紫色の上品な雰囲気を持つアメジストは、宝石の中でも身近な存在です。
大粒のアメジストを施したアクセサリーも多く、価値が気になっている方もいるかもしれません。
今回はアメジストの魅力と選び方、そして実際の価値について詳しくお話ししていきましょう。
アメジストとはどんな宝石なのか
アメジストとは、別名「紫水晶」とも呼ばれているカラーストーンです。
水晶にはさまざまな色合いがありますが、その中でもアメジストは最高位の評価がされています。
アメジストの特徴といえば、なんといっても高貴な紫色でしょう。
日本だけでなく、海外でも紫は高貴な人が身につける色として親しまれてきた歴史があり、高級ブランドのアクセサリーにも多く用いられています。
近年ではパワーストーンとしても認識されており、ネックレスやリングに加工せず、原石そのままでインテリアとして飾っている方もいるようです。
アメジストの原産地
アメジストの原産地としてはウルグアイやインド、ブラジル、ロシアなどが有名です。
その中でもウルグアイ産のアメジストはクオリティが高いものが多く、人気を集めています。
具体的にはウルグアイのアメジストは紫色が美しく、透明感があるでしょう。
ただし、あまり粒が大きいものが採掘されないこともあり、ウルグアイ産のアメジストは品質は非常に高いものの、比較的小ぶりものが多くなっています。
アメジストはプレゼントとしても人気
紫色の高貴な雰囲気を持つアメジストは、プレゼント需要も高い水晶でもあります。
まず、アメジストは2月の誕生石であり、その時期に生まれた人の贈り物やお守りとしてピッタリです。
また、アメジストはパワーストーンとしても人気があります。
水晶の中でも霊性の高い石ともいわれており、インスピレーションや直観力を高めるためのお守りとして身につけている方も多いようです。
その他にも癒しや心の平安、そして愛を守ってくれる守護石としても人気を集めています。
とくに愛情に関しては大切な人との絆を深めてくれるだけでなく、真実の愛を守り抜く強さを育むことができると言われています。
アメジストの価値を知りたい
実際にアメジストはどれくらいの価値があるのか、気になっている方もいるかもしれません。
ここでは高額査定がつきやすいアメジストの特徴と、実際の買取相場についてお話ししていきます。
アメジストは「半貴石」
アメジストは宝石の中では「半貴石」と呼ばれています。宝石は明確なルールはないものの、「貴石」と「半貴石」に分けられます。
貴石とは希少性が高く、美しい宝石のことを指します。
代表的な例としては、ダイヤモンドやルビーがあげられるでしょう。
一方、半貴石とは貴石よりも希少性が劣る宝石のことを指し、アメジストはこちらに分類されます。
半貴石は美しくないというわけではないもののレアリティが低いため、貴石と比べると価値は低くなるでしょう。
ただし、貴石も半貴石も天然の石です。美しく透明感のある半貴石は、貴石にも劣らない価値が付くことも珍しくありません。
上質なアメジストの条件とは
アメジストは一見すると紫色に見えますが、よく観察してみるとその色合いにも違いがあります。
その色合いは公式ではないもののおおよそ「濃い紫~やや薄い紫」「褐色がかった紫」「灰色がかった紫」の3色に分類されるでしょう。
この中でもっとも価値が高いのが、「濃い紫~やや薄い紫」であるものです。
美しい紫色に透明感のあるアメジストは、さらに価値が高くなるでしょう。
また、アメジストは繊細な宝石であり、モース硬度は7と傷つきやすくなっています。
そのため加工だけでなく、保存状態が悪くてもすぐに傷ついてしまうことがあるのです。
そういった事情から、できるだけ傷のないアメジストの方が高額査定がつきやすくなるでしょう。
そして熱や紫外線に弱いため、変色する可能性もあり、透明感のある美しい紫色のアメジストは価値が高くなります。
アメジストの価値
アメジストの査定となるポイントは、紫色の深さ・透明度・そしてムラやひび割れ(クラック)の有無です。
価値の高いアメジストは濃い紫色をしており、透明度が高くムラやひび割れがない石になります。
一定の需要があるアメジストですが、その一方で宝石としての価値は控えめです。
手ごろな価格帯のアクセサリーショップでも、小粒のアメジストがあしらわれたネックレスやリングが数千円で販売されているでしょう。
一例ではありますが、アメジストの買取価格の目安や相場としては下記になります。
・10ct……2,000円~
・20ct……4,000円~
・30ct……6,000円~
・50ct……10,000円~
・70ct……14,000円~
・100ct……20,000円~
※色や透明度、状態ともに優良なアメジストの場合。
アメジストの中でもとくに品質が高かったり、珍しいカットが施されていたりする場合は、相場よりも高い金額で取引されるケースもあるでしょう。
ブランドジュエリーのアメジストは高額査定が期待できる
先ほどアメジストの大まかな価値についてお話ししましたが、ブランドジュエリーに使用されている場合は、相場価格よりもアップすることも珍しくありません。
一例ではあるものの、ティファニーの「パロマピカソ・オリーブリーフ・アメジストネックレス・ペンダント」ならば、買取相場価格は58,000~75,000円程度です。
エルメスの「グレナンチェーン ストーンネックレス・ペンダント」は196,000~220,000円程度、ブルガリの「ビーゼロワンアメジスト×ブルートパーズブレスレット」ならば220,000円程度になっています。
アメジストとシトリンの混合石の価値
一部分が薄い橙色になっているアメジストを見たことがある方もいるかもしれません。
紫色と橙色がバイカラーのようになっており、美しい輝きを放っています。
薄い橙色に見える部分は、シトリンという別の水晶です。
アメジストとシトリンが混合になっている石は「アメトリン」と呼ばれ、希少性の高い石として知られています。
そのため、通常のアメジストよりも高価買取が期待できるでしょう。
その中でもアメジストとシトリンの割合が1対1であったり、石の中心を起点に1/2ずつバイカラーになっていたりするアメトリンは、さらに稀な存在のため価値が高くなります。
・「濃い紫~やや薄い紫」の色合いを持つ傷の少ないアメジストが上質
・査定ポイントは、紫色の深さ・透明度・そしてムラやひび割れ(クラック)の有無
・ブランドという付加価値があれば査定額がアップする可能性がある
アメジストの保管方法
アメジストは水晶の中でも柔らかく、さらに変色しやすい特性を持っています。
他の宝石とぶつかってしまうと傷ついてしまい、価値が下がってしまうケースもあるでしょう。
そのため、仕切りの付いているジュエリーボックスに入れたり、柔らかい布で包んで保管したりすることをオススメします。
ネックレスやピアスであれば、吊るして保管するのも良いでしょう。
光にも弱いため、直射日光が当たらない場所に保管するのもポイントです。
アメジストの美しい紫色は一度退色してしまうと、残念ながら元に戻ることはありません。
アメジストの買取依頼をする際の注意点
手元にアメジストをあしらったジュエリーや原石があり、売却を検討している方もいるかもしれません。
アメジストは半貴石であることから、買取査定を依頼する方法間違ってしまうと、適切な価値がつきません。
アメジストの買取依頼をする際の注意点についてお話ししていきます。
鑑定書や鑑別書を持ち込む
他の宝石も同様ですが、買取店に持ち込む際には鑑定書または鑑別書を持ち込むようにしましょう。
とくにアメジストは他の宝石と比較しても鑑定をするのが難しく、鑑定書や鑑別書が重要な手がかりになります。
買取店の中には別途鑑定士に依頼することになるため、その費用を差し引いた金額が査定額として提示されるケースもあるようです。
鑑定書または鑑別書あればそのような費用を差し引かれることなく、純粋にアメジストの価値を査定を受けられます。
普段から取り扱いに気を付ける
買取店に持ち込む前には、アメジストのお手入れをしておくことをオススメします。
ただし、アメジストは脆く変色しやすい性質をもっているため、自己流のお手入れをすると価値が下がってしまうことにもつながるでしょう。
お手入れとしては、柔らかいシリコンクロスで磨く程度で十分です。
しつこい汚れが付いているようであれば、温かいせっけん水でやさしく洗い流してください。
こちらは買取店に査定を依頼するときだけでなく、普段からも心がけておきましょう。
複数のアクセサリーと一緒に査定を受ける
アメジストが施されたジュエリーをひとつ持ち込むよりも、複数まとめて査定依頼したほうが買取額がアップするケースも多々あります。
他にも不要な金属やジュエリー、ブランド品があればアメジストと一緒に査定を受けてみましょう。
宝石の鑑定が得意な買取店を選ぶ
アメジストは宝石の中でも鑑定が難しい石です。
そのため、豊富な知識と経験を有する鑑定士が在籍している店舗でないと、査定を正しく受けられない可能性があります。
幅広く買取を行っているリサイクルショップよりも、宝石の鑑定に長けている店舗を選んでください。
ただし、宝石の鑑定に長けた店舗の場合、あくまでアメジストの価値のみで判断されるケースもあります。
アメジストが施されたブランドジュエリーではブランドの価値が査定額に反映されないこともあるため、複数の店舗で査定を受けてみることをオススメします。
・価値を証明できる鑑定書や鑑別所も査定に出す
・複数のアイテムを査定に出すと買取額がアップする可能性がある
・アメジストの買取は、宝石の鑑定に長けた店舗に依頼
売却するときにはアメジストは価値を知る買取店へ依頼
アメジストは品のある美しい紫色と透明感を有する石です。
比較的手ごろな価格であることからプレゼント需要はもちろん、普段身につけるアクセサリーとしても人気があるでしょう。
ダイヤモンドやルビーといったほどの価値は残念ながらないものの、安定した需要があることから、買取不可になることは基本的にはありません。
アメジストの売却を検討しているのならば、MARUKA(マルカ)までお問合せください。
MARUKA(マルカ)には、宝石・ブランド品共に豊富な知識と経験を積んだプロの鑑定士が在籍しており、あなたのアメジストの価値を最大限に評価します。
もし、お手元に不要なアメジストがございましたら、ぜひ一度LINE査定にて査定額をお確かめくださいませ。