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金重 陶陽(かねしげ とうよう)

金重 陶陽(かねしげ とうよう)

金重陶陽は岡山県出身の大正から昭和にかけて活躍した備前焼の陶芸家です。
備前焼の陶芸家として初めて重要無形文化財(人間国宝)として認定を受けたことで知られています。

金重陶陽は、明治29年備前窯元六姓の1つで金重家の長男として生まれました。
父は陶工の金重薫陶で幼いころから焼物が身近にあった為、自然に土いじりをしていたそうです。高等小学校を卒業した15歳の頃より父より作陶の技術を学び、37歳までは細工物中心に制作をしていました。特に花鳥や動物に人物の細工物や彫刻的な置物を得意としており細工物師の名手と活躍をしていました。
その後、桃山時代の備前焼に興味を持ち、再現をする為に研究に取り組んでいくようになると陶土、窯の構造、窯詰め、焼成方法など創意工夫をして次々と再現することに成功します。
本格的にろくろで陶作するようになると陶印を陶陽造からカタカナのトに変更して茶陶造りに熱中するようになります。
また茶道具の基礎について学ぼうと表千家流に入門して茶道の指導を受け茶碗などについて知識を深めていきました。
そのことにより金重陶陽が制作した茶碗は評判が良く大変人気がある作家の一人として知られていきました。
金重陶陽の作品は土から焼き、作りまで至って三位一体となっている備前焼らしい落ち着いた雰囲気の作風が特徴とされています。
そして何よりも金重陶陽の魅力は造形やろくろ目、土味から焼成に関しても備前焼中興の祖と言われているほど備前らしさを緻密な計算による技術で制作された作品です。

また、備前焼の復興だけではなく、多くの弟子を持って数々の重要無形文化財保持者(人間国宝)と呼ばれる門下を育てた素晴らしい指導者として現代でも語り継がれています。
また金重陶陽は幅広い交流を持っていた事でも有名です。
彼らの芸術性に影響を受けながら桃山陶芸技法の研究や語り合う場として「からひね会」を設立しています。
メンバーは荒川豊蔵や川喜田半泥子、十代三輪休雪、三輪休和など有名陶芸家達です。
イサムノグチや北大路魯山人等とも親交があり、これにより世界に備前焼を広めていきました。
また天皇、皇后両陛下備前町行幸啓の時には御前を制作しており茶陶器だけでなく神社の狛犬や置物等にも優れた技を披露しました。
因みに息子の金重道明も人間国宝として認定を受けています。
71才で金重陶陽が亡くなった後も彼が再現した桃山陶芸技法は受け継がれていっています。
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