オメガのスピードマスターは機能性やデザイン性に長けているため、高い人気を誇る高級腕時計です。
スピードマスターにはたくさんの種類があり、どれも長く使い続けられるのが特徴になります。
そのため、オメガのスピードマスターは多くの方から高い支持を受けています。
そこで今回は、オメガの特徴をはじめ、スピードマスターの歴史や特徴、種類について解説します。
また、スピードマスターの買取相場や高額買取のコツも紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。
オメガとはどのようなブランド?
オメガは、スイスを代表する高級腕時計のブランドです。
時計師の「ルイ・ブラン」が創立したブランドで、オメガの機能性はトップレベルを誇っています。
そのため、長年にわたって多くの方々に愛され続けているブランドです。
また、オメガは「比較的リーズナブルな価格で購入できる」という点も人気を集めている理由のひとつです。
たとえば、高級腕時計を代表するロレックスと比較すると、オメガは1/3程度の価格で購入できます。
もちろん、腕時計の種類によって異なりますが、高級腕時計とはいえ手が届きやすい価格になっているといえるでしょう。
オメガ スピードマスターの歴史と特徴
オメガにはいくつかのシリーズが展開されていますが、そのなかのひとつが「スピードマスター」です。
以下では、オメガを代表するスピードマスターの歴史と特徴について解説します。
歴史
オメガのスピードマスターが誕生したのは、1957年です。
もともとは、モーターレース関係者やスポーツカーに乗る方のための「ドライビングウォッチ」として開発されていました。
そして1969年になると、爆発的に有名になり「ムーンウォッチ」と呼ばれるようになります。
そのきっかけとなったのが、NASAに採用され宇宙飛行士が身につけていたことで、数ある時計の中から唯一テストにクリアしたのが、スピードマスターなのです。
これにより、ムーンウォッチとして名が知れ渡るようになったのです。
特徴
スピードマスターの特徴は、大きく分けると3つあります。
1つ目が「機能性」です。
1957年に登場したスピードマスターは、ベゼル上にタキメーターを搭載したことから、世界初のクロノグラフとして注目を集めるようになりました。
タキメーターとは、時速や平均速度を計測する機能です。
レーサーやパイロットなど時間を争う方にとって有用性が高く、またデザイン性も人気を博しています。
2つ目が「デザイン性」です。
腕時計そのもののデザイン性も高くなっていますが、スピードマスターはブレスレット素材も豊富に取り揃えられています。
ベーシック素材は金属になり、それ以外にはレザーストラップや色の種類が豊富なNATOストラップなどがあります。
そのため、ほかの人とは被らない自分好みのデザインに仕上げることが可能です。
3つ目が「視認性」です。
スピードマスターは、ブラックダイアルを採用しています。
光の反射によって「時間が確認しづらい」という点を防げるため、視認性の高い時計に仕上がっています。
オメガ スピードマスターの種類
オメガのスピードマスターとひと言でいっても、その種類はさまざまです。
そこで、次にスピードマスターの種類を3つピックアップし、ご紹介します。
ムーンウォッチプロフェッショナル
モデル名 | SPEEDMASTER ムーンウォッチ プロフェッショナル 42 MM, ステンレススティール ステンレススティール |
ラグの間のサイズ | 20mm |
ラグを含めた縦方向の長さ | 47.5mm |
厚さ | 13.2mm |
ケース直径 | 42mm |
ケース素材 |
ステンレススチール
|
ダイヤルの色 | ブラック |
クリスタル風防 |
内側に無反射処理を施した、ドーム型強化サファイアガラス
|
防水 |
5気圧 (50メートル / 167フィート)
|
おおよその製品総重量 | 138g |
キャリバー | オメガ 3861 |
ムーブメント | 手巻き |
パワーリザーブ | 50時間 |
「ムーンウォッチ プロフェッショナル」は、4つの種類に分けられています。
ヘザライトガラス風防を備えたモデルは、ナイロン製ファブリックストラップとステンレススティール製ブレスレットの2つから選ぶことができます。
一方、サファイアクリスタル風防を持つ別のモデルには、レザーストラップとステンレススティール製ブレスレットの2つのオプションが提供されています。
1964年の第4世代の月面着陸に使われたスタイルを採用した「ムーンウォッチ プロフェッショナル」は、古典的な雰囲気を持っています。
搭載されているムーブメントはCal.3861で、パワーリザーブは約50時間であり、1時間あたり2万1600振動になります。
ダーク サイド オブ ザ ムーン
モデル名 | SPEEDMASTER ダーク サイド オブ ザ ムーン 44.25 MM, ブラックセラミック コーティング ナイロン ストラップ&フォールディングクラスプ |
ラグの間のサイズ | 21 mm |
ラグを含めた縦方向の長さ | 49.8 mm |
厚さ | 16.1mm |
ケース直径 | 44.25mm |
ケース素材 | ブラックセラミック |
ダイヤルの色 | ブラック |
クリスタル風防 | 両面に無反射処理を施した、ボックス型強化サファイアガラス |
防水 |
5気圧 (50メートル / 167フィート)
|
おおよその製品総重量 | 99g |
キャリバー | オメガ 9300 |
ムーブメント | 自動撒き |
パワーリザーブ | 60時間 |
月面着陸の象徴である「スピードマスター プロフェッショナル」をオマージュした「ダークサイド オブ ザ ムーン」は、漆黒のカラーリングで月夜の神秘を表現したシリーズです。
その中でも「ダークサイド オブ ザ ムーン アポロ8号」は、人類初の月周回飛行を成し遂げたアポロ8号ミッション50周年を記念した特別なモデルになります。
ムーブメントには月面クレーターをレーザー加工で施し、歴史的偉業への敬意を表しています。
ブラック以外にも、グレーやホワイトなど月面の様々な表情を表現したモデルが展開されており、個性を演出するアイテムとしてもおすすめです。
スピードマスター ’57
モデル名 | SPEEDMASTER ’57 40.5 MM, ステンレススティール ステンレススティール |
ラグの間のサイズ | 20mm |
ラグを含めた縦方向の長さ | 49.6mm |
ケース直径 | 40.5mm |
ケース素材 | ステンレススティール |
ダイヤルの色 | ブラック |
クリスタル風防 | 両面に無反射処理を施した、ボックス型強化サファイアガラス |
防水 |
5気圧 (50メートル / 167フィート)
|
おおよその製品総重量 | 134g |
キャリバー | オメガ 9906 |
ムーブメント | 手巻き |
パワーリザーブ | 60時間 |
1957年に誕生した初代スピードマスターのDNAを受け継ぐ「スピードマスター ’57」は、クラシックな魅力と現代的な技術を融合したシリーズです。
ジョージ・クルーニーやヒョンビンを起用したキャンペーンでは、ドライブシーンを通してその魅力を表現しています。
ステンレススティールブレスレットとレザーストラップの2種類のブレスレットに加え、ダイアルとケースのカラーバリエーションは8種類あり、好みに合わせて選ぶことができます。
薄型の手巻きムーブメントCal.9906を搭載し、約60時間のパワーリザーブと2万8800振動/時の高性能を実現。スリムで繊細なシルエットは、クラシカルな雰囲気を演出してくれます。
スピードマスター クロノスコープ
モデル名 | SPEEDMASTER CHRONOSCOPE 43 MM, ステンレススティール ステンレススティール |
ラグの間のサイズ | 21mm |
ラグを含めた縦方向の長さ | 48.6mm |
ケース直径 | 43mm |
ケース素材 | ステンレススティール |
ダイヤルの色 | ブルー |
クリスタル風防 | 両面に無反射処理を施した、ボックス型強化サファイアガラス |
防水 |
5気圧 (50メートル / 167フィート)
|
おおよその製品総重量 | 145g |
キャリバー | オメガ 9908 |
ムーブメント | 手巻き |
パワーリザーブ | 60時間 |
クロノスコープは、その名の通り「時間観測」に特化した時計です。
クロノスコープの特徴は、外周のタキメーター、スモールセコンド、12時間積算計に加え、中央に配置された3つのカタツムリ状メーターです。
クロノスコープは、1940年代に登場したオメガ クロノグラフ ウォッチのオマージュであり、クラシックな雰囲気を醸し出しています。
また、手巻き式のこだわりを持ち、古き良き手巻きのスタイルを採用しています。
スピードマスター 38mm
モデル名 | SPEEDMASTER 38 38 MM, ステンレススティール ステンレススティール |
ラグの間のサイズ | 18mm |
ラグを含めた縦方向の長さ | 44.9mm |
ケース直径 | 38mm |
ケース素材 | ステンレススティール |
ダイヤルの色 | グレー |
クリスタル風防 | 両面に無反射処理を施した、ボックス型強化サファイアガラス |
防水 | 10 気圧 (100 メートル / 330 フィート) |
おおよその製品総重量 | 131g |
キャリバー | オメガ 3330 |
ムーブメント | 自動撒き |
パワーリザーブ | 52時間 |
「スピードマスター 38mm」は、伝統と現代性を見事に融合したエレガントな時計です。
シンプルさ、サイズ感、そしてカラーにこだわりが詰まっています。
このモデルは、伝統的なスピードマスターの特徴を受け継ぎつつ、現代的なスタイルと洗練されたカラーリングを取り入れています。
そのクラシックなデザインは、ステンレススティール製ケース、グレーのアルミニウム製タキメーターベゼル、オパーリンシルバーのダイアル、そして横楕円型のサブダイアル、18Kセドナ™ゴールド製のインデックスと針など、スピードマスターの伝統を見事に表現しています。
38mmのケースサイズは、従来のスピードマスターよりも小ぶりで、女性や手首の細い男性にもぴったりです。
さらに、グレーのベゼルと18Kセドナ™ゴールドのインデックスと針が、この時計にエレガントな雰囲気を与えています。
そして、高性能ムーブメントのコラムホイール機構搭載の自動巻きクロノグラフ、コーアクシャル エスケープメント、公式認定クロノメーター、キャリバー3330が内部に搭載されています。
スピードマスターレーシング
モデル名 | SPEEDMASTER RACING 44.25 MM, ステンレススティール レザーストラップ |
ラグの間のサイズ | 21mm |
ラグを含めた縦方向の長さ | 50mm |
ケース直径 | 44.25mm |
ケース素材 | ステンレススティール |
ダイヤルの色 | ブラック |
クリスタル風防 | 両面に無反射加工を施したドーム型強化無反射サファイアガラス |
防水 | 5 気圧 (50 メートル / 167 フィート) |
おおよその製品総重量 | 112g |
キャリバー | オメガ 9900 |
ムーブメント | 自動撒き |
パワーリザーブ | 60時間 |
「スピードマスター レーシング」は、ベーシックなモデルをよりスポーティーなデザインにバージョンアップした時計です。
ベーシックモデルと同様にタキメーターを備えたクロノグラフですが、文字盤のデザインには違いがあります。
大きめのインダイヤルと、文字盤の外周にレーシングスタイルのミニッツトラックが配置されています。
このデザインは、1968年に発表されたスピードマスターの要素をオマージュしたものであり、スピードマスターのカーレーシングの歴史を現代に蘇らせたモデルとなっています。
キャリバー321
モデル名 | SPEEDMASTER キャリバー321 38.6 MM, カノープスゴールド™ カノープスゴールド™ |
ラグの間のサイズ | 19mm |
ラグを含めた縦方向の長さ | 48mm |
ケース直径 | 38.6mm |
ケース素材 | カノープスゴールド™ |
ダイヤルの色 | ブラック |
クリスタル風防 | 両面に無反射処理を施した、ボックス型強化サファイアガラス |
防水 | 6 気圧 (60 メートル / 200 フィート) |
おおよその製品総重量 | 212g |
キャリバー | オメガ 321 |
ムーブメント | 手巻き |
パワーリザーブ | 65時間 |
スピードマスターには、伝説のムーブメント「キャリバー321」を搭載したモデルが複数存在します。
これらのモデルは、かつての月面着陸プロジェクトでも使用され、歴史と性能を兼ね備えた名機です。
キャリバー321シリーズは、当時の仕様を忠実に踏襲しつつ、現代的な技術でアップデートされています。
約65時間のパワーリザーブと1万8000振動/時のロービートが特徴であり、ヴィンテージ感のあるデザインと高い精度が人気を集めています。
裏蓋には、シーホースのエンブレムとブルーサファイアの眼を配したサファイアクリスタルが採用され高級感があります。
その中でも、「キャリバー321 カノープスゴールド™︎」は、1957年に発表された初代スピードマスター「CK2915-1」を現代風にアレンジしたモデルです。
ホワイトゴールド合金製のケースとブラックオニキスのダイアルに、ホワイトゴールドの針とインデックスを組み合わせた、洗練されたクラシカルデザインが魅力です。
スピードマスターのキャリバー321搭載モデルは、歴史と技術、そしてデザインが融合した特別なコレクションです。
オメガ スピードマスターの買取相場
オメガのスピードマスターを売却する際に気になるのが「相場」です。
では、スピードマスターの買取相場はいくらくらいになるのでしょうか。
売却するスピードマスターによって相場は異なりますが、たとえば「スピードマスター プロフェッショナル 3590.50」の中古相場目安は300,000円~460,000円です。
また、「スピードマスターデイト 3513.50」は100,000円~200,000円になります。
このように、どの種類のスピードマスターを売却するかによって買取相場に違いが生じるのです。
もちろん、傷や汚れがひどかったり、壊れていたりする場合は相場よりも買取額は低くなります。
あくまでも相場になるので、「買取額は異なる」という点を念頭に置いておくようにしましょう。
スピードマスターを高額買取してもらうコツ
「スピードマスターを売りたい」「今すぐではないけどいずれ売りたい」と考えている方は、相場と合わせて高額買取のコツも押さえておくようにしましょう。
購入時の付属品をセットにする
スピードマスターを少しでも高く売るには、購入時の付属品をセットにしておくことが大切です。
とくに、高級ブランドは箱ひとつでも価値があります。
そのため、箱や袋などがあれば買取依頼する際には一緒に出すようにしましょう。
また、付属品のなかでももっとも重要になるのが「コマ」です。
ブレスレットを調整するときにコマを外す方もいますが、決して紛失させないようにしましょう。
というのも、コマはひとつ数千円以上の価値があるため。
コマがひとつないだけでも買取額に大きく影響してくるので、大切に保管しておくことをおすすめします。
オーバーホール証明書も一緒に出す
スピードマスターのオーバーホールを行った場合は、証明書も一緒に出すことで買取額がアップすることがあります。
なぜなら、オーバーホール証明書は「時計の内部がきれいな状態」を証明するものになり、買取後のメンテナンスが不要になる場合があるからです。
査定時はその場で内部まで確認できず、買取後に業者側がメンテナンスを実施します。
そのため、メンテナンス代が差し引かれた金額が買取額になることもあります。
しかし、メンテナンスが不要であれば引かれることがないので、結果的に高額買取につながるといえます。
ただし、1年以上前のオーバーホール証明書だと効果がない場合もあるため、あらかじめ確認しておくようにしましょう。
買取依頼前にきれいにしておく
買取額をアップさせるのであれば、依頼前にきれいにしておくのがおすすめです。
仮に、汚れがひどいとマイナス査定になってしまうことがあり、買取額が下がってしまいます。
そのため、できる範囲できれいにしておくとよいでしょう。
ただし、強く擦ったり適さないクリーナーを使ったりすると傷がつき悪化させてしまう恐れもあるため、注意が必要です。
スピードマスターの買取ならMARUKA(マルカ)がおすすめ
多くの方から支持されているスイスのブランド「オメガ」。
そのなかでもスピードマスターは高い人気を誇っており、持っているという方も多いのではないでしょうか。
スピードマスターは機能性に優れているため、ひとつ持っているだけで長年愛用できます。
しかし、「新しいものに買い替えたい」「使わなくなった」と考えている方もいるはず。
その場合は、買取に出してみてはいかがでしょうか。
MARUKA(マルカ)には、豊富な専門知識を有した査定士が在籍しています。
お客さまの大切なスピードマスターを適正価格で買取させていただくので、もし売却を検討中であればこの機会にどうぞご利用ください。