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Tereschenko Diamond(トレシェンコ・ダイヤモンド)42.92ct

Tereschenko Diamond(トレシェンコ・ダイヤモンド)42.92ct

Tereschenko Diamond(トレシェンコ・ダイヤモンド)は、インドのゴールゴンダ近くのコルラー鉱山で発見されたペアシェイプのブルーダイヤモンドでフランスの王冠を飾っていたホープダイヤモンドに次いで世界で2番目に大きいブルーダイヤモンドと言われています。
ダイヤモンドの元の所有者がロシアの砂糖長者であり元のウクライナ貴族であったトレシェンコファミリーであることからこの名がつけられました。このTereschenko Diamond(トレシェンコ・ダイヤモンド)のカットを請け負ったのはカルティエ(Cartier)でもともとは150カラットあったと言われています。カルティエ(Cartier)最大のオーダーであったと今でも伝えられています。恐らく上顧客であったトレシェンコファミリーに頼まれてのカットだったと想像できます。その後イギリスとアメリカへ渡り一度は67カラットまでカットされたのちロシアへ戻りました。
このTereschenko Diamond(トレシェンコ・ダイヤモンド)は伝説によればホープダイヤモンド(世界一大きなブルーダイヤモンド)とインドの神殿でシヴァ神像の目に収められていたものが盗まれて流出した、など所説があります。こういった巨大なダイヤモンドにまつわる伝説はいくつも存在し、その神秘性を高めることに利用されたりいわゆる「箔をつける」ために作られた話も多いです。厳密にこの伝説が本当とする盗まれた物になりますのでこういった伝説は伝説としておいておくのがいいですね。
なんにせよTereschenko Diamond(トレシェンコ・ダイヤモンド)は1916年にロシア革命の直前にひそかに国外に持ち出され、それ以後70年近くも行方不明ということになっていましたが1984年に突如ジェノバのクリスティーズオークションで登場し会場を沸かせました。最終的にこのTereschenko Diamond(トレシェンコ・ダイヤモンド)を落札したのはサウジアラビアの大富豪・ロバート・モウアワッド氏で現在個人所有となっています。
世界最大のブルーダイヤ「ホープダイヤモンド」と比べ2位のこのTereschenko Diamond(トレシェンコ・ダイヤモンド)は特に話題にあがることもありません。特に日本ではほぼ無名に近い状態ですがホープダイヤとセットでインドのジャングルの中にひっそりと佇む神殿に安置されていたシヴァ神像の目に収まっていた、なんて素敵な冒険物語を想像させますね。
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