生しますが、有償の対応はサービス完了日より2年間の保証が付くので、考え方によってはコスパがよいといえるかもしれません。
正規修理を依頼する方法
コンプリートメンテナンスサービスを受ける方法には、東京・大阪にあるスウォッチグループ直営のカスタマーサービスセンターの利用があげられます。
東京・大阪以外にもカスタマーセンターはありますが、注意しなければいけない点は直営ではないということです。
スウォッチグループの直営と同様のサービスが受けられないこともあるため、事前に確認しておくようにしましょう。
このほか、百貨店などにあるオメガ正規販売店にてオーバーホールを依頼することも可能です。
ただし、手数料が発生するので、カスタマーサービスセンターを利用するよりも費用が高くなってしまうことがあります。
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コーアクシャルムーブメントはオーバーホールの費用を抑えられる
オメガの現行モデルに搭載されているコーアクシャルムーブメントは、長い目で見ると正規修理にかかる費用を抑えることが可能です。
なぜなら、上述したように通常のムーブメント搭載の時計であればオーバーホール周期が3年〜4年に1度であるのに対し、コーアクシャルムーブメントは8年〜10年に1度であるためです。
たとえば、時計の性能を10年間維持させたい場合、通常のムーブメント搭載の時計であれば最低でも2回はオーバーホールを行わなければなりません。
一方、コーアクシャルムーブメントであれば1回でOKです。
そのため、できるだけ費用をかけずに長く愛用していきたい場合は、コーアクシャルムーブメント搭載の時計を選ぶのがよいといえます。
民間の時計修理業者に依頼することも可能
オメガのオーバーホールを依頼できるのは、正規メーカーだけではありません。
街中にある「民間の時計修理業者」に依頼することも可能です。
時計修理業者の特徴
時計修理業者の特徴は、「リーズナブルな価格でオーバーホールが行えること」です。
時計修理業者によってオーバーホールにかかる料金は異なるものの、正規メーカーの5割〜7割ほどが相場といわれています。
また、民間の時計修理業者だと近くにある店舗を利用できるので、「気軽に依頼しやすいこと」という特徴も。
ただし、「対応する技術者によって仕上がりに差が出る」という点には注意しなければなりません。
時計修理業者に依頼する場合は、「近いから」「安いから」といった理由だけで選ぶのは避け、業者の実績や評判にも重きを置くようにしましょう。
依頼する業者選びのポイント
時計修理業者を選ぶ際は「資格の有無・階級」をチェックすることをおすすめします。
時計技能士の資格は1級〜3級の3つに分かれており、1級が上位資格です。
時計に関する知識および技術に長けていることを示す資格になっているため、1級を取得している技術者が在籍している時計修理業者であればオーバーホールを安心して任せられます。
なお、資格の有無・階級については、多くの時計修理業者が自社のホームページに記載しているので、あらかじめ確認するようにしてください。
オメガスピードマスターを長持ちさせる方法
オメガスピードマスターを長持ちさせる方法は、以下の通りです。
- 定期的にオーバーホールする
- 汚れを拭き取る
- 磁気帯びに近づけないようにする
それぞれの方法について解説していきます。
定期的にオーバーホールする
腕時計のオーバーホールは、愛用の時計を長持ちさせるために欠かせないメンテナンスです。
精密機械である腕時計は、内部の部品が絶えず摩耗や劣化を起こしています。
定期的なオーバーホールにより、全ての部品を洗浄・点検・調整し、精度を保ち、故障を防ぐことができます。
一般的には、3~5年ごとにオーバーホールが推奨されており、オーバーホールすることで時計の寿命を延ばすことができます。
オーバーホールの工程には、ムーブメントを分解し、部品の洗浄・交換、組み立て、最終的な精度チェックなどが含まれます。
単に調整するだけでなく、全ての部品を徹底的に整備することで新品同様の性能を取り戻すことができます。
このように、オメガスピードマスターを長持ちさせるためにオーバーホールは必要です。
汚れを拭き取る
定期的に手入れすることで、劣化を防ぎ、美しい状態を保つことができます。
まず、柔らかい布でガラス面と裏面を拭き、指紋などの汚れをしっかり落とします。
放置すると金属部分の劣化を招くので、汚れが落ちにくい場合は湿らせた布を使います。
ただし、水を直接かけたり浸けたりすると故障の原因になるので注意が必要です。
金属ベルトは腕時計本体と同様に布で拭き取ります。革ベルトの場合は、革用のクリームを塗ってから拭くと汚れが落ちやすくなり、ツヤも戻ります。
このように、汚れをふき取るだけでも劣化を防ぐことができるので、試すようにしてください。
磁気帯びに近づけないようにする
腕時計は精密機械であり、磁気帯びにも注意が必要です。
磁気帯びとは、金属が磁力を帯びる現象で、腕時計の針の動きを狂わせたり、停止させることがあります。
磁気を発生させるものとしては、磁石や電子レンジ、パソコン、スマートフォンなどが挙げられます。
磁気帯びを防ぐためには、腕時計を磁気の発生させるものから10〜30cm以上離して保管し、稼働中の電化製品の上に置かないようにします。
日常生活の中で、上記の対策を取ることで、腕時計の精度を保つことができます。
オメガ スピードマスターのオーバーホール料金相場
オメガ スピードマスターのオーバーホール料金相場は、以下の通りです。
種類 | 料金 |
自動巻き | 26,000円~ |
自動巻き + GMT/ビッグデイト | 30,000円~ |
自動巻き + アラーム | 28,000円~ |
自動巻き + パワーリザーブ | 31,000円~ |
自動巻き + トリプルカレンダームーン | 35,000円~ |
自動巻きクロノグラフ | 36,000円~ |
自動巻きクロノグラフ + トリプルカレンダームーン | 41,000円~ |
手巻きクロノグラフ | 37,000円~ |
手巻きクロノグラフ + デイト・ムーンフェイズ | 41,000円~ |
料金は目安であり、実際の料金は腕時計のモデルや状態によって異なります。
掲示されている料金はオーバーホールの基本料金であり、部品交換が必要な場合は別途料金が発生します。また、納期は通常、約4~6週間です。
詳細については、オメガ正規販売店またはオメガカスタマーサービスにお問い合わせください。
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オメガの時計を長く使い続けるには、オーバーホールが必要不可欠です。
そのため、オーバーホールの周期に合わせて正規メーカーや時計修理業者に依頼するようにしましょう。
オーバーホールをすることは、時計を長く愛用できるだけでなく、売却時に有利になることもあります。
なぜなら、外部はもちろんのこと、内部まできれいな状態にできるからです。
オーバーホールをすると証明書が発行されるので、オメガの時計と一緒に提出することで高額買取が期待できます。
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