エルメスのバッグといえば、誰もが「ひとつは持っておきたい」と憧れる高級ブランドのひとつです。
そのため、中古品でも需要が高く、正規店以外から購入する方はあとを絶ちません。
そんなエルメスのバッグには、残念ながら偽物が市場に出回っていることがあります。
もし、正規店以外で購入したのであれば、所有しているエルメスのバッグが本物か偽物かを確かめておくとよいでしょう。
そこで今回は、エルメスのバッグの偽物の見分け方について解説します。
新たに購入する際にも役立つ知識になるため、ぜひ参考にしてください。
エルメスのバッグは
偽物の見分けがつきにくい?
エルメスは、日本での流通量が少なく、かつ中古市場でもあまり出回らない高級ブランドです。
なかでも人気なのがバーキンで、価格は100万円以上するのがほとんど。
そのため、「欲しくても買えない」という方も多いのではないでしょうか。
そんなエルメスのバッグは、中古だと新品で購入するよりも価格が下がるので、「中古でも欲しい」と考える方が一定数います。
そして、残念なことに「中古品」「新品未使用」などと偽り、価格を少し下げて偽物のバッグを販売する悪徳業者も存在します。
エルメスのバッグは、高額ゆえに「偽物ではないか」と厳しくチェックされるので、今では見分けがつきづらいレベルまでのコピー品が流出しています。
「本物だと思っていたのに偽物だった」というケースも珍しくないので、所有しているエルメスのバッグやこれから購入を検討している方は、ぜひ見分け方を知っておくようにしましょう。
知っておこう!
エルメスのバッグの偽物の見分け方
エルメスのバッグの偽物の見分け方は、以下のとおりです。
刻印
エルメスのバッグには、開け口や留め金部分に「HERMER PARIS – MADE IN FRANCE」の刻印が施されています。
本物のエルメスのバッグは字体がくっきりと見えますが、偽物の場合は縫い目によって文字が途切れていたり、しっかりとプレスされていなくて文字の輪郭があいまいだったりします。
また、もっともわかりやすいのが「HERMER PARIS」の最後の「E」の上に点がないもの。
これは素人目でも簡単に確認できるポイントになりますが、昨今の偽物はスーパーコピー品といわれるほどプロでも見分けにくいのがほとんどです。
そのため、偽物であっても最後の「E」の上に点があったり、自体がくっきりしていたりと刻印で判断するのが難しくなっています。
このほか、エルメスのバッグには「製造年」「制作者」「アトリエ名」がわかるようアルファベットや数字の刻印もあります。
たとえば、「a123」というような刻印があった場合、
アルファベットのa〜zは製造年です。
このアルファベットは毎年割り振られるので、「いつ製造されたのか」がわかるようになっています。
一部のモデルには刻印がないものもありますが、本来刻印があるべきバッグに対して刻印がないものは偽物である可能性が高いでしょう。
とはいえ、偽物であっても刻印を施しているものが増えてきているので「刻印があるから本物」と決めつけないよう注意しましょう。
ファスナー
エルメスのバッグのファスナーは、オートマチック式のスライダーを採用しており、プルタブが真横に向いているのが特徴です。
それに対し、偽物の場合はファスナーのプルタブが横に向いておらず、下に垂れ下がっています。そのため、エルメスのバッグが本物か偽物かを判断する場合は、ファスナーのプルタブを確認してみるとよいでしょう。
とはいえ、繰り返しになりますが、昨今の偽物は巧妙に作られているので、ファスナー部分が本物そっくりに仕上がっているものが増えてきています。
したがって、ファスナーで本物・偽物を判断するのは難しいので、見分け方のひとつとして覚えておくとよいでしょう。
皮革の素材
皮革の素材もエルメスのバッグが本物か偽物かを見分けるポイントのひとつです。
本物のエルメスのバッグは、シワの溝の彫りが深めに入っており、肌触りが柔らかいのが特徴です。
一方で、偽物のエルメスのバッグは彫りが若干浅めに入っていて、ゴワついた肌触りとなっています。
そのため、素材の見た目と肌触りでも本物・偽物を判断できますが、これは本物のエルメスのバッグと比較しないとわかりづらい部分になります。
バッグの鋲(びょう)
バッグの鋲(びょう)も本物・偽物を見分けるためのポイントのひとつです。
バッグについているクロア(バッグの背面に固定されているフラップ(蓋)の留め具)を見ると、4つの隅に鋲があります。
本物のエルメスのバッグは鋲を背面から差し込んで、出っ張らないよう表面ギリギリの部分で切断されています。
その点、偽物のエルメスのバッグは金具と一体となって作られているので、そもそも鋲が存在しないのです。
そのため、本物か偽物かを見分ける際はクロアの鋲に着目してみるとよいでしょう。
縫い目
エルメスのバッグは、「クウジュ・セリエ」という独自の手法で縫製されているのが特徴です。
クウジュ・セリエとは、裏面と表面から糸をクロスする縫い方で、裏と表どちらから見ても縫い目の方向が同じになるもの。
偽物の場合は、このクウジュ・セリエの手法で縫製されていません。
そのため、縫い目の向きが違ったり、糸同士の間隔が開いて革の表面に糸が浮いたりして見えます。
このほか、エルメスのバッグはミシンが使われている部分もありますが、手縫いの部分もあります。
なかでも見分けやすいのが、バッグの内面の角部分、前面と側面を縫い合わせた箇所の返し縫いです。
この返し縫いでは、本物は手縫い特有の食い込みがあるのに対し、偽物はミシンで縫われているので食い込みがありません。
縫い目がすべてきれいすぎて「手縫いには見えない」という場合は、偽物である可能性が高いといえます。
カデナ
カデナとは、エルメスのバッグに付属している「南京錠」のことです。
付属品になるので、バッグが精巧に作られていたとしても、カデナの作りが雑になることもあります。
カデナで確認しておきたい箇所は2つあり、1つ目が「鍵穴の形状」です。
エルメスはカデナの鍵穴にもしっかりとこだわっているので、複雑な形状をしているのが特徴です。
一方で、偽物の場合は鍵穴の形状にまであまりこだわっていないこともあり、簡素に作られているケースは珍しくありません。
そして、カデナで確認しておきたいポイントの2つ目が「番号」です。
刻印のないものもありますが、基本的にバッグとカデナの番号は一致します。
この番号が違った場合は偽物である可能性が高くなるので、本物か偽物かを見分ける際にはカデナとバッグの番号を確認するようにしましょう。
保存袋
エルメスのバッグを購入したときの付属品には、保存袋もあります。
保存袋は、古いものだとオレンジに近い色味ですが、使われている色合いは主に白やベージュ色です。
また、保存袋の素材にはコットン100%が使用されています。
これに対し、偽物は保存袋の色がグレーのように本物では使っていないカラーを使用。
さらに、保存袋の素材にはポリエステルが使用されているケースもあるので、本物・偽物を見分けやすいポイントといえるでしょう。
このほか、保存袋ではロゴの違いでも本物・偽物を区別できます。
本物と見比べてみないとわからない部分ではあるものの、インターネットで画像検索すると出てくるので、そこで見比べてみるのも一案です。
エルメスのバッグの買取なら
MARUKA(マルカ)がおすすめ
エルメスのバッグが本物か偽物かを判断するポイントは、今回ご紹介した内容以外にもいくつかあります。
しかし、スーパーコピー品になると本物そっくりになるので、素人ではほとんど見分けられません。
そのため、もし所有しているエルメスのバッグが本物・偽物どちらかわからない場合は、専門店で査定してもらうとよいでしょう。
本物のエルメスのバッグと日々向き合っているプロの方であれば、
見分けてもらえます。
MARUKA(マルカ)には、専門知識に長けた査定士が在籍しています。
お客さまの大切なエルメスのバッグが本物かどうかを判断いたしますので、「本物・偽物どちらかわからない」という場合は、ぜひMARUKA(マルカ)へお持ちください。
また、もし本物のバッグで「使わなくなった」という場合は、そのまま買取も可能です。
適正価格で買取いたしますので、この機会にどうぞご利用ください。