岐阜県出身の日本の陶芸家です。
ラスター彩をはじめ青釉、奈良三彩にペルシア色絵などの制作で知られる陶芸家で、重要無形文化財「三彩」保持者として世に知られています。MARUKAは現在この加藤卓男の作品を高価買取中。昭和28年創業、60年以上の歴史がある質屋を母体としその経験を活かし他では査定すらできない美術品、骨董品、日本刀や象牙、絵画などなど高価買取のMARUKAにお任せください。
加藤卓男はラスター彩の復元に成功しております、そして幻となってしまったラスター彩と日本の文化を組み合わせた作品を数々生み出しました。ラスター彩は光を受けると多彩な釉薬が玉虫色に輝く事が特徴的で世界中で珍重された陶器の事です。
その誕生は9世紀頃のメソポタミアといわれ10世紀頃のペルシャで盛んに作られました。
しかし、13世紀のモンゴル侵入を境にしだいに衰退していき17世紀頃には完全に消滅した事から「幻の陶器」と呼ばれています。
五代 加藤幸兵衛の長男として岐阜県多治見市市之倉町に生まれました。幼い頃より父の影響がもあり次第に陶芸の魅力に惹かれていくのです。そして多治見工業学校卒業後、京都の国立陶磁器試験所陶芸科で陶芸を学び卒業後、帰郷し家業の幸兵衛窯に勤務しましたが第二次世界大戦のため従軍します。数年間戦地で過ごす事となり、転属先された広島では原爆投下によって被爆者となり、白血病のため10年程、入退院を繰り返す生活を余儀なくされました。体調も回復したのち1954年の第10回日展に「黒地緑彩草花文花瓶」を出品し初入選をします。その後、陶磁器意匠と技術の交換のため、フィンランドへ留学をします。中東各地の陶器の産地を訪れ、そこで古代ペルシア陶器の美に触れます。帰国後は本格的にペルシア陶器のなかでもラスター彩の魅力に惹かれ、研究を始めます。ラスター彩とともに同じペルシア系統の青釉の制作にも取り組み、独創的なフォルムと鮮やかな青色が融合した作品を作陶していったのです。25年という歳月をかけてイラン・パーレヴィ―王立大学付属アジア研究所へ2度の留学をしてイラン国立考古博物館の発掘調査や東京大学イラン・イラク遺跡発掘調査団の現地発掘調査に参加しています。そして試行錯誤を重ねて出来上がったのが17世紀以降に消滅したペルシア陶器のラスター彩の復元でした。
この技法を身に付けた事によって加藤卓男の作陶も広がりを見せ、実に4000点以上ものラスター彩の作品を制作しました。
MARUKAマルカでは、古代ペルシャの陶器の中で最も高度な技術を有するラスター彩の制作により、世界的な名声を博した加藤卓男(物故)の作品買取を積極的に行っています。 加藤卓男の作品買取なら、美術品・骨董品の知識と買取経験豊富なMARUKAマルカにお任せください。 マルカ(MARUKA)では加藤卓男買取を強化中です。